白泉社のコミック誌「花とゆめ」にて、1998年16号から2006年24号まで連載された『フルーツバスケット』は、高屋奈月先生によるコミック累計3000万部突破の世界的に有名な超人気作品です。
2001年に初めてアニメ化され、2019年にキャストやスタッフを一新して二度目のアニメ化がされました。
2019年版フルーツバスケットでは原作の高屋奈月さんが総監修を務めており、「絵は原作に寄せないで欲しい」という高屋奈月さんの要望によって原作とはまた違った魅力を持ったキャラクターデザインで作られました。
そんな『フルーツバスケット』のアニメ第7話をご紹介していきます!
目次
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『フルーツバスケット』第7話あらすじ・ネタバレ

透が朝から向かったのは、草摩家でした。大きな門の前で、はとりの指示通りに誰にも本当のことは言わずに、「友達の家に出かける」と言って出だしてきてしまったことを気にする透。
そんな事を考えて不安そうな表情の透に声をかけたのは紅葉。おおよそ100人草摩家の人々が住む並木道を抜けて、本家の建物までの道を紅葉と歩き、やっとはとりの待つ本家へたどり着きます。
紅葉は先ほど通った並木道の辺りを外と呼び、今いる場所が中と呼ばれて紅葉達のような十二支や、その秘密を知る者だけが住むことが出来るのだと説明します。
紅葉曰く、紫呉や由希も元々は中に住んでいたのだそうです。
その話しを静かに話を聞く透に対して、はとりは「逆に言えば十二支の秘密を知っているのは一族の中でも極僅かの人間だけ。そんな秘密を赤の他人が知っているなどとんでもない話しだ。」と言い、本来ならすぐにでも記憶の隠ぺいをするべきだけど慊人がその指示を出さずに同居まで許したと事の経緯を説明しました。
そして透に紫呉の家での生活を楽しめているか尋ねると、笑顔で肯定する透に「これ以上草摩に関わるな。」と、家を出る事を厳しい表情で勧めます。
草磨は透が考えてるほど楽しくないし、奇怪で陰湿で呪われていると話した上で、「草磨と関わった事を後悔する前に出ていけ。慊人は君を利用しようとしてるんだ。」と透に忠告するはとりなのでした。
はとりの本意
はとりが席を外すと、紅葉ははとりの机の上にある写真の女性について話じめました。
はとりには過去に佳菜という婚約者がいて、はとりが佳菜との結婚の許しを慊人に得ようとすると、慊人は激昂してガラスを割り、その破片によってはとりは左目の視力を失う怪我を負ったと言います。
その事で佳菜は”自分のせいではとりが左目を失った”と自身を責めるようになり、ついには心の病気にまで侵されたため、はとりは佳菜の記憶を消したのだそうです。
愛し合った記憶を無くした佳菜は出て行き、はとりは悲しんで泣きましたが、それでも慊人を責めることはしなかったと言います。
その出来事を呪いだと理解したはとりは、佳菜のように苦しむ人を出さないために、キツく透に話したと紅葉は話しました。
それを聞いて透は、はとりの優しさに涙します。
そして「皆さんと出会えて良かったです。もし本当に利用されて今の暮らしがあるのだとしたら、私はありがとうと言いたいです。」「関わらなければなんて後悔だけは絶対にしません。今の私がいるのは草磨君たちのおかげ…」と泣き続けます。
泣き崩れる透のもとへ「はーさんはモノの言い方が大袈裟なんだよね。」と軽い口調で現れたのは、紫呉でした。
紫呉は透に利用なんてしてないから大丈夫だと声をかけ、はとりと他愛もない会話を続きます。
そこで透は、はとりは十二支の中で何年なのかを何気なく尋ねると、紫呉は吹き出して面白がるように、「これがまた笑えて……!」と言いかけますが、すぐさま制止するはとり。
不思議そうにしている透に、気を取り直してはとりは「今日はすまなかったな」と謝り、「泣かせてばかりいるな、俺は。」と言いました。
はとりと佳菜の別れ
透ははとりに送られながら、歩いて草磨家の出口を目指します。
歩いている最中に階段に気づかなかった透は足を滑らせ、助けようとしたはとりと接触してしまい、周囲を煙が包みました。
謝ろうと透が振り返るとそこにはタツノオトシゴに変身したはとりの姿が。
焦った透は服ごとはとりを抱えあげて「水ー!いや、海水?水??」とパニックになりながら慌てふためき、その様子に佳菜の姿を重ねるはとり。
佳菜は出会った当時はとりの助手として現れて義務的に仕事を指示するはとりの言葉を遮り、「雪が溶けると何になるでしょう?」と質問します。
その質問にくだらないとでも言うように、「水になるに決まってるだろ」と答えると、「ブッブー。春になるんですよ。私、春が一番好きです。」と囚われてない自由な発想で笑顔を見せました。
そんな佳菜に必然的に惹かれていくはとり。
2人はお互いを愛し合いますが、はとりは自身が龍の物の怪がついているものの変身した姿が、タツノオトシゴであることをコンプレックスとしていて、佳菜を抱きしめる事を躊躇していました。
