2020年3月30日(月)に発売した週刊少年ジャンプ18号の『呪術廻戦』の最新話101話「渋谷事変19」のあらすじネタバレと感想をまとめて紹介します。
前話のネタバレを見逃した方は以下のページでレビューしていますので是非チェックしてみてください。
目次
『呪術廻戦』第101話「渋谷事変19」のネタバレ
七海と禪院も渋谷地下へ そして冥冥の前についに偽夏油が現れる
夏油側の呪詛師を、圧倒的な実力で排除した七海は、怪我を負った、釘崎と新田を椅子に座らせ、現状の確認をしていました。
「じゃあ伊地知さんは無事なんスね!」
伊地知の無事を聞き、そう言って、嬉しそうな様子を見せる新田。
建物の中にいた事で、虎杖の声を聞いていなかった2人にも、「五条封印」の情報が届けられ、一行は、この先の方針を話し合います。
「2人はここで救護を待って下さい」
「私は禪院さん達と地下5階に向かいます」
そうのように指示を飛ばす、七海の声を聞き、複雑そうな顔をして、黙りこくる釘崎。
「私も」
「駄目です」
やがて釘崎は、意を決したように、自分も戦いに向かう旨を、伝えようとしますが、七海は、取りつく島もなく、その提案を却下してしまいます。
「これからの戦いは」
「1級(わたし)で最低レベルです」
「足手纏い、邪魔です」
「ここで、待機を」
一方、「帳」が消えた事で、地下鉄沿いに渋谷駅へと向かっていた、冥冥と憂憂は、その先に、見覚えのある顔を、発見していました。
「冥さん」
「お久しぶりです」
そう言って、線路の先から挨拶をして来たのは、夏油の姿で、夏油の振りをした「誰か」。偽夏油です。
「刺客を放っておいてよく言うよ」
「夏油君」
しかし、夏油が偽物である、と知らない冥冥は、死んだはずの夏油が現れた事を鑑み、考察を重ねます。
(去年五条君がしくじったか?)
(そもそも五条君と夏油君がグルでこの騒ぎを…それはないな)
考えをまとめながら、冥冥は、夏油と軽口を交わし合います。
「私は五条君より君を買っていたんだよ」
「ニヒルな笑顔をチャーミングだった」
「そんな君を殺さなければいけないなんて」
「残念至極」
「本当に…残念だよ」
そんな中で冥冥は、戦闘態勢を整えつつ、この夏油が「偽物である」という結論に、独自に至っていました。
「冥さん」
「私も残念です」
「かつての先輩を、手にかけるのは」
そして偽夏油は、そう言いながら、右手から、2メートルほどの大きさをした、腕のあるおたまじゃくしのような姿の、禍々しい呪霊を、取り出します。
「特級特定疾病呪霊」
「『疱瘡神』」
夏油特有の術式である、「呪霊操術」を見て、「この夏油が偽物である」という、己の読みが外れていたのか、と歯噛みする冥冥。
そんな冥冥に対し、偽夏油は、この「疱瘡神」は、近年になって手に入れた呪霊であるものの、「その質は衰えていない」と語り、冥冥の相手としての、自信を覗かせます。
「念のため、地下5階の人間は残しておきたいんです」
「線路で待ってますね」
「ソイツを祓えたら、私が相手をします」
そう言って、偽夏油は、冥冥と「疱瘡神」を置いて、立ち去ってしまいました。
冥冥VS疱瘡神 いきなりの領域展開に冥冥は!?
夏油によって残された、「疱瘡神」と、冥冥たち。
両者が相対したと同時、冥冥と憂憂は、自分たちの周囲に、墓石のようなものが現れた事に、気が付きました。
(領域展開!?)
