僕のヒーローアカデミア(ヒロアカ)最新話252話のネタバレと感想!敵を制圧した3人そしてエンデヴァーは決意を口にする

2019年12月2日(月)に発売した週刊少年ジャンプ53号の『僕のヒーローアカデミア』の最新話252話「許されざる者」のあらすじネタバレと感想をまとめて紹介します。

前話のネタバレを見逃した方は以下のページでレビューしていますので是非チェックしてみてください。

『僕のヒーローアカデミア』251話のネタバレと感想はこちら

『僕のヒーローアカデミア』第252話「許されざる者」のネタバレ

無事に収束した騒動 そんな中対峙する夏雄とエンデヴァー

力を合わせ、「エンディング」を倒し、被害も最衝撃に食い止めた、出久・爆豪・轟の3人。

エンディングから解放された夏雄へと、駆け寄ったエンデヴァーは、爆豪ごと、その体を抱きしめていました。

「白線野郎は!?」

エンデヴァーの抱擁から抜け、状況がどうなったかを確認する爆豪。

その視線の先には、轟によって確保された敵(ヴィラン)、そして、出久によって地上に降ろされた、エンディングの被害者たちの、無事な様子が見えました。

「完全勝利だ」

そう言って、嬉しそうに笑う出久。

対する爆豪もまた、エンデヴァーの「エンデヴァーより速く敵を退治する」という課題を達成出来た事を誇らしげに叫びます。

「ああ…! 見事だった…!」

「俺のミスを」

「最速で」

「カバーしてくれた…」

しかし、意外にもしおらしく、自分たちの功績を認めてくれたエンデヴァーを見て、爆豪は、毒気を抜かれてしまいます。

やがて、エンデヴァーの腕から、逃れるように離れる夏雄。その姿へと、エンデヴァーは、唐突に、詫びの言葉を述べ始めます。

「悪かった…!」

「一瞬」

「考えてしまった」

「俺が助けたら」

「この先おまえは」

「俺に何も」

「言えなくなってしまうのではないかと…」

そう言って、己が敵に対し、二の足を踏んでしまった理由を語るエンデヴァー。

更にエンデヴァーは、自分が、燈矢を含んだ子供たちを、決して疎んでいたわけではないのだと、告白を始めます。

「だが」

「責任をなすりつけ逃げた」

「燈矢も…」

「俺が殺したも同然だ…!」

そう、己の罪を認めてみせるエンデヴァー。しかし夏雄は、「自分は焦凍みたいに優しくない」と言って、「自分がエンデヴァーを許す時など来ない」と、涙を流しながら、語ります。

それを、神妙な面持ちで見守る、轟を始めとした一行。その内に、エンデヴァーがまた口を開きます。

姉への思いと父への恨み その間に板挟みになっていた夏雄?

「……それでも」

「それでも、顔を出してくれるのは、冬美と冷の為だろう?」

エンデヴァーを恨みながら、それでも食事などに参加しようとしてくれる夏雄。

父を許さない」、としながらも、「家族」を立て直すべく、頑張る冬美の姿を見て、夏雄は、それを一生懸命に、慮ろうとしていたのでした。

「おまえも優しいんだ」

そう、夏雄へと声をかける、エンデヴァー。

そうやって、己の思いと、姉の気持ちとの間に板挟みになり、苦しんでいた夏雄へと、エンデヴァーは宣言します。

「俺を許さなくていい」

「許してほしいんじゃない」

「償いたいんだ」

その言葉を受け、夏雄は、また涙を流し始めます。

「…体の良いこと言うなよ…!」

「姉ちゃんすごく嬉しそうでさぁ…!」

「でもっ…! あんたの顔を見ると……思い出しちまう」

「何でこっちが能動的に変わらなきゃいけねんだよ!」

「償うって」

「あんたに何ができるんだよ!」

そう言って憤る夏雄へと、エンデヴァーは「考えてる事がある」と、何事かを提案しようとします。

しかし、その時。

「あああああああ」

「やめろォオオオオ! エンデヴァアアア」

そう、轟に拘束され、泣き叫びながら、エンデヴァーの名を呼ぶ「エンディング」。

エンディングは、程なくして到着した警察に、引き渡され、連行されていきましたが、その強力な「個性」の裏には、違法な「ブースト剤」の存在がある事が、担当刑事の口から、語られました。

