2019年4月から仙台市内で無料配布を行っている、羽生結弦が表紙の観光ガイドブックに、申し込みが殺到し高額転売されています。
無料配布だったにも関わらず、転売されるのは、表紙に羽生結弦選手が掲載されているからです。
悪質な転売と戦う仙台市の工夫をまとめました。
仙台市の観光案内ガイドとは?

2019年4月、羽生選手のファン600人に向けて、一番初めの観光ガイドの無料配布が行われました。
この観光ガイドは、仙台出身の羽生選手がガイドを務めて仙台市を案内するというもの。
中には故郷への思いを語ったインタビューも掲載され、A5判で42ページというボリュームのあるものになっています。
抽選で選ばれた600人のファンが貰ったはずですが、その後フリマアプリなどで高額転売が始まってしまいました。
高額なものでは4000円を超えるものもあり、一部のファンが署名を集め、仙台市に「転売目的の人が自由に入手できる方法はやめてほしい」と要望を出すほどになりました。
市長が転売についてコメント
7月9日の定例会見にて、郡和子仙台市長が今回の問題についてコメントを発表しました。
多くのファンからの、無料配布ではなく販売をしてほしいという要望に対し、
「羽生選手を生んだ仙台を訪れてほしいとの思いで発行した。配らないという選択は想定しにくい」
と説明をしました。
また、市観光課の担当者も観光ガイドは税金で製作したものであり、販売はなじまない、と今後も無料配布をしていくことを明かしました。
用意した1万部が2日で無くなる
仙台市は6月29日~30日の2日間に商店街や商業施設内での無料配布を開始しました。
これは、ファンからの要望の前から市が決めていたことだそうです。
各施設400部ずつ用意していましたが、2日ですべて配布が終了しました。
配布には長蛇の列ができ、主に羽生選手のファンが並んでいたという事です。
また、首都圏でも6月29日~7月7日の間に応募はがきが配布されました。
東急百貨店本店と宮城ふるさとプラザにて配布されたものですが、当選1000名のところに現在までで数千枚のハガキが届いているそうです。
市の対応に疑問を持つ声も
このニュースを見て、転売をする人に対してはもちろんですが、市側の対応についても厳しい意見が寄せられています。
羽生選手の人気を考えれば、転売は予想できたものなのかもしれませんし、もっと早く対応ができたのではないかと思います。
羽生結弦さんの観光ガイドもメルカリで売られてるんやな。。。
メルカリは「販売禁止物には当たらない」とか言ってるけど、その線引きしたのもメルカリやんね?
転売屋も悪いが一番の害悪は運営側じゃね?— MJ naokiは顔が小さい (@mj_BiSH_naoki) July 10, 2019
羽生結弦選手を表紙に起用した仙台市の観光ガイド「仙台巡り」が転売されている問題で、最初から電子書籍など電子媒体で発行するべきではなかったのでは!そうすれば、転売は防げるし、本当に欲しい方に提供できるというのに…
— 伊藤裕厚 (@gut_expert) July 10, 2019
無料で配られてる仙台市観光ガイド(羽生結弦が紹介する的なやつ)がメルカリで売られて問題になってるとかニュースでやってて、市民も市長も文句言ってたけど、何が問題なのか誰一人説明してくれない
— 犬川くろのすら (@KUR0NU) July 10, 2019
今後観光ガイドを手にするには?
こちらの観光ガイドは市内を観光してもらう目的で作成されたものなので、郵送や販売は行っておりません。
現在は14日まで、仙台市内の旅館やホテルに宿泊した人を対象に、1人1部ずつ配布をしているそうです。
観光ガイド目当てに宿泊予約をする人もいるそうで、羽生選手の人気が伺えますね。
また、15日からは電子版が配信予定になっています。
仙台市もファンも、転売ではなく正規の方法での入手を希望していますし、高額転売は羽生選手にとっても辛いことだと思います。
悪質な転売には手を出さず、ぜひ電子版か宿泊施設にて入手してください。
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