2019年11月25日(月)に発売した週刊少年ジャンプ52号の『呪術廻戦』の最新話85話「渋谷事変③」のあらすじネタバレと感想をまとめて紹介します。
前話のネタバレを見逃した方は以下のページでレビューしていますので是非チェックしてみてください。
目次
『呪術廻戦』第85話「渋谷事変③」のネタバレ
続く五条と呪霊たちの戦い 術式を解いてなお最強を見せる五条
突如として渋谷に降りた「帳」の中。
数多の非術師たちをも用い、五条の力を削ごうとする特級呪霊たちですが、五条はそれをものともする事なく、勝利宣言すらしてみせます。
「まずはオマエから祓う(ころす)」
そう言って、呪霊たちを挑発してみせる五条。
「逃げんなっつったのは」
「オマエらの方だろ」
そう言って五条は、まるで散歩でもするかのように、無造作に漏瑚たちの傍へと迫ります。
それを受け、咄嗟に五条へと拳を振るう、漏瑚。
(今、触れ──)
その時漏瑚は、「無下限呪術」によって、決して触れる事の出来ないはずの五条の手に、自分の拳がわずかに掠めた事に気が付きます。
しかし、漏瑚が振るった拳を絡め取り、更には横合いから迫る花御の上段蹴りにも、即座に反応してみせる五条。
続いて五条は、取った漏瑚の腕を、そのままもぎ取り、あまつさえそれを、花御への防御に使うなど、圧倒的な強さを見せつけ始めます。
花御へと蹴りを当てるなり、それを無視し、漏瑚へと駆け寄ろうとする五条。
(あくまでも漏瑚狙い)
(先刻の宣言は心理誘導か)
(そしてこの男)
(無下限の術式を)
(解いている!)
術式を解いた五条 それでも尚「最強」たる五条の力が花御に迫る
微調整の必要な術式を放棄し、呪力操作と体術のみで、コンパクトに攻めようと目論む五条。
しかし、それを見た花御は、この状況を好機と見て、植物を操る己本来の術式を、発動しようとします。
それを見た漏瑚は、同じように花御へと視線を向けた五条を横目に、叫びます。
「展延を解くな!」
「花御!」
その瞬間。術式を発動した花御へと、五条が、驚異的な瞬発力で、即座に接近しました。
「ココ」
「弱いんだって?」
花御の体に足を乗せた五条は、そう言いながら、その両眼から生える、2本の枝を掌握。
そのまま枝を、花御の両の眼窩から、力任せに、引き摺り出してしまいました。
「やっぱりな」
「展延と生得術式は」
「同時には使えない」
五条の「無下限呪術」を破る、唯一の方法である、「領域展延」。
それを解除し、本来の術式を発動した花御へと、五条本来の強力な身体能力が、本領を発揮します。
(儂が先刻まであの程度で済んでいたのは)
(展延で体を守っていたからだ!)
(基礎的な呪力操作と体術でこのレベル!)
(五条悟、逆に貴様は)
(何を持ち得ないのだ!)
そう考え、改めて五条の能力に、驚愕を示す漏瑚。
その五条が、花御へと攻撃を加えた隙を突き、脹相が周囲の非術師ごと、五条へ攻撃を加えますが、「無下限呪術」を再発動した五条へは、一切の攻撃が通りません。
その隙を突き、「展延」を発動し、五条へと追い討ちをかけようとする、漏瑚と花御。
しかしそこで、五条が、漏瑚へと言葉をかけて来ました。
「いいのか?」
「オマエが展延で僕の術式を中和する程」
「僕はより強く術式を保とうとする」
「こっちの独活(うど)は」
「もうそれに耐える元気ないんじゃない?」
そう言った五条は、漏瑚を無視し、自らの「無下限術式」を発動したまま、花御へと接近。
五条の体を覆う「無下限」によって、圧迫された花御は、万力のように作用する力によって、壁との間に挟まれ、その体に亀裂を走らせ始めました。
「五条悟! こっちを見ろ!」
そう言って、術式の矛先を周りの非術師たちへと向け、五条の気を逸らそうとする、漏瑚。
しかし。次の瞬間、花御は壁と五条の術式との間に、完全に押し潰され、肉片と体液を周囲に撒き散らしました。
完全に祓われてしまった、花御の残骸を見て、呆然とする漏瑚。
「次」
そう言って五条は、その目を、残る敵である漏瑚の方へと、向けました。
明治神宮前駅へと辿り着いた虎杖 そこで感じ取った仇敵の気配
一方、新たな「帳」が降りた、との一報を受け、明治神宮前駅へと辿り着いていた、虎杖を含む、冥冥班の面々。
「地下鉄の駅全体を覆う“一般人を閉じ込める帳”」
「その内側、副都心線ホームを中心に“術師を入れない帳”が降りています」
そう言って、冥冥班へと状況説明をする、女性補助監督。
彼女は更に、2つの「帳」の間に、これらの「帳」を降ろしている呪霊、もしくは呪詛師がいる、と、当たりを付けます。
そしてそれに加え、女性補助監督は、言いにくそうにしながら、追加の情報をもたらそうとします。
