『呪術廻戦』最新話100話のネタバレと感想!七海VS偽夏油一派の呪詛師、虎杖はついに渋谷駅へ

2020年3月23日(月)に発売した週刊少年ジャンプ17号の『呪術廻戦』の最新話100話「渋谷事変18」のあらすじネタバレと感想をまとめて紹介します。

前話のネタバレを見逃した方は以下のページでレビューしていますので是非チェックしてみてください。

『呪術廻戦』99話のネタバレと感想はこちら

『呪術廻戦』第100話「渋谷事変18」のネタバレ

釘崎らの前に現れた七海 怒りの拳が呪詛師へと突き刺さる

偽夏油に与する呪詛師と対決し、絶体絶命の危機に陥っていた、釘崎と新田。

そんな時、何者かによって倒された、伊地知の姿を確認した、1級術師・七海が、怒りの表情を浮かべながら、戦場となった百貨店の店内に、乱入して来ました。

「いいんだっけ」

「黒じゃないスーツも殺して」

店内に入ってきた七海を見て、なおも余裕を崩そうとない、呪詛師の男。

視線を釘崎から外し、七海へと向ける、呪詛師の見る先で、七海は戦闘準備として、取り出した布のようなものを、右拳に巻きつけていました。

「七海さん…?」

面識こそほとんどないものの、先輩術師として、七海の名前を知っていた釘崎は、怒気を纏う七海を見て、戸惑いの表情を浮かべます。

そして、ガラスを破り、店内に入ってきた七海は、何を警戒するでもなく、呪詛師の方へと向かい、歩き始めました。

それを見て、呪詛師は、また軽薄な笑みを浮かべます。

「いやいや状況見てよ」

「何勝手に動いてんの?」

「女の子が人質…」

そう言って呪詛師は、また、柄が人間の手の形をした剣を、足元にいる新田に向け、振るいました。

「アレ!?」

しかし新田は、一瞬の隙を突き、傍らにあった、エスカレーターへと避難。

呪詛師から距離を取る事に、成功していました。

「逃げちゃった」

そう、残念そうに眉を歪める呪詛師。その時すでに、呪詛師の傍らには、七海が、眉を立てた険しい表情で、到着していました。

しかし七海は、すぐに攻撃を開始する事なく、呪詛師へと、こう尋ねます。

「仲間の位置と配置は?」

それを聞いた呪詛師は、間髪すら入れる事なく、持っていた剣を、逆袈裟に振るい、七海の胴体を斬り付けました。

「知らない」

そして呪詛師は、軽薄な笑みを浮かべたまま、今しがた斬り付けた七海へと、追撃を送るように、その胴体に、蹴りを見舞います。

しかし。肉を叩く音と共に、呪詛師が足先に感じたのは、まるで目の前に、岩山があるかのような、錯覚でした。

(────え?)

目の前の岩山が、一瞬の錯覚である事に、気が付く呪詛師。

その足先には、確かに七海がおり、自分の蹴りは、その腹に突き刺さったはずなのに、まるでダメージを与えられていない事に、呪詛師は困惑します。

(っていうか)

(斬れて…ない!)

呪詛師の剣は、七海のワイシャツを、裂いてはいましたが、その下の肉体には、傷1つ付けられては、いませんでした。

足を上げたままの呪詛師に、七海が、再度問いかけます。

「仲間の」

「数と配置は?」

呪詛師よりも高い位置から、その高身長をもって、威圧的に、問いを投げかける七海。

「…知らな」

またもやとぼけようとする、呪詛師に対し。その瞬間、七海の術式が、振るわれました。

対象を7:3に線分した位置を、強制的に弱点とする」、七海の術式。

それを受けた呪詛師は、まるで車にでも、はねられたかのように、吹き飛び、床に打ち付けられ、バウンドし、そのまま壁に、したたかに体を衝突させました。

巨大な破砕音が響き、そのあまりの破壊力に、釘崎も目を丸くします。

吹き飛ばされ、壁から降りた呪詛師は、かろうじて無事ではあるものの、鼻を口から、おびただしい量の血を、垂れ流していました。

そしてその足は、意思とは関係ない震えに、見舞われ、呪詛師が受けた絶大なダメージを、感じさせます。

(死んでいた!)

(俺の術式がなければ死んでいた!)

(逃げ──)

