2020年2月3日(月)放送の日テレ系朝の情報番組『スッキリ!』にて、インド式教育法が取り上げられました。
番組では、東京にあるインド人対象のインターナショナルスクールを取材し、実際にスクールに通わせている家庭に密着しました。
インド式教育とは一体どのようなものなのでしょうか? 1日のスケジュールや学費についてまとめました。
目次
インド式教育とは?
日本ではこれまでにもインド式教育法が話題になってきました。
日本では通常小学校2年生で習う九九をインドでは6~7歳からスタートし、12歳までに20の段まで言えるようにします。
他にも、線を書くだけでわかる掛け算の筆算など、ユニークなアイディアがありました。
最近では、日本在住のインド人向けに設立されたインターナショナルスクールが日本人の受け入れを開始したため、よりインド式教育法が注目されています。
グローバル・インディアン・インターナショナルスクール(GIIS)を紹介
今回番組で密着したのは、東京都江戸川区にあるグローバル・インディアン・インターナショナルスクール、
通称GIISです。
現在7か国に19キャンパスを所有しており、日本では西葛西キャンパスと東葛西キャンパスがあります。
GIIS西葛西キャンパスの場所は?
住所:東京都江戸川区西葛西8丁目3-13
GIIS東葛西キャンパスの場所は?
住所:東京都江戸川区東葛西9丁目3
GIISの1日のスケジュールを紹介
GIISには、幼稚園から高校まで約800人が通っており、生徒の約30~35%は日本人です。
登校は朝8時半。
下校は15時半ごろになり、授業は10時限目まで行われます。

休憩時間は10時頃のスナックタイムとお昼のランチタイムの2回のみ、合わせて40分しかありません。
日本は各授業ごとに10分間の休憩があり、そのほかに昼休みや掃除の時間、20分休憩など合わせて1時間40分も休み時間があります。
授業の合間ごとの休憩がなく、集中ができるのかという点については、問題がないそうです。
その理由は、授業時間が30分と短く、教科を変えることで飽きずに集中が継続する仕組みになっているからです。
基本は英語、その他に第2、第3言語も習得
インドでは21もの言語が使用されており、準公用語として英語が用いられています。
そのため、GIISでも授業や連絡事項などはすべて英語で行われます。
英語の授業で行われる本読みは、自分の席ではなくみんなの前で読むプレゼン方式を採用し、人前で話すことに慣れさせます。
また、毎日の朝礼ではボキャブラリーの練習として、先生が選んだ言葉を生徒が校内放送で読み上げ、言葉の意味を勉強します。
この他にも、グレード1と呼ばれる最小学年の5~6歳児(日本では幼稚園年長児)から、必須科目として第2、第3言語があります。
GIISでは、日本語・フランス語・ヒンディー語・タミル語から選択できます。
複数の言語が幼いうちから学べ、親しめるのもインド式教育法の大きな魅力です。
インド式算数が視覚優位
一時期話題となったインド式算数ですが、もちろん行われています。
高学年の授業では道具を用い、数式で学ぶのではなく視覚を使ってイメージをはじめに持たせることで理解度が深まります。
道具を実用的に用いて、主題を伝えてからようやく教科書に入るということで、教科書からスタートする日本の教育とは異なりますね。
実際この算数の授業を受けている子の保護者は「仕組みを知っているから解き方がわかるのではないか」と分析します。
意外と安い!GIISの学費は?
一般的な欧米式のインターナショナルスクールでは、年間費用が150万円~200万円と言われています。
高額なところでは、年間330万円になるところも!
しかし、GIISでは以下のように設定されており、小学生は年間約100万円、高校生だと約150万円になります。
- 1〜5年生:329,885円/4か月毎
- 6〜8年生:356,174円/4か月毎
- 9〜10年生:392,983円/4か月毎
- 11〜12年生:447,407円/4か月毎
2019年8月時点
この他に、通学時に使用するバス代や課外活動費などで年間約50万円加算される見込みです。
海外の有名大学など進学率100%
インド人は世界で活動する人が多く、特にIT企業などで活躍する人が多く目立ちます。
そのため、進学先もインド国内ではなく、オックスフォードやシンガポール国立大学など、世界中の様々な大学を選ぶ生徒が多くいます。
最先端の技術を持つインド人と同じ教育を受けさせることで、わが子を世界でも通用する人物に育てたいと望む親が、GIISへの入学を希望しています。
今後、もっと注目を浴びるであろうインド式教育法から目が離せません。
コメントを残す