(これは少々)
(厄介────)
そして、その現象が、「疱瘡神」の領域展開なのだという事に、冥冥が気が付いた直後。
冥冥は突如としてその場に現れた、棺桶の中に、閉じ込められてしまいます。
「姉様!」
棺桶の中に閉じ込められた姉を見て、心配の声をあげる憂憂。
そしてその直後、「疱瘡神」が発した、「墓」という言葉と共に、冥冥が入った棺桶は、これまた突如として降ってきた、しめ縄を巻きつけた大岩に、押し潰されてしまいました。
それを見た憂憂は、絶句の表情を浮かべ、驚きに身を固めてしまいます。
そんな中にあってなお、謎の攻撃の手を、休めようとしない「疱瘡神」。
しかし、「疱瘡神」が発する、謎のカウントダウンが、ゼロを数えようとした時、冥冥を押し潰した大岩が、まるで内側から爆発でもしたかのように、粉々に吹き飛ばされてしまいました。
「幾年振りかな」
「私の命に指が掛かるのは」
そう言って斧を構える冥冥は、傷一つない姿で、「疱瘡神」の前に、再び姿を現しました。
因縁の対決 虎杖VS脹相 そんな中で脹相がかけて来た言葉とは?
一方、地上から渋谷駅へと突入した虎杖は、荒れに荒れた構内を、地下へと向け、走り続けていました。
(人が全然いねぇ!)
(駅の中に大勢閉じ込められてたんじゃなかったのか!?)
想定していた状況とは違う、渋谷駅構内の様子に、疑念を抱きながらも虎杖は地下にいるであろう五条の元を目指し、進み続けけます。
と、その時。地下へと向かうエスカレーターを、降りた先に、1人の男性の姿がある事に、虎杖は気が付きました。
虎杖の視線の先。そこにいたのは、九相図兄弟の長兄、脹相でした。
脹相は、弟である壊相(えそう)と血塗(ちけず)を殺した仇敵である、虎杖を見るなり、攻撃を開始して来ます。
(「百斂」!)
脹相が使う術式は、高専京都校の、加茂が使っていたものと同じ、「赤血操術」。
その中での「百斂」は、血液を掌で加圧し、限界まで圧縮する技である、との事です。
そして脹相が今使うのは、「百斂」で圧縮した血液を、一点から開放し、撃ち放つのだという、「赤血操術」の奥義。
初速が音速を超える事もある、というその技を、脹相は、出会い頭の虎杖に対し、撃ち放って来ます。
(「穿血」!)
脹相の血液は、まるでレーザーのようにして、合わされた両掌から、虎杖へと向かい、放たれます。
圧倒的な破壊力を持ち、頭部を狙って放たれてきたそれを、虎杖は、両腕を組み合わせたガードを用い、受け止めました。
しかし。
(ヤバイ…!)
(貫かれる!)
脹相の放った「穿血」は、虎杖の肉体ですら、受け止め切れるものでは、ありませんでした。
そこで虎杖は、自らの体を横へと逸らし、受け止めた「穿血」を、背後へとやり過ごします。
しかし、それを見た脹相は、再び「百斂」を使い、血液を圧縮。虎杖へと、追撃の「穿血」を、放って来ました。
駅構内を、レーザーのように走り抜ける、脹相の「穿血」。
それを見た虎杖は、今度は受け止める事はせずに、攻撃をかわしながら、脹相へと、急速に接近して行きます。
そうして虎杖は、脹相へと接近し、その体に、拳を叩き込む事に成功します。
しかしその攻撃は、脹相の腕によってガードされ、更に虎杖は、左手に受けた「穿血」のダメージによって、顔に苦悶の表情を、浮かべさせられました。
一瞬の接触ののち、互いに距離を取り直す、虎杖と脹相。
その間を使い、虎杖は、先ほど受けたダメージがどれほどのものか、改めて感じ取ります。
(傷が深い。痛みは来ると分かっていれば、我慢できるが)
(それ以前にもう、思うように動かねぇ)
そう考える虎杖の左手は、袖が破れ、その下から、おびただしい量の血が、流れ始めていました。
(…だからこそ)
(左でも攻める)
現れた強敵を前に、そう、覚悟を決める虎杖。
するとその時、脹相が、不意に虎杖へと、声をかけて来ました。
「オマエに」
「聞きたいことがある」
「弟は」
「最期に何か言い遺したか?」
『呪術廻戦』第101話を読んだ感想と考察
