フルーツバスケット8話感想│由希と夾を見送る透の笑顔の裏にある本音とは?

白泉社のコミック誌「花とゆめ」にて、1998年16号から2006年24号まで連載された『フルーツバスケット』は、高屋奈月先生によるコミック累計3000万部突破の世界的に有名な超人気作品です。

2001年に初めてアニメ化され、2019年にキャストやスタッフを一新して二度目のアニメ化がされました

2019年版フルーツバスケットでは原作の高屋奈月さんが総監修を務めており、「絵は原作に寄せないで欲しい」という高屋奈月さんの要望によって原作とはまた違った魅力を持ったキャラクターデザインで作られました。

そんな『フルーツバスケット』のアニメ第8話をご紹介していきます!

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『フルーツバスケット』第8話あらすじ・ネタバレ

年の瀬になり、みんなが家族と過ごすということで、紫呉の家にお正月の間も過ごさせてもらうことになった透。

しかし草摩家も例外ではなく、お正月には一族総出でお祝いすることになっていました。

そのため紫呉の家に透は、ひとりで留守番することになります。

本家へは帰りたくないと言う由希と夾ですが、透はそんな2人に両親と一緒に過ごして欲しいと言って、送り出しました。

いつも通りにニコニコと笑顔で「いってらっしゃい 」と手を振る透ですが、本心は違っていました。

いつでも笑顔の透

透にとっては、お母さんを亡くしてから初めて迎えるお正月。

祖父の家へ帰ろうかとも思ったものの、家族でハワイに行くことを知って帰省を諦めた透ですが、紫呉の家に正月中も居ることをなんとなく言いづらく感じていたのです。

そんな透の話を聞いて魚ちゃんとはなちゃんは自分の所に来るかと誘いますが、「家族といてあげてください! 」と透は笑顔で答えて走り出します。

そんな透の後ろ姿を見て、ポツリと電波が乱れてると呟くはなちゃん。その後、草摩家では年末の大掃除が始まっていました。

由希は楽しそうにはしゃぎながら雑巾がけをする透を見て、これまでどんなに過酷な状況に居ても、いつも平気そうに笑顔で過ごしていた透を思い出し不思議に感じているのでした。

そんな時居間にやってきた紫呉に、正月はこの家で過ごす許可をもらう透。もちろん返事は了承されたものの、そこでお正月は草摩家のお祝いがあるため帰省することを告げられます。

当然それを聞いた由希と夾は「絶対帰らない! 」と断言しますが、一族の一大イベントだと聞いた透は久しぶりに両親と会える機会だからと帰省するように勧めます。

1度本家へ帰れば三が日中家を空けることになり、透がひとりになることを気遣う由希ですが、透はいつも通りの笑顔で「留守番は任せてください! 」と言いました。

透の待つ家へ走り出す由希と夾

ついに迎えた大晦日の日。嫌々ながらも透に背中を押されて、留守番は透に頼み全員で家を出ます。

笑顔で「いってらっしゃい」と見送る透に、本人がひとりで大丈夫だと言っていたのだから大丈夫なのだと言い聞かせる由希たち。

本家へ歩いて向かっている間も、由希と夾は数々の透が起こしたヘマを思い出して、家にひとりで居させることが不安になってきます。

そんな2人に紫呉は呆れながらも、思い出したように最近近場で強盗があって、犯人が捕まっていないという話をしました。

そんな話を聞いてしまったら、強盗を笑顔で招き入れお茶さえ出してしまいそうな天然の透が心配でたまらなくなった由希と夾。

モヤモヤしている2人を見て、紫呉が密かに楽しんでいると、突如はなちゃんに出くわします。

はなちゃんは由希たちが帰省することを知ると、透が本当にひとりで過ごすのだと知り、「今までお母様と一緒に過ごしてきたお正月が今年はひとりきりなのね」と呟きました。

透の待つ家へ走り出す由希と夾

家族といてあげて欲しいと笑顔で見送った透の本心を考え出し、本当に透はひとりで平気なのか? と問いかけます。

そしてどんな気持ちで今朝草摩家から見送ったのかと考えると居てもたってもいられなくなって、由希と夾は透の待つ家へ走り出します。

そんな2人を見送りながら紫呉はこの為に現れたのかと尋ねますが、はなちゃんは透の為になにかしたかったと答えるだけでした。

一方の由希たちはただがむしゃらに家へと走り、これまで透がくれた優しさを思い出します。

ひとりが平気な人なんている訳ないと、透の気持ちに気づけなかったことを悔やむ由希と夾。

そうして透に会いたい気持ちが積もったまま走り続け、ついに家へ着くとすぐさま居間に飛び込みました。

そこには、ひとりでお母さんの写真を見ながら泣いている透が居たのです。

帰省したはずの2人をが突然現れたことに驚く透ですが「ただいま」という2人の言葉に瞳をうるわせながら「おかえりなさい」と返事をするのでした。

紫呉の本性が垣間見えた瞬間

草摩家にひとりで到着した紫呉は、出迎えたはとりたちに軽く挨拶をします。

由希たちが居ないことを聞かれると、「ぶっちゃけた話、サボり? 」と笑顔で答えました。

そして紫呉は慊人の元へ事の説明に訪れると、項垂れた様子の慊人。

そんな慊人の後ろ姿を見て、慊人にとっての悲報を告げに来た紫呉は「いいザマだな、慊人」と心の中で呟き密やかに笑んだのでした。

結論は一緒に居たい気持ちだけ

透たちは餅入の年越しそばを、堪能していました。餅を喉に詰まらせないようにと、ドジっ子な透を過保護に心配する由希と夾。

そんな時、突如電話が鳴り響きます。本家からの電話かとドキドキする由希と夾の予想とは裏腹に、嬉しそうに透が話しているのは魚ちゃんでした。

魚ちゃんは、ひとりで過ごす予定だった透を心配して電話をしてきてくれたのです。

優しい気遣いをくれた魚ちゃんを含めて、今の状況に透は幸せだと涙を流しました。

翌朝の早朝に初日の出が昇った時に願い事をするため、透と由希と夾は3人で屋根に登り日の出を待ちます。

昨日本家へ帰らなかったことを気にはかけていた由希たちですが、不思議と罪悪感は無く、色々考えても結局は自分たちが透と居たかっただけなんだと結論づきました。

そして日が昇る時、3人は新年の挨拶を交わし、夾は大声で「今年こそクソネズミをぶっ倒す! 」と叫びました。

『フルーツバスケット』第8話の感想・見所

いつも笑顔の人はなかなか本心に気付きづらいということが分かった今回。

強盗などの表面的なことを心配していた由希たちでしたが、もっと内面的な部分の問題が透のなかでは起きていました。

お正月といえば家族と過ごすという人が多いですが、そんな時こそたったひとりの家族だったお母さんとの時間が恋しく感じて悲しかったんだろうと感じると涙が出ます。

そしてそんな透を心配する友人達などの周囲の人の温かさにも胸を打たれました…!

ぽかぽかとした気持ちにさせてくれる所がこのアニメの人気ポイントのひとつですが、今回もその魅力をかなり発揮していました。

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