「その…まだ断言はできないのですが…」
「?」
「構わないよ、言ってごらん」
冥冥の促しを受け、女性補助監督は、「帳」の中に「何」が居るのかを、告げます。
「“帳”の間に」
「改造された人間がいます」
すなわち、特級呪霊「真人」による、「無為転変」を受け、変容してしまった、「生きた人間」。
かつて吉野順平を殺し、逃げおおせた、虎杖の仇敵。
その存在を感じ取り、虎杖は、抑えられない気持ちを表出させるように、両の目を見開きました。
『呪術廻戦』第85話を読んだ感想と考察
五条による、花御への勝利宣言。それを受けた漏瑚と花御は、攻撃を激化させますが、「無下限呪術」を解いてなお、五条の攻勢は衰えを見せません。
そんな中、五条の隙を突こうと術式を発動した花御は、逆に五条の攻撃を、まともに喰らってしまいます。そして、弱った花御は、五条の「無下限呪術」に押し潰されて死亡。
一方、冥冥と共に新たな「帳」の元へ辿り着いていた、虎杖は、「帳」の中に、かつて吉野順平を殺した仇敵・真人が潜んでいる事を察知していまいした。
五条の足止めをし、20分もの時間を稼ぐべく、戦いを続ける特級呪霊たち。
一応はこの状況、呪霊たちが目論んだ、思惑通りの状況という事もあり、流石の五条も、ある程度の苦戦を強いられるものと、思っていました。
しかし、蓋を開けてみれば、五条の誇る圧倒的な力の前に、花御は早々に敗北。
作中でどのくらいの時間が経っているのかは解りませんが、やはり漏瑚たちが夏油から課された、「20分」という時間、かなり厳しいものでありそうです。
そんな中で気になったのは、「九相図兄弟」の最後の1人、腸相の様子。
夏油が万全を期して始めた「渋谷事変」に、何かしらの策が隠されているとするなら、交流戦後に新たに呪霊勢力に加わった、腸相辺りが怪しそうです。
また、もう1つ気になったのは、一般人の被害に全く無頓着に見える、五条の様子。
今回、漏瑚が攻撃の矛先を一般人に向けても、花御への攻撃を止めなかった五条が、どこか印象的でした。
これは、五条の「非人間的な強さ」を、強調するものではありますが、一方で今後の展開に前振りのようにも見えてきます。
例えば、矛先を向けられたのが、呪術高専の生徒だったり、呪術師仲間だったり、あるいは、夏油であったりすれば……? いずれにせよ、このまま20分もの時間を稼ぐのは、現実的ではないので、何かしらの急展開が待っているのは確実でしょう。
このように、いよいよ戦闘描写も盛り上がりを見せてきた、新たなエピソード「渋谷事変」編。
遂に虎杖の前に、仇敵・真人の影も見え始め、大規模な戦いの気配が、感じられるようになってきました。
そんな中、今週のジャンプで、アニメ化決定が発表されるなど、作品としての勢いも、どんどんと増していっている「呪術廻戦」。
本作が醸し出すダークな雰囲気は、先んじてアニメ化・大ヒットとなった、「鬼滅の刃」以上と言ってもいいものです。
なので本作もまた、同じような大ヒットを飛ばしてくれる事を、期待しながら、原作も引き続き追って行きたいと、思います。
『呪術廻戦』の最新巻の単行本や過去作品を無料で見る方法
毎週、『呪術廻戦』の最新話が待ち遠しいですが、単行本でまとめて読みたい、過去の作品をまだ見ていない方のために、最新巻や過去作品を無料で見る方法を紹介します。
やはり漫画は絵付きで読みたいですよね!『呪術廻戦』の単行本を無料で読む方法を詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。
- 『ONE PIECE』尾田栄一郎
- 『HUNTER×HUNTER』冨樫義博
- 『ハイキュー!!』古舘春一
- 『僕のヒーローアカデミア』堀越耕平
- 『ブラッククローバー』田畠裕基
- 『ゆらぎ荘の幽奈さん』ミウラタダヒロ
- 『鬼滅の刃』吾峠呼世晴
- 『約束のネバーランド』原作:白井カイウ 作画:出水ぽすか
- 『ぼくたちは勉強ができない』筒井大志
- 『Dr.STONE』原作:稲垣理一郎 作画:Boichi
- 『アクタージュ act-age』原作:マツキタツヤ 漫画:宇佐崎しろ
- 『呪術廻戦』芥見下々
- 『チェンソーマン』藤本タツキ
- 『神緒ゆいは髪を結い』椎橋 寛
- 『サムライ8 八丸伝』岸本斉史・大久保彰
- 『ふたりの太星』福田健太郎
- 『ビーストチルドレン』寺坂研人
- 『トーキョー忍スクワッド』田中勇輝・松浦健人
- 『夜桜さんちの大作戦』権平ひつじ
- 『ミタマセキュ霊ティ』鳩胸つるん
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