伊地知の生存という、何より嬉しいニュースが飛び込んできた、「呪術廻戦」第101話。
伊地知は、作品開始当初から、どこか幸が薄いながらも、(呪術界では珍しく)明らかな善人として描かれていたので、その生存は、本当に嬉しいです。
しかし伊地知、背後から胴体を、しかも複数回にわたって剣で刺されていましたが、どうやって生き残ったのでしょう? 伊地知さんも呪術師のはしくれ、との事ですので、反転術式を習得していたのでしょうか? 今は補助監督として働いている伊地知ですが、僅かながらも「呪術師」としての技能を習得しているのだとすれば、今後の展開での、さらなる活躍も、期待できそうです。
そして今号では、ついに「特級呪物」の受肉体である、脹相と虎杖の戦いが、始まりました。
脹相が操るのは、高専京都校の加茂と同じ、「赤血操術」。とはいえその威力や精度は、腸相が特級呪具の受肉体である事を考えれば、加茂よりも高いものであると考えて、よさそうです。
その攻撃手段は、血を武器として飛ばす、という、ある種シンプルなもの。
虎杖はちょっと肉体強度がおかしいので、防いでいましたが、必殺の威力の攻撃が、音速相当で飛んでくる、というのは、虎杖や冥冥、伏黒父のような、フィジカルに全振りしたような術師でないと、対応は難しいのではないでしょうか? そして虎杖は、「両面宿儺」という、呪いの王を内に宿すものの、固有の術式は持たず、その戦闘手段は拳が主体。
そんな虎杖が、初手で手傷を負ってしまう、というのは、かつて少年院で戦った、「宿儺の指を取り込んだ特級呪霊」との戦い以来の、かつてないピンチであるように、思えました。
このように、いよいよもって、各地に散らばる「特級」たちが動き出し、その戦闘が始まる事となった、「呪術廻戦」第101話。
虎杖と同じように、冥冥もまた、偽夏油が繰り出した新たな呪霊と、矛をかわし始めました。
それを見て改めて思ったのは、夏油が持つ「呪霊操術」が、極めて強力な術式である、という事。
今回のように、足止めや撹乱に使うのであればともかく、複数の特級呪霊を、際限なく、好きな時にとりだし、相手にけしかける事ができるのだとすれば……全盛期には、4000体もの呪霊を、一度に使役していたのだという夏油。
「0巻」や過去編のときは気にしていませんでしたが、五条を抜きに考えれば、「最強の呪術師」を名乗っても、おかしくないスペックです。
『呪術廻戦』の最新巻の単行本や過去作品を無料で見る方法
毎週、『呪術廻戦』の最新話が待ち遠しいですが、単行本でまとめて読みたい、過去の作品をまだ見ていない方のために、最新巻や過去作品を無料で見る方法を紹介します。
やはり漫画は絵付きで読みたいですよね!『呪術廻戦』の単行本を無料で読む方法を詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。
- 『ONE PIECE』尾田栄一郎
- 『HUNTER×HUNTER』冨樫義博
- 『ハイキュー!!』古舘春一
- 『僕のヒーローアカデミア』堀越耕平
- 『ブラッククローバー』田畠裕基
- 『ゆらぎ荘の幽奈さん』ミウラタダヒロ
- 『鬼滅の刃』吾峠呼世晴
- 『約束のネバーランド』原作:白井カイウ 作画:出水ぽすか
- 『ぼくたちは勉強ができない』筒井大志
- 『Dr.STONE』原作:稲垣理一郎 作画:Boichi
- 『アクタージュ act-age』原作:マツキタツヤ 漫画:宇佐崎しろ
- 『呪術廻戦』芥見下々
- 『チェンソーマン』藤本タツキ
- 『神緒ゆいは髪を結い』椎橋 寛
- 『サムライ8 八丸伝』岸本斉史・大久保彰
- 『ふたりの太星』福田健太郎
- 『ビーストチルドレン』寺坂研人
- 『トーキョー忍スクワッド』田中勇輝・松浦健人
- 『夜桜さんちの大作戦』権平ひつじ
- 『ミタマセキュ霊ティ』鳩胸つるん
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