ですがある日に隠し続けていたタツノオトシゴの姿がバレ、透と同じように佳菜も「水ー!いや、海水?水??」とパニックになり、はとりをお風呂に投げ入れるのでした。
傷ついたはとりに佳菜は傍にいたいと言って涙を浮かべる
元の姿に戻ったはとりに佳菜は、「どうして抱きしめてくれないのかなって思ってた。知られたくないよね。怖いよね。他人と距離置いちゃうよね。好きな人なら、なおさら。」と言って額をくっつけます。
そして「けど、私を拒絶しないで。はとりを好きになって幸せ。傍に居たいの」と涙を浮かべる佳菜。
それを聞いて救われた気持ちになったはとりも一緒に泣きました。
「何十年分もの幸せ凝縮したみたいだね」と笑う佳菜と二人を幸せな時間を過ごし、ついに結婚の話をするために二人は慊人の元へ訪れます。
二人が慊人に頭を下げて結婚の許しを請うと、途端に慊人は「お前なんか…! 」と叫び、佳菜の胸ぐらを掴んだのです。
紫呉とはとりが暴れる慊人を止めにかかりますが、錯乱した慊人は「呪いも解けないくせに! 」「お前なんか! 」とただただ叫び、突き飛ばされたはとりはガラスの破片で左目を失うことになりました。
はとりに駆け寄った佳菜に追い打ちの様に「はとりの目が見えなくなったらお前のせいだ!」と怒鳴りつけます。
病んでいく佳菜を見ていられなくなったはとり
それから、何をしてもただただ泣き崩れて病んでいく佳菜を見て、”呪い”という言葉が頭によぎるはとり。
そんな状態のはとりに慊人が放ったのは佳菜の記憶を消すという言葉でした。
今佳菜を苦しめているのは、はとりとの思い出と愛情だと語り、その苦しみから解放してやるのがはとりとの最後の役目だと話します。
今まではパパっとやってきただろ?と煽る慊人。
「私たち、出会わなければよかったね…」と泣き崩れている佳菜を目の前にして、”これは命令ならば仕方ないと記憶をはく奪してきた報い。”と、心の中ではとりは呟き、最愛の人との一番大切な思い出を自らの手で消したのでした。
透が草摩家のために出来ることは自分らしくいること
はとりが目覚めると、心配そうに見つめる透が居ました。
そそくさと服を着ながら、タツノオトシゴになった姿を見たのか?と尋ねて落ち込むはとりに、透は懸命に「とても可愛いし意外性があって…!」とフォローします。
靴を落としてきてしまったことに気付いた透が走り去ると同時に、「ついに結婚かぁ~」と、浮かれた声がはとりの耳に届きます。なんと、その話題の中心に立っていたのは、はとりのかつての恋人である佳菜でした。
旦那さんはどんな人なのかと友人に訪ねられると、佳菜は照れたように笑って「一緒に居て安らげる人」と答えます。
しかし続けて、「でも顔ははとりさんの方がかっこいいかな」と笑う佳菜。記憶を失ったために「だって憧れの人だったんだもん。片思いで終わったけどね」と話します。
それを背中越しで聞いていたはとりは、佳菜が変わらぬ笑顔でいることに安心して心の中でよかったと呟き、「おめでとう」と笑むのでした。
靴を持って戻ってきた透は振り出した雪に嬉しそうにはしゃぎます。
そんな透に「君は雪が解けたら何になると思う?」と尋ねます。すると少し悩んだあと満面の笑みで「春になりますね!」と答える透。
そして「今はどんなに寒くても春はまたやってくる。必ず。不思議ですね。」とほほ笑み、はとりも一瞬驚いたのち同意してほほ笑むのでした。
門のところまでたどり着き偶然合流することになった紫呉と話しをしていると、通りかかった黒塗りの車がありました。
その中には慊人らしき人が乗っていて、透は一瞬目が合ったのを感じます。
そして透は不意に紫呉に”草摩家の呪い”について尋ねて自分が何もしなくてもいいのかと言うと、紫呉は穏やかな表情で「君が君でいることだよ」と話しました。
『フルーツバスケット』第7話の感想・見所
はとりと佳菜の過去についての深堀がかなり丁寧に描かれていて、二人の過去には悲しくて涙が出てしまいました…。
どうしても初登場から冷静沈着なはとりの様子には『冷たそう』という印象を持ってしまっていたので、透に佳菜と同じ思いをさせないために突き放すことを言ったはとりの行動は意外性が高かったです。
ラストシーンでははとりとのことを過去に出来てしっかり幸せになれている佳菜を見て、安心した表情をしたはとりに、私も同じような気持ちになって涙腺が緩みまくりました…!
はとりは自分に出来る限りの事は全う出来ていたんだな。と。
しかし、佳菜との結婚になぜあんなに慊人が怒ったのか?(嫉妬?)と色々考えさせられます。…ハッキリとはなかなか描かれない慊人の正体に興味津々です。
そしてそんな慊人が利用するためか否か、透だけは傍に置くことを許していることも不思議で今後の展開が気になります!
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