第92回アカデミー賞主演男優賞を『ジョーカー』で受賞したホアキン・フェニックス。同作での怪演も記憶に新しいところですね。
そんなホアキンの生い立ちやキャリア、オススメ映画についてご紹介していきます!
目次
ホアキン・フェニックスの家族や恋人は?兄はあの夭折の俳優!

ホアキン・フェニックスは1974年10月28日生まれ。未婚です。
両親が「神の子供たち」(キリスト教系の新興宗教)の熱心な信徒であり、そのコミュニティのあった南米のプエルトリコで生まれました(父はヨーロッパをルーツに持つアメリカ人、母は東欧系ユダヤ人)。
後に家族共に信仰を失い、「フェニックス」に改名し帰国します(当時ホアキンは4歳)。
5人兄妹の次男で、兄は『スタンド・バイ・ミー』のリヴァー・フェニックス。姉のレイン・フェニックス、妹のサマー・フェニックスも女優です。
1993年、兄のリヴァーは俳優ジョニー・デップの経営するナイトクラブで、オーバードーズ(薬物の過剰摂取)で亡くなってしまいます。
また、ホアキン自身も現場に居合わせていたことで報道が過熱し、そのことに嫌気がさしたホアキンは一時期業界から距離を置いたこともありました。

翌年には俳優に復帰し、2000年に出演した『グラディエーター』(リドリー・スコット監督)で暴虐なローマ皇帝を演じアカデミー賞助演男優賞にノミネート。その後も話題作に続々出演し、名実ともに個性派俳優の地位を確立しました。
『ウォーク・ザ・ライン/君に続く道』では実在の歌手、ジョニー・キャッシュ役を好演。劇中歌も自ら歌い、グラミー賞を受賞しました。
2016年より、『her/世界でひとつの彼女』で共演したルーニー・マーラと交際中(2019年には婚約との報道も)。2019年のアカデミー賞やゴールデングローブ賞の授賞式でも2人の仲睦まじい様子が度々キャッチされていましたね!
2人ともベジタリアン(ヴィーガン)で、環境問題などのチャリティ活動に揃って参加したこともあります。
ホアキン・フェニックスの代表作・おすすめ映画紹介
ここからはホアキンの代表作やおすすめ作品をご紹介していきます。
『ジョーカー』(2019)
あらすじ
「客寄せピエロ」の仕事をしながらコメディアンを夢見るアーサー・フレック(ホアキン・フェニックス)は、老いた母と貧しいながらもつつましく暮らしていました。
しかし、突然笑い出してしまう病気(トゥレット症候群)を抱えるアーサーに世間の目は厳しく、常に好奇の目にさらされています。
ある日、アーサーは失態から仕事をクビになり、様々な要因から殺人を犯してしまいます。その時、彼の中で何かが目覚めたのでした…。
みどころ
ホアキンがアカデミー賞主演男優賞を受賞した2019年のトッド・フィリップス監督作。
「バットマン最凶のヴィランの誕生が明かされる」との触れ込みで公開されました。
ホアキンは主人公アーサー=「ジョーカー」役。これまでのバットマンでは描かれなかった「ジョーカー」の過去を、新たな解釈で演じ切りました。
社会的弱者であるアーサーが「ジョーカー」として目覚めていく姿は圧倒的。暗黒舞踏を思わせる奇妙なダンスにも引き込まれます。
『ビューティフル・デイ』(2017)
あらすじ
心にトラウマを抱えた元軍人のジョーは、売春組織に捕らえられた少女を救い出します。しかしある陰謀に巻き込まれ、少女も奪われ自身の命も危険にさらされることに。
絶望の中でジョーは少女の声に突き動かされ、再び立ち上がりますが…。
みどころ
リン・ラムジー監督による2017年のスリラー映画。ホアキンは従軍時代のトラウマと、父親から受けた虐待の傷に苦しむ元軍人の殺し屋の男ジョーを演じています。
老いた母と暮らし、自殺願望を抱え、狂気に片足を突っ込んでしまっているようなキャラクターは『ジョーカー』にも通じるところがあるかもしれません。
ホアキンは本作で第70回カンヌ国際映画祭男優賞を受賞。
『her 世界でひとつの彼女』(2013)
あらすじ
妻と別居中で傷心のセオドアは、音声認識型人工知能OS「サマンサ」を手に入れます。サマンサとの「会話」によってセオドアの毎日は明るくなっていき、次第にサマンサを愛するようになっていきます。
しかし声だけのやり取りだけでは満足できなくなり…。
みどころ
スパイク・ジョーンズ監督によるSF映画。AIが発達した近未来で、人格を持った人工知能OSと、彼女に恋した男の不思議なラブストーリーです。
ホアキン演じるセオドアはちょっとぽっちゃりとした朴訥とした男性。
サマンサを演じたスカーレット・ヨハンソンの艶のある声の演技と、ホイテ・ヴァン・ホイテマの幻想的な撮影も魅力的。
映画『her/世界でひとつの彼女』のネタバレ・あらすじはこちら
『容疑者、ホアキン・フェニックス』(2010)
あらすじ
突然引退を発表した俳優のホアキン・フェニックス。ヒップホップ歌手になると宣言し世間を驚かせます。その後TV取材などで繰り広げられる様々な奇行蛮行…。
ホアキンは一体どうしてしまったのでしょう!
みどころ
驚くべきことに、これらはすべて「実際にあったこと」。もちろん、全ては「嘘」ですが、本作は2年間世間にドッキリを仕掛けて作られたモキュメンタリ―なのです。
監督は義理の弟ケイシー・アフレック(妹サマーの夫。2016年に離婚)。
でも、画面に映るホアキンは演技なのか本心なのか、皆目見当がつきません…。
他にも、ポール・トーマス・アンダーソン監督の『ザ・マスター』『インヒアレント・ヴァイス』、M・ナイト・シャマランの『サイン』『ヴィレッジ』、ジェームズ・グレイ監督、マーク・ウォールバーグ共演の『裏切り者』『アンダーカヴァー』など、人気監督や作家性の高い監督の作品に出演し、その存在感を遺憾なく発揮しています。
気になる次回作は?
やはり気になるのは、アカデミー賞受賞後は一体どんな映画に出演するのかということ!
2020年2月現在の情報によると、新進気鋭の映画会社A24製作で、『20センチュリー・ウーマン』『人生はビギナーズ』のマイク・ミルズ監督の新作になるとのことです(タイトルは未定)。
共演はギャビー・ホフマン、ウッディ・ノーマンほか。
ある芸術家が甥の世話を押し付けられ、2人でアメリカ横断の旅に出るというロードムービーのようです。2020年全米公開予定。
『ジョーカー』続編の噂もささやかれており、そちらの動向も注目していきたいところですね。
画像出典:https://flipboard.com/
コメントを残す