「アンタも気をつけろよ、この数日で2人に狙われてるじゃねェか」

「まったく闇は消えねェな!」

そう言って、エンデヴァーの立場を慮る、ハイヤーの運転手。

「だが」

「光もまた消えることはない」

そう言って、エンデヴァーは、通りに立つ、出久・爆豪・轟の、3人の姿を、見つめていました。

エンデヴァーの答え それは己だけが家族から離れて暮らす事

その後、出久たちを学校へと送ったエンデヴァーは、夏雄と共に、冬美へと、敵騒動の顛末を報告していました。

「大丈夫だったの!?」

そう言って、夏雄を心配する冬美。対する夏雄は、「焦凍たちがたすけてくれたよ」と言って、冬美を安心させようとします。

そして、そこでエンデヴァーが、横合いから声をかけます。

「冬美」

「焦凍と夏雄には既に話したのだが──」

そう言って、話題を切り出すエンデヴァー。

「2人の交通の便を考慮した土地に新しく家を建てる」

「そこでお母さんを迎えてあげてくれ」

そう言って、「もう大丈夫だ」と、今までの冬美の頑張りを讃えるエンデヴァー。

対する冬美は、驚きをあらわにしながらも、エンデヴァー本人の動向を、気にかけます。

「…お父さんは…」

その問いに対し、エンデヴァーは、迷いなどないかのように、答えます。

「ここに残る」

自分さえいなければ、冷を含めた家族は、幸せに暮らしていく事ができる。

エンデヴァーの出した、その答えは、まるで最初から決めていたかのような、強い決意に満ちたものでした。

『僕のヒーローアカデミア』第252話の感想と考察

突如として襲いかかってきた敵「エンディング」を倒し、被害も最小限に留めた出久たち。

突発的な事だったとは言え、エンデヴァーが出した「俺より早く敵を退治してみせろ」という課題も、こなした事になりました。

そして、救出した夏雄と対峙したエンデヴァーは、もはや自分を「許さなくてもいい」と、宣言。己は今の家に残り、残る家族が新しい家で母・冷を迎える、新たな生活を提案しました。

エンディングへの攻撃を躊躇し、出久たちに救われる事になったエンデヴァー。

夏雄の表情を見て、たたらを踏んだ、その真意は、「助けられた事により夏雄が意見を言えなくなってしまうのではないか」、という事でした。

「エンデヴァーが夏雄を助け」、それにより「夏雄がエンデヴァーを認める」、という展開も、物語的にはあり得たであろう、今回の騒動。

しかしそれでは、エンデヴァーにとっての、そして轟家にとっての、「本当の解決」には、ならなかった、という事なのでしょう。

そして実際に夏雄は、どうあっても「父を許さない」、という思いを、改めて宣言。

それを受け入れ、別居の道を提案したエンデヴァーの、並々ならぬ決意が、伝わってきた回でした。

こうして、誰にとっても最善、とまでは行かずとも、一定の前進を見た轟家の一幕。しかし、冬美がこれを聞き、どう動くのか、という所までは、今回は描かれませんでした。

エンデヴァー的には、冷・冬美・夏雄・焦凍が、新たな家で新たな生活を送る事を、望んでいるのでしょうが、今回の反応を見るに、冬美だけエンデヴァーの所に残るというような事もあり得そうでしょうか? それはそれで冷の心労になりそうなので、恐らく避けるのではないかと思いますが……。

そして結局、長く名前だけ作中に示され、今回のエピソードでスポットが当たった、轟家長男・燈矢の話は、最低限の部分しか明かされませんでした。

今後、もしも轟家関連の話が描かれるとすれば、その辺りの問題に、焦点が当てられる事になりそうです。

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