白泉社のコミック誌「花とゆめ」にて、1998年16号から2006年24号まで連載された『フルーツバスケット』は、高屋奈月先生によるコミック累計3000万部突破の世界的に有名な超人気作品です。
2001年に初めてアニメ化され、2019年にキャストやスタッフを一新して二度目のアニメ化がされました。
2019年版フルーツバスケットでは原作の高屋奈月さんが総監修を務めており、「絵は原作に寄せないで欲しい」という高屋奈月さんの要望によって原作とはまた違った魅力を持ったキャラクターデザインで作られました。
そんな『フルーツバスケット』のアニメ第5話をご紹介していきます!
目次
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『フルーツバスケット』第5話あらすじ・ネタバレ

叔父の家の改築が終わり、透はついに草摩家を出ることになりました。
外観はまだ完了していないものの、住むには問題ないと透の元に、叔父から電話があったのです。
透は手際よく、冷蔵庫の中身やごみ捨ての曜日が変わったことなど、家のことを伝えていきます。
一応、叔父の家の住所を書いた紙を渡し、紫呉が「新しい家でも頑張ってね」と伝えると、透は笑顔で「私はめげません!」と応えました。
透がいなくなって暗くなる草摩家
透が草摩家を出ることになってから、家の中はずっと空気が重いです。
紫呉が「止めるかと思った」と言うと、由希は「初めから改築が終わるまでって話じゃないか」と答え、夾は「他人のアイツがこの家に居たことのほうが変だろ」と背中を向けたまま答えます。
一方の透は荷物の整理をしながら部屋でひとり母の写真を見つめながら、「勘違いをしていました。家族になんてなれるわけないのに」と心の中で呟きました。
透はふと、昔クラスの子どもたちと、フルーツバスケットをして遊んだことを思い出します。
中央の男の子がみんなにフルーツの名前をつけていくなか、透だけは「おにぎり!」と言われ、なぜか男の子に意地悪されることが多かったことを、思い出していました。
それでも透はおにぎりは美味しそうだから嫌な気は全くせず、目の前でみんなが楽しんでるフルーツバスケットを「おにぎり」と呼ばれるまでただただ待ちながら笑顔で見つめていました。
昔から、考えが足りなかったのだと自分を戒める透。
透の本音は「草摩家へ帰りたい」ということ
引越しの当日になり叔父の家へ戻ると、叔父と娘家族が待っていました。透はどうしても、疎外感を感じずには居られません。
フルーツバスケットで「おにぎり」と割り振られた透は、「おにぎり」である時点で初めからフルーツバスケットの仲間には入れないということを今になって理解したのです。
一方透の居なくなった草摩家では、朝食にと透が置いていった食事だけが残されていました。
それを見た紫呉はポツリと「あっさりした別れだったけど、物悲しい気持ちになるものだね。」と呟きます。
新しい家で荷物を整理していると、娘夫婦の子供と相部屋ということで嫌味を言われる透。
さらにリビングへ呼び出されると、娘夫婦から透が改築中にどうしていたかを、興信所に頼んで調べてもらったと告げられます。
なぜ興信所に頼んだのかと尋ねると、母親は「うちの長男警察になる事が夢なの。だから、身内に前科がつくような人間がいると困るのよね。」と、心無い返答をしました。
透の母が昔ヤンチャだったことから、大袈裟ながらも調べたと言います。
その上、父親は透に近づき、「その家の人にいかがわしいことされなかった? 」と信じられないようなことを言ったのです。
透を庇う叔父
次の瞬間、その父親を殴ったのは叔父でした。
叔父はそのまま「お前らは人を愚弄することしか知らんのか。」と一言発し、「すまないねぇ。根が嫌な奴らなだけなんじゃ」と、透に困ったように笑いかけます。
フォローになってない!と叫ぶ娘夫婦をよそに叔父は透に、娘夫婦へ自分にとって大切な家族で大切な居場所だから、少しくらい嫌味を言われても我慢出来るけど、透は我慢し続けてここに居る必要はないと言いました。
