『僕のヒーローアカデミア』最新話236話のネタバレと感想!痛ましき死柄木の過去、狂気の覚醒

2019年7月22日発売した週刊少年ジャンプ34号の『僕のヒーローアカデミア』最新話236話のあらすじからネタバレをまとめて紹介。

最新話『僕のヒーローアカデミア』第236話「志村転弧:オリジン2」のネタバレ

発現してしまった個性 崩れていく転弧の家族たち

姉に裏切られ、父親に叱られ、庭先で犬のモンちゃんを抱いて泣く転弧。

その時転弧は、異常に気が付きます。腕の中に抱いていたモンちゃんが、唐突に声を上げ、血の海を作りながら、その場に崩れ去ってしまった事に。

すなわち、転弧の「個性」の発現です。

「モンちゃん?」

そしてそこへ、姉の華ちゃんがやってきました。視線を落とし、申し訳なさそうな表情を浮かべ、「ごめん」と謝罪の言葉を口にしながら。

(華ちゃん)

(モンちゃんが)

しかし、モンちゃんが「崩れて」しまった事によるストレスか、それとも別の原因か。転弧の喉は静かに息を発するばかりで、声が出てくれません。

そんな転弧の様子を気遣い、「どうしたの」と駆け寄ってくる華ちゃん。

彼女は、「崩れた」モンちゃんを見て悲鳴を上げ、怯えるようにしながら、家の方へと引き返して行きます。

(待って 行かないで)

(謝りに来てくれたんでしょ ねえ!)

(なら今度は守ってよ)

(たすけてよ! 華ちゃーー)

転弧の手が、助けを求めるように、逃げる華ちゃんの体を掴みました。

「五指で触れたものを“崩壊”させる」。発現したばかりの転弧の個性が、華ちゃんの体をもバラバラに崩し去ります。

目の前の光景を受け止められず、理解出来ず、その場に吐瀉物を撒き散らす転弧。

その時、異常を察した転弧の母親と祖父母が、庭に出てきました。ですが、転弧の手先から遠隔で伝わった「崩壊」までもが、離れた場所にいる彼らへと到達。

殴られる自分を、庇ってくれなかった家族。

泣くな、と言って、転弧に我慢を強いて来た家族。

皆、嫌いだ。転弧ですら自覚していなかった感情が、個性の形で圧倒的な「破壊」を招きます。

地面ごと崩れて行く志村家の庭。しかし母親はその渦中にいながら、前へと足を踏み出し、転弧へと手を差し伸べました。

しかしその体は、差し伸べられた手と共に、転弧へと届く前に「崩壊」。

最後に呟かれた母の言葉も消え、後には、無残に崩壊した志村家の庭と、父を除いた家族たちの変わり果てた姿だけが、残されました。

泣き叫ぶ転弧、そして父に対して生まれた明確な「殺意」

やがて、転弧の父・弧太郎までもが庭に出てきて、その様子を目の当たりにしました。

驚愕と恐怖を貼り付けた父の顔に、転弧はただただ、謝罪の言葉を述べます。

「ごめ”ん”な”ざい”」

しかしその時、地面に付いた転弧の手から、またもや個性が発動。志村家の庭の地面を再び揺さぶりました。

崩壊に巻き込まれ、体制を崩す弧太郎。

弧太郎は、息子の暴走を止めるべく、手元に落ちてきた高枝切りバサミを、転弧の側頭部へと振り下ろします。

「止めろ、転弧!」

しかしその行動は、転弧の逆鱗に触れる事になりました。

(この時僕は)

(明確な殺意をもって)

(父に触れた)

声にならない声に混じるのは、死ね、という明確な意思を示す言葉。

父を手にかけた転弧の顔には、凄絶な笑みが刻まれていました。

(途方もない快感が全身を貫いた)

崩壊する弧太郎の体と、志村家の家屋。

(心のどこかでずうっと)

(望んでいたんだろう こうなる事を)

その中に笑って立つ転弧。その頃にはもう、彼をずっと蝕んていた体の痒みは、ありませんでした。

『僕のヒーローアカデミア』第236話の感想

死柄木の過去編。パート2です。

元々、死柄木に何かしらの事情があって、オール・フォー・ワンの元に身を寄せる結果になった事は示唆されていましたが、こういう過去があったんですね。

何というか……壮絶です。今までも「個性は使い方によっては危険」などと言葉では言われてきましたが、なるほど、こういう事故があるのなら、さもありなん、と言ったところ。

とは言え、あくまでこの悲劇は「事故」によるもの。それによって家族を手にかけることにはなりましたが、幼い転弧に罪は無いはずでした。

しかしそれによって転弧は、ショックを受ける、ではなく、「抑圧からの解放」による快感を学んでしまった、と。

オールマイトとオール・フォー・ワンだったり、個性が無かったり、ヒーロー願望だったり、と。何かとデクと対比されてきた死柄木が、デクとは逆に「個性」があった事でヒーローへの道を閉ざされる、というのは、何か考えさせられるものがありますね。

そしてもう1つ。今回の過去編で披露された転弧の個性、「崩壊が物体を伝って遠隔で対象に届く能力」は、解放軍戦で個性が成長した結果……だったと思うのですが。

元々出来たけど、記憶を失い、出来なくなっていた、という事でしょうか。

だとすれば、今回のこの過去編を通じ、死柄木に更なる成長が訪れる、という事もありそうです。

何にしろ、今後の展開に注目です。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です