『呪術廻戦』最新話68話のネタバレと感想!応戦する夏油と天内の元へ向かう五条

2019年7月22日発売の週刊少年ジャンプ34号『呪術廻戦』最新話68話のネタバレや読んだ感想を紹介します。

『呪術廻戦』第68話「懐玉-肆-」のネタバレ

伏黒の企み 天内へと迫る呪術師たち

「なんだアイツら」

「高専戻んなかったのか」

と語り、これで賞金につられるのが、「バカ」から「まともなバカ」になる、と喜ぶ伏黒。それに対し、電話相手の盤星教の男は、「星漿体が賞金稼ぎに殺られれば、手付金3000万を含めた報酬が全部パァになるぞ」と、危惧を伝えます。

しかし、伏黒は余裕の表情。

「うん百年ぶりの六眼と無下限呪術の抱き合わせ」

「五条が近くにいる限り」

「星漿体はまず殺せない」

賞金稼ぎたちの役割は、五条と、五条の周りの術師の削り。星漿体は殺せないから、賞金も戻ってくる。

そう語った伏黒は、賞金稼ぎへの依頼に使った3000万の回収を、盤星教の男に厳命し、電話を切ります。

一方、夏油の呪霊が祓われたことを察し、学校内へと突入した、五条・夏油・黒井の3人は、天内の居場所を、音楽室か礼拝堂に絞ります。

3人は、音楽室に五条、礼拝堂に黒井、呪霊を祓った「敵」に夏油が向かう事を相談し、それぞれが行動を開始していました。

「だから目の届く範囲で護衛させろっつったのに」

と憤る五条。

一方夏油は、敵の正体を探る中、「盤星教の差し金であれば少し面倒なことになる」と思いを巡らせます。

式神使いの老人VS呪霊操術の夏油

「おおっ、その制服は」

そんな夏油の前に、式神を連れた作務衣姿の老人が姿を現し、声を上げました。

(高専の制服を見て多対一を想定)

(自分の前後を式神ではさんだ)

(この爺さん慣れてるな)

そう考えた夏油は、己の横にも呪霊を展開します。

それを見て、即座に「呪霊操術か」と、夏油の呪術を看破する老人。「さすが長生きしてるだけはあるね」と賞賛を送る夏油に、老人は思考を巡らせます。

(術式の格はあちらが上)

(だが術師の思考は式神使いのソレだ)

そう考える老人の前で、夏油が半歩ほど、足を引きました

(近接戦闘が苦手!)

(そして式神使いの儂が近づいてくることはまずないと考えておる!)

しかしそんな老人に、夏油が動きます。

「なんか色々考えてるみたいだけど」

「意味ないよ」

そう言った夏油の目の前から、巨大なミミズのような呪霊が出現。

廊下一杯を埋める巨体で、老人の逃げ道を塞ぎます。

ミミズ呪霊が老人を押しつぶした後、「さて、あと1人か」と次なる敵を見定める夏油。

そんな夏油の横の窓、すなわち死角から、ナイフを手にした老人が飛び込んできました。

近接戦闘に活路を見出した老人は、勝利を確信します。

しかし次の瞬間、その目に映ったのは、可愛らしい犬、「太助」の姿。

すなわち、50年以上前に死に別れた、かつて唯一心を許せた親友の姿でした。

それを見て、老人は、「そうか」と何かを察します。

次の瞬間、老人は、ナイフを手にした腕を取られ、夏油の強烈な拳打を頭部に食らっていました。

勝利を収める夏油 しかし2人目の呪術師が天内へと迫る

先ほど見た太助の姿が、走馬灯であった事を察する老人。

「誘っだな”……!?」

と、倒れながらも彼は、夏油の戦術を思います。

夏油は、「アンタずっと近づきたくてウズウズしてたろ」と老人の思考を看破していた事を暴露。

「勝ち方が決まってるヤツは」

「勝ち筋を作ると簡単にノってくる」

そう語る夏油は、倒れた老人に、「Q」の残党か、それとも盤星教の手のものか、と尋ねます。

一方、礼拝堂で音楽の授業を行う天内理子には、

「3000万…今夜は鰻かな」

「人を殺して食う飯は美味いんだ」

と呟く、紙袋マスクの男が、迫っていました。

『呪術廻戦』第68話を読んだ感想

引き続き、五条過去編です。今回では、五条の同級生であった夏油が、初めて戦闘らしい戦闘を披露しました。

思えば、本編でもずっとラスボスらしい風格を漂わせる夏油ですが、呪術、そして戦闘を披露するのは、前日譚の「東京呪術高等専門学校」以来の事ですね。

その中では、夏油の呪霊操術は、「数と量で押しつぶす」と言った感じで、乙骨との戦闘では近接戦が基本でした。

それを思うと、今回の戦闘は、呪術師として優秀な「夏油」という男を、再確認出来るものでした。加え、奔放な五条を制御し、任務に忠実なところも見てとれます。

改めて、夏油が高専を裏切り、呪詛師となってしまった理由が気になるところです。

また、気になる、といえば、伏黒に関しても同様です。

残りの依頼の残り時間の数十時間を使い、五条に削りを入れている、というのは、本編で彼が語った通り。しかし、我々読者の知る五条は、自他共に認める「呪術師最強」。

学生時であってもそれが変わらないのは、周りの人間たちの反応からも明らかで、十把一絡げの呪術師たちがいくら集まっても、役者が足りないだろう、というのが正直な感想です。

それでも、伏黒は星漿体・天内理子の暗殺に、自信を覗かせます。

今のところ高みの見物を決め込んでいる彼ですが、もしや作中で示唆した通り、伏黒自身が五条と戦う、なんて展開もあり得るのでしょうか。

いずれにしろ、現在の五条たちの戦闘は、あくまで伏黒がけしかけた賞金稼ぎとのもの。

これは星漿体暗殺までの経過に過ぎず、狙いの本筋には遠いはず。つまりは、戦いの激化が予想されます。

その中で、夏油離反の理由が明かされていくのか、も含めて、今後の展開に注目です。

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