「両手を広げられる場所で暮らした方が生き生きする」と透の父も言っていたと初めて聞き、そのこともあって居心地の悪い場所じゃなく行きたいところがあるなら行っても良いと後押しをする叔父。
透は、お母さんに愛され、大切な友達も居て、草摩家の人々にも優しくしてもらい、屋根のある場所で暮らせることを感謝しなければいけない、恵まれていると自覚しなければいけないのに、それでも草摩家へ戻りたいと思っていることを涙ながらに叔父に話します。
透は本当は、もっともっとあの場所に居たかったのだと泣きました。
透を迎えに行く由希と夾
一方の草摩家では、夾が落ち着きなく居間を動き回っていました。
改築するからと追い出し、終わったから戻ってこいと自己中心的に透を扱う叔父の家に、「勝手すぎる」と悪態をつく夾ですが、「当たり前のことだよ」と冷静さを崩さない由希とついに喧嘩になってまいます。
「散歩に行ってくる」とだけ告げて由希は出ていってしまい、残された夾はソワソワと棚を漁ります。それを見ていた紫呉は「透くんのメモならさっき由希くんが持っていたよ」と簡単に夾の行動を読んでみせました。
透を迎えに行こうと考えている二人を見て、読んでいた新聞の影で紫呉がにやけます。
道端で書かれた住所だけをを頼りに歩いている由希を発見し、夾は「メモを返せ!」と掴みかかりましたが、由希に一蹴りされてしまいます。
そのまま二人で透の家を探し、ついに見つけ出すことに成功しました。
しかしノックをしても誰も出てくる気配がなかったので庭先に回り込むと、『興信所に調べさせた』と透が言われている場面に出くわしたのです。
揉めている様子の透たちを見て、怒りながらも状況が理解出来ない由希と夾。
帰りたいと口にする透
さっさと連れて帰ろうと話す夾と、大事なのは透がどうしたいかだと話す由希ですが、直後、透は涙ながらに「帰りたい」と口にします。
それを聞いた夾が家へ乗り込もうとすると、隣にいたはずの由希は既に「そうだね。帰っておいでよ。」と透に優しく声をかけていました。
突然現れた由希に当然驚く透と家族たちですが、さっさと夾が透を引っ張り連れていきます。
「君が透ちゃんと同棲してた家の人?」と騒ぎ立てる父親に、由希はデコピンを一発お見舞いし、「気安く透ちゃん呼ばわりするな、下衆」と辛辣な言葉を浴びせました。
喧嘩しながらも迎えに来てくれたことに透は驚きますが、夾は「お前の場合たまには弱音吐いたって、わがまま言ったっていいんだよ。めげたっていいんだよ。」と励まし、その言葉に透は大粒の涙を流しました。
泣き出した透にあたふたする夾ですが、透は「皆のいるお家に帰りたいです……!」と、ハッキリと意思表示します。
由希は笑顔で「帰ろう」と透の手を握り、記憶の中の幼い透がやっと「おにぎり」と呼ばれ、フルーツバスケットの仲間に入ることが出来た瞬間でした。
透は心の中で「こんな果報者きっと他に居ないです。」と母に語り掛けました。
帰宅すると、紫呉が笑顔で「お姫様奪還おめでとう!」と迎え入れます。
透が出て行ったときに取り乱していた由希をからかい再び夾と由希がバトルを開始しますが、こんな日常が嬉しく感じ、『ただいまなのです。私の新しい家族さんたち』とほほ笑む透でした。
『フルーツバスケット』第5話の感想・見所
今回は本当に涙涙の回でした。
意外と草摩家からあっさり送り出されてしまうことに始めは違和感を感じましたが、叔父の家に一度帰ったことで透の本当の気持ちも分かり、草摩家にとっても透は必要な家族なのだと感じると本当に泣けました。
フルーツバスケットというタイトルの由来も分かり、幼い頃「おにぎり」と呼ばれずっとゲームに参加出来なくてもニコニコとしていた透が、やっと仲間に入れたシーンは特に素敵でした。
健気でわがままひとつ言わない透には、本当に幸せになってほしい気持ちが強いです。
そして、始めは上手くいっていなかった夾が透に対して『たまには弱音吐いたってわがまま言ったってめげたっていいんだ』と言った場面はめちゃくちゃグっときました。
帰ってきて、血のつながりが無くても支えあえる関係を”家族”と呼ぶ透の笑顔がとても良かったです!!
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