5月22日(水)に放送されたガッテンでは「血圧・虫刺され・リハビリ 医療を変えたスゴイ人SP」と題して、とっておきの3大テーマを取り上げました。
麻木久仁子さん、ケンドーコバヤシさん、大島麻衣さんをゲストに迎え、それぞれの分野のスペシャリスト3人の先生が登場!
これからの季節、増えてくる虫刺されのかゆみが即効で消えるおすすめ技や、なかなか下がらない血圧を1日10分の秘策で下げるお手軽な方法、脳卒中後リハビリに常識と真逆の方法で驚きの回復!など盛りだくさんの内容を詳しく紹介します。
目次
虫刺されの診断と治療に革命を起こした皮膚科医の夏秋優先生
京都医科大学で準教授を務める皮膚科医、夏秋優(なつあきまさる)先生の著書「虫と皮膚炎」。
50種類以上の虫に刺された患部の写真と、その後の経過の写真が載っているという優れもので、全国の皮膚科の現場で虎の巻として活用されています。
夏秋優先生自ら虫に刺されて実践!驚異の自撮り写真とは?
「虫と皮膚炎」に載っている写真の多くは、なんと、夏秋先生自身が虫に刺されて、患部を自撮りしたものだったのです。
夏秋先生は、自然経過を撮るため、たとえかゆくても、患部を掻きません。一見、とんでもない苦行ですが、先生はすねに乗せた虫に刺されて、とっても嬉しそう。その様子は、取材に行った壇蜜と、スタジオをざわつかせました。
信頼度200%!夏秋先生おすすめのかゆみ撃退法
かゆみを即効で消すには、冷やすのが有効。
脳はかゆみより冷たさを優先するので、冷やすことで、かゆみを鈍らせることができます。
冷やす方法として、氷、保冷剤などのほか、冷たい缶ジュースなどを当ててもOK!
かゆみは、掻くとかゆみが増し、悪循環になります。また、よくやる「爪バッテン」は、皮膚に傷がつくと、ばい菌が入ると治りにくくなる可能性があります。
虫除けスプレーの効果的な使い方
虫除けスプレーの多くは、スプレーが直接当たった場所以外には、あまり効きません。
虫除けスプレーの効果的な使い方として、スプレーした後に、まんべんなく手で伸ばすと効果が飛躍的に高まります。
虫除けをしてもさされてしまっていた方、ぜひお試しください!
蚊に刺されにくくなる技
足裏の細菌が多いと、蚊に刺されやすくなるので、足裏をアルコールを含んだティッシュで拭いて、除菌すると蚊に刺されにくくなります。
効果は数時間続きます。
24時間血圧計で計測し続ける内科医の渡辺尚彦先生
高血圧治療の専門家として登場したのが、東京女子医科大学の元教授、内科医の渡辺尚彦(わたなべよしひこ)先生。
渡辺尚彦先生は、なんと31年9ヶ月の間、水に入るとき以外はずっと血圧計をつけ、測り続けたおかげで、夜間高血圧の存在が明らかになりました。
昼間の血圧が正常でも、夜間の血圧が下がらない人がいることが分かったのです。
早期に見つけたい!夜間高血圧とは
通常、夜間の血圧は下がります。夜間の血圧がずっと高いと、動脈硬化を進めて脳卒中や心筋梗塞などの危険因子になってしまいます。
しかし、24時間血圧計は市販されていませんので、家庭で見つける方法を渡辺先生が教えてくれました。
家庭で夜間高血圧を見つけるには?
家庭で夜間高血圧をみる場合、朝晩2回血圧を測るのがおすすめ。
排尿後
朝の服薬前
朝食前
晩:就寝前・座位で1~2分安静後、135/85mmHg以上の日が続いたら、医師に相談してみましょう。
タオルを握るだけの血圧対策ハンドグリップ法
タオルを握るだけの血圧対策ハンドグリップ法とは、まず、タオルを丸めて、つかんだときに、親指とほかの指がくっつかないくらいの太さにします。
片手で2分握り、1分休んで、もう2分握ります。もう片方の手でも、同様に行うだけ。しかも、1日置きでよく、大変手軽な方法です。
番組の実験では、1ヵ月後、7人中6人の血圧が下がっていました。
- 握る力は、2分間無理なく握り続けられるくらいの力で行います。
- 重度の高血圧の方は、医師に相談してから行いましょう。
- また、補助的な方法なので、減塩や、できたら有酸素運動などと併せて行いましょう。
脳卒中後リハビリの常識を覆した理学療法士の吉尾雅春先生
脳卒中で倒れる人は、毎年30万人。日常の生活に戻るにはリハビリが欠かせません。
そのリハビリの世界に革命を起こしたのが、理学療法士の吉尾雅春(よしおまさはる)先生。
私たちの常識とは全く逆のやり方で、一生車いすと思われた多くの脳卒中患者を、次々と歩かせることに成功しました。
吉尾雅春先生のリハビリ法とは?
吉尾雅春先生のリハビリ法は、麻痺している部分とは逆の健康な足の方を、しっかりとトレーニングするという方法です。
通常のリハビリでは、麻痺している足を中心にトレーニングが、脳の傷害による麻痺は、健康な足のほうにも微妙に影響を与えていることがあるとのこと。
まず健康な足のほうをトレーニングして、身体を支えられるようにすることで、麻痺した足のリハビリもしやすくなり、より早い改善が見込まれるのです。
脳卒中患者の驚くべきスピード回復
2か月前脳卒中に倒れて、左半身マヒになってしまった患者さん。歩こうとしますが、装具を使っても、足に力が入らず、身体が支えられません。
吉尾先生は、医師と相談して、麻痺していない方の足を動かすリハビリを行うことにしました。
1ヶ月後、装具をはずしても立ち上がることができ、自ら4点杖をついて、ゆっくりと歩けるようになりました。
脳画像でリハビリの幅が広がる
吉尾先生は、脳画像をみることを大切にしています。
それは、理学療法士も、医師と一緒に脳画像をみて、リハビリの方法を考えれば、リハビリの効果が高まると考えているからです。
吉尾先生の取り組みは今、若い先生を中心に、全国に広まりつつあり、脳卒中患者を改善に導く活動が進んでいます。
今すぐ試せる「血圧・虫刺され・リハビリ」のお役立ち情報
今回は、健康に関するお手軽な技が満載でした。また、型破りで柔軟な考えの先生方に驚かされました。
今回ガッテンSPで紹介された「血圧・虫刺され・リハビリ」のお役立ち情報をまとめる下記の7つになります。
- 虫刺されのかゆみは、冷やすと早く消える。
- 虫除けスプレーは、手で伸ばすと効果がUP。
- お手軽血圧対策は、2日に1回、タオルを握るだけ。
- 夜間高血圧は、朝晩測って家庭から早期発見。
今回は、すぐに使える、健康に関するお手軽な技が満載でした。
それにしても、柔軟な考えを持つ先生方の、型破りな行動には驚かされました。社会の逆風に負けずに、すばらしい成果を出された先生方に、もう脱帽するしかありませんでした。
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