13シーズン連続で全試合出場など、輝かしい記録を残してきた阪神・鳥谷敬選手ですが、いよいよ引退の可能性が出てきました。
球団側と今後についての話し合いの場が設けられ、球団側からは事実上の引退勧告・戦力外通告を出されている見込みです。
ベテランとなり、レギュラーから外れた後も精力的に練習をこなし、複数のポジションにもチャレンジしてきた鳥谷選手ですが、スポーツの世界は厳しいですね。
鳥谷選手が引退勧告を受けるに至った経緯と、今後の可能性について見ていきましょう。
目次
阪神鳥谷と球団が会談、球団側は「結論まだ」
日刊スポーツ首都圏版1面。他球団移籍の道を模索するのか、現役引退を選ぶのか。今後、背番号1の決断が注目される。阪神鳥谷に“引退勧告” 事実上の戦力外で退団へ https://t.co/FzyRIpuKlR @nikkansports #npb pic.twitter.com/V4GY38nb33
— ふくださん (@fukudasun) 2019年8月29日
29日(木)に、鳥谷敬選手と球団側が話し合いの場を持っていたことが明らかになりました。
具体的な内容は、明らかにされていません。
しかし、ペナントレース後半、各チームが来シーズンのチーム構想を練る時期に、鳥谷選手との話し合いがなされています。
一般的に考えれば、鳥谷選手に対し、事実上の引退勧告、来季の戦力構想から外れていることを告げている可能性が高いですね。
球団側は、「結論はまだ」と、鳥谷選手の引退などを正式に発表していません。
チームは現在Bクラスですが、今後の試合次第で、十分クライマックスシリーズを狙える位置にいます。
選手の士気などを考えると、鳥谷選手の戦力外が決定事項だとしても、今すぐに発表ということはあまり考えられません。
阪神鳥谷は5年契約の最終年も成績振るわず
鳥谷選手に引退勧告が出されている可能性が高いと考えられるのは、今年が長期5年契約の最終年であるためでもあります。
5年契約で年俸4億円、長年チーム内野手の要として活躍してきた鳥谷選手に対し、阪神タイガースは非常に好待遇を用意していました。
しかし、5年契約後、鳥谷選手の成績は徐々に低下。
今年は代打中心の起用で、8月30日現在打率は2割強、チャンスに起用されることもありましたが打点がありません。
阪神は現在、若手選手を積極的に起用し、若返りを図っている最中でもあります。
功労者とはいえ、高年俸の鳥谷選手は、戦力外とされても不思議ではありません。
阪神鳥谷の去就に注目
阪神からは事実上の戦力外、引退勧告が出されるとみられる鳥谷選手。
今後の去就がどうなるか、非常に注目されます。
2004年のプロ入りから16年、阪神タイガース一筋で活躍してきましたが、本人は「阪神一筋」を断言しているわけではありません。
過去にはメジャーに興味があることも示唆していますし、FA権を行使した上で残留を決めたこともあります。
現役へのこだわりが強い場合には、他球団が手を挙げれば移籍という可能性もゼロではないですね。
近年はすぐに引退を決めないベテランも
最近は実績ある選手が、戦力外・引退勧告を受けても、すぐに引退を決めず、来シーズンにかかるまで、他球団から声がかかるのを待つケースが増えています。
NPB(日本プロ野球)以外に、独立リーグで野球をしながら契約の話を待つことができるようになったことも大きいですね。
最近の事例では、2017年シーズンで巨人を自由契約になった村田修一選手の例があります。
2018年はBCリーグ栃木に加入し、NPBの契約期限の7月いっぱいまで、NPB復帰の可能性を模索しました。
2015年にソフトバンク退団が決まった松中信彦選手も、2016年3月、シーズン開幕直前までオファーを待ち続け、それから引退を決断しています。
阪神一筋のレジェンド鳥谷、現役引退の可能性も
阪神一筋16年、ファンからも愛されている鳥谷選手ですが、来年も選手として縦じまのユニフォームを着ている可能性はかなり低くなってしまいました。
他球団から声をかかるのを待たず、今シーズン限りで引退という可能性も、もちろんゼロではありません。
阪神にとっては本当に長年チームを支えた功労者なので、引退を決めた場合は、ペナントシーズンの最終盤で引退試合・セレモニーが用意されることは間違いないですね。
コメントを残す