七海の攻撃の威力の高さに、戦慄し、すぐさま逃亡しようとする呪詛師。

しかし、その思考が終わるより先に、即座に呪詛師へと接近した七海が、その髪を、乱暴に掴みます。

「仲間の」

「数と配置は?」

七海は、呪詛師の頭を、左手で掴んだまま、改めて先ほどと同じ質問を、ぶつけます。

「だから知ら」

傷だらけの顔で、なおも白を切ろうとする呪詛師。

言葉が終わるより先に、七海の拳は、今度は呪詛師の腹に突き刺さり、その体は、背後にあった壁に、クレーターのような穴を作りました。

呪詛師は、七海の攻撃を受け、おびただしい量の喀血を漏らし、意識を失ったかのように、白目を剥きます。

しかし、その時。店内にあったカウンターの1つから、1つの影が、飛び上がりました。

それは、先ほどまで呪詛師が、武器として使っていた、人間の手を柄として取り付けられた、片刃の剣でした。

手の部分を足のように動かす、その剣は、鋭い勢いをもって、七海に背後から、襲いかかります。

飛び上がった、剣の軌道を見て、邪悪な笑みを漏らす呪詛師。

しかし、七海の背後に迫った、剣は、横からの衝撃を受け、奥の壁へと、はりつけにされてしまいました。

剣の柄、人間の掌の部分に突き刺さり、それを壁へと縫い付けたのは、巨大な釘。

「させねえよ!」

呪詛師の動きを察知し、剣による七海への奇襲を阻止したのは、横合いから戦いを見ていた、釘崎でした。

「空気読めよぉ!」

奇襲が失敗した事に、呪詛師は苛立ち、声を荒げます。

しかし、その直後。呪詛師は、七海によって、首筋を強引に掴まれ、荒げた声でさえ、出せなくなってしまいました。

1級術師の力 呪詛師を圧倒した七海は釘崎と共に新田の元へ

七海は、呪詛師の首を左手で掴み、布を巻いた右腕を振りかぶった状態で、みたび問いかけます。

「ここに来るまで」

「何人もの補助監督が殺されていました」

「アナタですね?」

怒気をはらませ、鋭い視線を呪詛師へと向ける、七海。

その威圧を受け、呪詛師は、萎縮したような表情を浮かべます。

「くっ…」

「ははっ」

一瞬、呪詛師は、嘲るような笑い声を上げかけます。

しかしその直後、呪詛師は、血塗れのまま、目尻に涙さえ浮かべながら、詫びの言葉を述べようとしました。

「ご」

「ごめんなさ」

しかし。その言葉を最後まで聞く事なく、七海は、己の術式を再度発動。

決着ののち。釘崎が見たものは、百貨店のショーウインドウを突き破り、十数メートルも離れた、隣の建物の壁に、体をめり込ませ、沈黙する、呪詛師の姿でした。

(レベルが違う…)

(これが)

(1級術師!)

呪詛師を倒し、ひと段落を付けた、釘崎と七海。

2人は、傷付いて倒れ、助けを待っているはずの、新田の元へと、向かいました。

五条奪還へ走る虎杖 狗巻の協力もあり虎杖はついに渋谷駅構内へ

一方、「術師を入れない帳」の解除に成功し、伏黒と分かれた、虎杖は、目的地である渋谷駅の手前で、大量の改造人間と、それらに襲われる、一般人たちを発見していました。

「なんつー数だよ!」

高架道路の上から、改造人間たちの暴挙と、混乱の極みにある渋谷の街を、見下ろす虎杖。

(放っとくわけにはいかねぇ!)

(でも全員助ける時間はねぇ!)

(クソ! どうすれば)

五条を助けるため、走っていた虎杖は、改造人間たちによる惨状を見て、渋谷駅を目前にして、足踏みしてしまいます。

その時でした。

「明太子!」

「その語彙は!」

高架下から聞こえてきた、おにぎりの具の名前。

その先にいたのは、「呪言」という術式を使うがゆえ、普段の語彙を、おにぎりの具に縛っている、という、高専東京校2年の準1級術師・狗巻棘でした。

「頼んます!」

「しゃけしゃけ」

八方塞がりの状況の中、助けに現れた狗巻に、虎杖は、事態の収拾を依頼します。

そうして狗巻は、それを快諾すると、拡声機を手に、自らの術式を発動。

『動くな』

こうして虎杖は、渋谷駅手前の騒ぎを収め、渋谷駅構内へと、侵入する事に成功しました。

しかし。その先に待ち構えていたのは、虎杖と釘崎に、「弟たちを殺された」という恨みを持つ、特級呪物の受肉体、「九相図兄弟」の長男、脹相の姿でした。

『呪術廻戦』101話のネタバレと感想はこちら

『呪術廻戦』第100話を読んだ感想と考察

前回の引きで、卑劣な言動を繰り返す、夏油一般の呪詛師と対峙し、今までにない怒りをあらわにしていた七海。

今回の話は、その時に抱いた期待通り、七海の1級術師としての実力が発揮された、気持ちのいい回と、なってくれました。

本作「呪術廻戦」は、多くのバトル漫画がそうであるように、「術式」と呼ばれる固有の能力を駆使した戦闘が、魅力の作品。

その中で七海の術式は、「対象を7:3に線分した位置を弱点にする」という、ある種「能力」っぽさを持たない、近接格闘に特化したものでした。

通常であれば、漫画としての見所となるのは、そんな七海が、どのようにして敵の術式を看破し、相手の「強み」を打ち砕くか、という、その過程。

しかし、今週の七海は、そういった小細工の全てを、正面から、力任せに打ち破り、あろうことか、相手の能力を見る事すらなく、そのまま撃破。

相手の心と、いち呪詛師としての矜持すら、粉々に打ち砕くような、そのバトルスタイルは、絶大なカタルシスを、読者にもたらしてくれました。

こうして、偽夏油側の呪詛師を打ち破り、完膚なきまでの勝利をもぎ取ってくれた七海。

呪詛師の術式がまだ開示されていない以上、少々程度は苦戦するかとも思ったのですが、七海は、こちらの期待以上の戦果を、あげてくれました。

そして視点は、再び虎杖へと戻り、舞台は渋谷駅へ。どうやらその先には、九相図兄弟の長男・脹相が待ち構えているようですが……。

これまで、ほとんどその運動能力だけで、特級呪霊にも対抗してきた虎杖。

果たしてその戦法は、いわゆる「幹部クラス」であると思しき、脹相にも、通用するのでしょうか。

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