2019年8月19日(月)に発売した週刊少年ジャンプ38号の『僕のヒーローアカデミア』の最新話239話のあらすじネタバレと感想をまとめて紹介します。
前話236話のネタバレを見逃した方は以下のページでレビューしていますので是非チェックしてみてください。
目次
『僕のヒーローアカデミア』第239話「解放」のネタバレ
死柄木の個性が襲う中リ・デストロは最後の抵抗を試みる
リ・デストロとの戦いで覚醒した、死柄木の「崩壊」が泥花市を襲う中。
解放軍と敵連合の面々は、「崩壊」の範囲から逃れながらも、死柄木たちの戦いを見守っていました。
オール・フォー・ワンからかけられた、「恐れるな、君は自由だ」との言葉を思い出しながら、死柄木は尚も「崩壊」を発動。リ・デストロを追い詰めます。
一方のリ・デストロは、「崩壊」には有効範囲があるはずだ、と考え、死柄木から距離を取ろうとします。
身を覆う「クレストロ」を砕かれながらも、宙を飛ぶリ・デストロ。
「ぶっ」
「っ壊れろ!」
しかし、鼻血を垂らしながら、「個性」を発動し続ける死柄木の「崩壊」は、勢いを止めません。
リ・デストロの見る先、泥花市の建物は、次々と崩壊。何十、何百棟にも渡る範囲が、地殻ごと砕かれる中、その中心にいる死柄木は、大口を開け、楽しそうに笑い続けていました。
崩壊した泥花市 勝者たる死柄木に対しリ・デストロは……?
泥花市の中心が、まるで隕石でも落ちたかのように「崩壊」に沈む中。
死柄木を追って来たはずのギガントマキアもまた、その惨状を見て、驚いたように歩みを止めていました。
そんな中、「クレストロ」を完全に砕かれ、生身を晒したリ・デストロは、両足に「崩壊」を受け、大量に出血をしながらも、生き残っていました。
「脚、地面に触れちまったか」
「全身壊れる前に切り離したんだな」
「なァ、何で戦ってたんだっけ?」
「おまえが喧嘩売ったからだよなァ」
そう言って死柄木は、リ・デストロに向けて邪悪な笑みを浮かべます。
そんな場面に駆けつけたのは、「トランペット」。その個性である「扇動」を使い、リ・デストロを救うべく、解放軍に指示を飛ばします。
「皆さん! 最高指導者を救うのです!」
しかし、個性による「扇動」を受けたはずの解放軍メンバーは、死柄木の不気味な笑みを見るなり、萎縮。
トランペットは、扇動を搔き消した死柄木の様子に、驚きを現しました。
「トランペット、これ以上は…」
「無駄な死だ」
そう言って、リ・デストロは、トランペットたちを静止します。
決着 異能解放軍は「敵連合」の傘下へ
(ああ偉大なるデストロよ)
(解放の先にいるべき人が)
(自由を体現する者ならば)
(歴史の重みも血の宿命も)
(窮屈そうだと一笑に伏すこの青年こそーーー…)
ギガントマキアの見る前で、リ・デストロは、「殺るなら殺れ」と、完全なる敗北を宣言。
(私はもう見えてしまった)
(この青年が輝いて見えてしまったーー)
「異能解放軍はお前の後についていく」
そう言って、リ・デストロは、崩壊した泥花市の中央で、死柄木に頭を垂れました。
それを見たギガントマキアもまた、涙を流し、死柄木こそがオール・フォー・ワンの後継なのだと、認めます。
そんな、屈服したリ・デストロの様子を見た死柄木は、この戦いの前、貧乏に喘ぎ、寿司を食べる夢想をしていた時の事を、不意に思い出します。
「おまえ社長だから金あるよな!」
そう言って死柄木は、歯を見せた、屈託の無い笑いを、リ・デストロに向けました。
『僕のヒーローアカデミア』第239話の感想
コミックス換算で、丸々2巻分ほども続いた「異能解放軍編」も、これにて決着です。
事前に、「敵連合は消滅する」とモノローグで語られていた中での、本エピソード。
どうあれ「敵連合」には、何かしらの挫折や逆境が避けられないものと思っていましたが……予想に反し、これでもか、という程の、超絶パワーアップを遂げてしまいました。
資金、政治家・複数の企業のコネ、そして多数の人員をも手中に収める事になった、敵連合。加え、死柄木・トゥワイス・トガは個性が飛躍的に進化し、ギガントマキアを屈服させた事で、ドクターと「脳無」の戦力も加わる事になるでしょう。
敵連合は、しばらくの間、治療と準備に専念すると思われます。
しかし、今の死柄木が本気で「壊す」ために動き始めれば、今回の泥花市に起きた事と同じような事が、他の街で起きる事になるのは、火を見るより明らかです。
次号、あるいは次々号あたりからは、ヒーローサイドに視点が戻るものと思われます。
その中で、頼みの綱となるのは、やはり新たな成長を予感させる、デクの「ワン・フォー・オール」。
しかし、今や完全な覚醒を遂げた死柄木に対し、デクの力は未だ発展途上であると言わざるを得ません。
そんな中、オールマイトの引退によって未だ揺れるヒーローたちは、どのようにして、「敵連合」に立ち向かっていくのでしょうか。
次号以降の展開に、更に注目いて行きたいと、思います。
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