兵庫県の加古川商店街の池の金魚が大量死!その原因と理由とは?商店街ベルデモール店主「恥を知れ」の貼り紙

兵庫県加古川市にある商店街「ベルデモール」の池で飼育されていた金魚の大量死が発見されました。

ここにはベンチもあり、市民の憩いの場所にもなっていた場所です。

一晩で起きた大量死に、毎日お世話をしていた商店街の人が怒りの張り紙を出しました。

金魚の大量死はなぜ起きたのか、加古川市民と金魚の日常についてもまとめました。

40匹以上いた金魚が一斉に死亡

2019年8月始め、朝の9時ごろに金魚の世話をしている商店街の店主が池の様子を見に行ったところ、40匹以上いた金魚がすべておなかを上にして浮かんでいたそうです。

一緒に飼育されていたエビは池底に沈んでおり、浮いた金魚は導水管のネットに引っかかっているものもいたんだとか。

そして池の中には、多くのタバコの吸い殻が浮かんでいました。

店主は悔しい気持ちと警告の意味を込めて、池のオブジェに張り紙をしました。

金魚の大量死が起きた商店街はどこ?

金魚の大量死がおきたのは、兵庫県にあるJR加古川駅の南側にある商店街「ベルデモール」です。

昔ながらの地元で愛されている商店街です。

約30年前、平成になるころにリニューアルされ、その時に商店街の中心近くに人工池が設置されました。

市民の憩いの場になるように、金魚が飼育されました。

金魚の大量死はなぜ起きたのか

商店街ベルデモールで金魚の世話をしていた店主は、これまでにもタバコの吸い殻が池に落ちていることはあったが、金魚が大量に死ぬことはなかったと語ります。

ただ、金魚の亡骸のそばに多くのタバコがに合ったことは事実なので、因果関係は完全に否定できません。

専門家によると、今回の死亡について3つの原因が考えられるそうです。

  • 水温上昇による酸素濃度の低下
  • タバコのポイ捨てによる水質悪化
  • 残った餌が腐敗して有害物質が発生

しかし、この池の水は地下水が引かれており、常に13~16度に保たれているそうです。

昨年の記録的な猛暑の中でも生き残った金魚たちなので、水温上昇による酸素濃度の低下は考えにくいです。

また、7月ごろには清掃作業が行われており、残った餌の腐敗についても考えにくくなります。

張り紙にはクスリを入れたと思われることも書いてありますが、水質調査などを行ったわけではないので真実は不明だそうです。

ただ、Twitter上ではこれまでにも、コンビニを利用した人が飲食物の残り汁を捨てたり、カップ焼きそばの湯切りをした人の目撃情報があるので、何かが前日に行われたことは間違い無さそうです。

張り紙を張ったのは金魚を守ってきた店主

この張り紙を貼ったのは、普段から金魚の世話をしている商店街の店主です。

ただ池を作るだけでは、ゴミを捨てたりする人がでるだろうと、何か景観を維持していくアイディアはないものかと、商店街の人々が考えを出し合い、今から約30年前から金魚の飼育を始めたそうです。

人間の良心を信じ、金魚を飼育することで景観を守り、憩いの場所になるようにしたかったということです。

ただ、それでもタバコのポイ捨てはありました。

店主は吸い殻を拾ったり、苔が生えてきたらタワシでこすったりし、寒い冬場には金魚が鳥の餌になってしまうと言って、店で保護をしていました。

次第に、金魚だけではなく小エビや鯉、フナなどの生き物も増え、にぎやかになっていたところでの大量死だったそうです。

張り紙を貼った理由とは?

張り紙には以下のようなことが書いてあります。

せっかく育ってきた金魚、錦鯉、フナ、エビなど全部死に絶えてしまいました。

池の中にタバコ、クスリ等入れたのはどこのだれだ 恥を知れ

この文面を読むと、張り紙には怒りが感じられますが、意外にも怒りの気持ちはあまりないそうです。

張り紙を貼ったのは、また人間の良心に訴え、環境を守っていきたいという気持ちがあったからだそうです。

自分が悪いことをしたという事に気がついて欲しいとの気持ちから「恥を知れ」と書きました。

金魚が死んでしまったという怒りと悲しみの気持ちなのかと思いきや、この張り紙を見ることで、自重してくれる人が少しでも増えればいいと店主は願っています。

現在では生き残った金魚が飼育されている

張り紙を貼ってから、池にはタバコのポイ捨てが無くなったそうです。

また、わずかながらに生き残った金魚が飼育されており、また以前のような憩いの場所になるよう願う人々も多数います。

この場所では、子供連れの家族が金魚をのぞいたり、ふっと息をつくためにベンチに座り、金魚に癒されるという人が集まっていました。

30年という歴史から、子どものころから金魚を見守ってきたという人もいます。

また、以前のような生き物の姿が見られるように、地域の人々には頑張ってもらいたいと思います。

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