映画『ハウス・ジャック・ビルト』あらすじやキャスト・関連動画も紹介

映画『ハウス・ジャック・ビルト』(原題: The House That Jack Built.)は2019年6月14日(金)公開の、サイコスリラー映画です。

カンヌ国際映画の公式上映では、100人以上の途中退席者が続出。しかし、最後まで観た観客からはスタンディングオベーションの嵐という、まさに”賛美両論”の問題作です。

監督は、『ダンサー・イン・ザ・ダーク』、『ニンフォマニアック Vol.1/Vol.2』など、常に話題・問題作をこの世に生み出してきた鬼才・ラース・フォン・トリアー監督。

1970年代のアメリカ・ワシントン州を舞台に、ある一人のシリアルキラー・ジャックの12年に及ぶ殺人と、彼が家を建てるまでの軌跡を描きます。

アメリカでは修正版での上映となるほど、過激な描写が話題を呼んでいる本作。日本では、R18+として、完全ノーカット版での上映が決定しています!

そんな話題の映画『ハウス・ジャック・ビルト』について、登場人物や監督、ストーリーについての公開情報をお伝えします。

『ハウス・ジャック・ビルト』あらすじ

“ゾッとするほど、魅力的”
”【警告:本作があなたの人生を狂わせたとしても、一切責任は負いません】”
”殺人鬼、ジャック。12年間の告白。”

「彼の名前は、ジャック。夢は、建築家になること」

というナレーターから始まる、本作の予告編。しかし次のシーンでは、女性の顔目掛けて鉄の棒で殴り掛かる主人公・ジャックの姿が映し出されます。

ジャックは、建築家を目指す独身の技師です。しかしある日、一人の女性を殺害したことから彼は、まるでアート作品でも創作するかのように、殺人にのめりこんでいきます。

そんな彼が、12年間の殺人にまつわる軌跡を5つのエピソード「利己主義」「俗悪」「無礼」「知性」「家族」として告白。

上映時間152分の衝撃の映画体験が、観客の人生を狂わせます。

監督はラース・フォン・トリアー、関連作品も紹介

本作を撮ったのは、失明した女性に訪れる救いのない物語『ダンサー・イン・ザ・ダーク』で第53回カンヌ国際映画祭にて、最高賞であるパルム・ドール賞を受賞したラース・フォン・トリアー。

斬新な映像表現やショッキングな演出で、鬼才と呼ばれています。

彼の作品では常に、他の映画では体験できないような、実験的かつ衝撃的なストーリーが描かれています。

これまでの代表的な作品を振り返ってみます。

「ダンサー・イン・ザ・ダーク」(2000)

『ダンサー・イン・ザ・ダーク』の動画を観る
⇒『ダンサー・イン・ザ・ダーク』の動画を観る

徐々に視力が失われ、失明した女性を襲う悲劇的な出来事とその結末の救いのなさを、ミュージカルとともに描いたことで話題になりました。

「アンチクライスト」(2009)

⇒『アンチクライスト』の動画を観る
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「カンヌ史上最もショッキングな映画」と評された本作。愛し合っている最中に息子を失ってしまった夫婦の葛藤と苦悩の物語です。妻が旦那の足にドリルで穴をあけるシーンなど、ショッキングなシーンが物議を醸しました。

「メランコリア」(2011)

⇒『メランコリア』の動画を観る
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「スパイダーマン」のヒロインを演じ一躍有名になったキルスティン・ダンストが、今までのイメージを一新してしまうほどの演技力を見せた本作。地球最後の日を美しくも不気味な映像とともに綴ります。

「ニンフォマニアック Vol.1/Vol.2」(2013)

⇒『ニンフォマニアック』の動画を観る
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⇒『ニンフォマニアック2』の動画を観る
⇒『ニンフォマニアック2』の動画を観る

前編、後編あわせて240分にも及ぶ長編映画。様々な男性と関係を持ってきたセックス依存症の女性の人生を描いた作品です。

簡単なあらすじだけ見ても、観る人を選びそうな作品を撮る監督であることは確か。しかし今作も、予想もつかないようなハードな仕上がりになっていることが、容易に想像できます。

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『ハウス・ジャック・ビルト』登場人物紹介

今作では、それぞれどんな登場人物が、物語にどのように関わってくるのでしょうか。登場人物を紹介します。

ジャック(マッド・ディロン)

主人公。建築家を目指すハンサムな男。強迫性障害。あるきっかけから殺人に目覚め、連続殺人犯となっていきます。

ヴァージ(ブルーノ・ガンツ)

ジャックが殺人を告白する謎の人物。

女性1(ユマ・サーマン)

ジャックの一人目の被害者。彼女の車が故障し、道端で立ち往生していたところをジャックが通りかかり、出会う。

女性2(シオバン・ファロン)

ジャックの被害者となる女性の二人目の女性。

女性3(ソフィー・グローベール)

ジャックの被害者となる女性の三人目の女性。

女性4(ライリー・キーオ)

ジャックの被害者となる女性の四人目の女性。

賛美両論!評論家などの感想をピックアップ

公式サイトでは、先鋭のクリエイターたちがそれぞれの視点から描いたジャックを公開しています。

「映画を見返したときに再度楽しめるような絵を描いた」というイラストレーターのTAKUMI™さんはこの映画について、以下のようなツイートをしています。

また、映画・海外ドラマのライターであるなかざわひでゆきさんは、今作を以下のように評価。

「露骨なゴア描写はそれなりに見慣れているつもりだが、それでもさすがに正視に堪えない場面あり。特に子供絡みはキツい。

なるほど、カンヌで途中退場者が続出したというのも無理はなかろう。

その一方で、独自の「死の美学」に取り憑かれた連続殺人鬼の、強迫観念にも似た異常心理の世界へ深く潜入していくストーリーは、難解でありながらも幻惑的。」
https://www.cinematoday.jp/review/6323

6月10日に行われたトークイベントで、映画ライターの村山章さんは、

「ただ、これはフィクションだという安心感のおかげもあるんですが、(一線を)越える瞬間の気持ちが、自分もわかった気になってしまう。それって恐ろしい映画ですよね」
https://www.cinematoday.jp/news/N0109201

と発言。

観客を引き離すような残虐な描写がありながら、観る者が共感してしまう側面もある不思議な映画であることが、伺えます。

映画『ハウス・ジャック・ビルト』は2019年6月14日公開!

2011年に「ヒトラーに共感できる」と発言したことが問題となり、カンヌを追放されたトリアー監督の復帰作ともなる今作。

『ハウス・ジャック・ビルト』というタイトルに関しても、強いこだわりがあり「それを変えることは映画自体を変えることになりかねない」と、トリア―監督が要求した結果、邦題も原題とほぼ変わらないものがつけられました。

また、6月10日には本編映像の一部が公開。警察を偽って家に入ろうとするジャックと、それに応じる女性との会話から、ジャックの奇怪さの片鱗が伺えます。

果たしてこの映画が、完全ノーカット・無修正版で観れることが、幸なのか不幸なのか。ぜひ劇場で確かめてください。映画『ハウス・ジャック・ビルト』は、2019年6月14日公開です!

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