2018年8月ごろから静岡県浜松市内で頻繁に発生していた道路の置き石事件。
その犯人とされる40代の父親と12歳の息子が逮捕されました。
どのメディアでも通常報道される犯人の実名や住所の報道はしていません。
実名報道を行わない理由と、関連しているとされる連続放火事件についてまとめてみました。
目次
20件以上も発生していた浜松置き石事件
2018年8月から、静岡県浜松市と湖西市の路上にコンクリートブロックなどを置いて進路妨害をする事件が発生していました。
2019年8月20日(火)には路上に置かれたコンクリートブロックに1台の車が接触し、捜査が行われていました。
この時置かれていたものは直径と高さともに20cmの円柱状のコンクリートブロックが2つ、縦に並ぶように置かれていました。
事件前には事故現場の付近に同様の形のコンクリートブロックがありましたが、事件後は見つからないことから、このブロックを使用したのではないかとみられています。
警察は付近の防犯カメラの映像から、自転車に乗って移動をしていた40代の男と12歳の男の子を犯人と断定。
父親の指示のもと、男の子がブロックを路上に置いていたそうです。
男は逮捕し、男の子は補導したそうです。
犯人の実名報道をしない理由とは?
多くのメディアがこのニュースを取り上げていますが、どこでも紹介されているのは「40代の無職の男性」です。
また、通常は「静岡県○○市在住の」と報道をしますが、これについても「県西部在住の」ということで住所も明らかにされていません。
実はこれには理由があります。
一緒に補導されたのが未成年の息子であり、父親の名前や住所を明らかにしてしまうと、その息子も特定されてしまうからです。
しかし、男の子は事件の翌日に学校を休んでいることから、知っている人はすぐに気がついてしまいそうです。
実行犯が息子ということではありますが、現在取り調べ中ということで二人がどのような親子関係を築いていたのかは明らかにされていません。
未成年の息子を守るために、メディアは実名報道を自粛しているようです。
置き石は殺人未遂! 大きな事故に繋がる恐れもあった
2019年4月、路上に置かれた直径30cmの石に1台の車が乗りあげ、川に滑落するという事故が発生しました。
幸い運転手にはけがはありませんでしたが、一歩間違えると大事故につながった恐れがあります。
また、浜松市内を走るタクシーも深夜に置き石を発見し、減速して避けました。
この時、置き石は道路の真ん中付近に置かれており、避けた時に対向車がいれば正面衝突の危険が、後続車がいた場合、急ブレーキで追突をされた恐れがあります。
タクシーの運転手はすぐに警察に通報しました。
コンクリートブロックの他に、植木鉢やカラーコーンが置かれており、どれも大きな事故に繋がってもおかしくない障害物です。
浜松市と湖西市で相次ぐ置き石は付近では有名であり、置き石を見つけた歩行者も警察に通報していたそうです。
置き石付近には連続放火も発生
置き石事件と関連しているのではないかといわれているのが、連続放火事件です。
2019年5月以降、少なくとも置き石付近で5件発生しています。
7月にコンクリートブロックの置き石を発見した通行人が警察に通報した後、250m離れた農機具小屋から火の手が上がりました。
農機具小屋は全焼しました。
この他にもビニールハウスが狙われており、被害にあった農家の人は「農業は遊びでやっているわけではない。生活が懸かっている」と怒りをあらわにしています。
置き石事件と連続放火が同一犯とはまだ判明していませんが、いたずらにしては悪質すぎます。
未成年の子供を巻き込んだ親の身勝手
今回逮捕された40代の父親は、自分が実行犯にならないことで息子に罪をかぶせようとした恐れがあります。
息子が関わっていることにより、実名報道もされていません。
親が優位に立ち、子供を従わせているという優越感と、自分の欲求を満たせるという満足感が得られるということです。
しかし、専門家は12歳をボーダーラインに価値観や善悪の判断が決まってくると指摘。
今後、児童相談所に通告が行き、12歳の息子の公正も行っていく方針だということです。
父親の影響を抜け出し、善悪の判断ができる子になって欲しいと願います。
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