日本昔ばなしの声優、家政婦は見たシリーズなどでもお馴染みの市原悦子さんが1月12日に東京都内の病院で亡くなられました。
みんなに愛された市原悦子さんの最近の活動や亡くなった経緯や病気について紹介します。
目次
市原悦子の死因について
1月12日に東京都内の病院で亡くなっていた市原さん。その死因についてお伝えします。
市原悦子の死因は心不全だった
1月12日午後の1時31分に心不全のため東京都内の病院で亡くなっていたことがわかりました。享年82歳でした。
去年の12月に盲腸となってそれが悪化し、今月1月2日に入院。
1月13日のNHK「おやすみ日本」で入院が発表されたばかりでしたが、日本が誇る昭和の名女優はファンに惜しまれつつこの世を去りました。残念です。
生前、市原悦子さんは健康だった体が、急に手足の痺れ、痛み、かゆみ、寒気が発生して市原悦子さんはパニックになったそうです。
体調はなかなか良くならなく、2018年には、NHKの大河ドラマ『西郷どん』のナレーションも降板されました。
市原悦子と樹木希林の関係は?
女優の市原悦子さんと樹木希林さんは、二人とも役者人生50年以上の大女優。
二人が共演した最初で最後の映画作品は、2015年の河瀬直美監督作品の『あん』でした。
映画『あん』では、樹木希林さんが「ぜひ市原さんを」とラブコールを送ったことにより共演が実現。
この作品では、二人は親友役として演じ距離が縮み交流が続いたそうです。
『あん』で樹木希林さんと共演したときにこのようにコメントを残してします。
楽しかったです。お互いに50年以上役者の仕事をしてきたのに、これまで一度もご一緒しませんでした。
希林さんは年を経たこと、またお体の具合も万全ではないことが、より魅力的にしているのかなと感じました。
撮影を待つ間も楽しかったです。
難病のため樹木希林の葬儀にも行けなかった
樹木希林さんが亡くなる前、市原悦子さんは難病と闘っていました。
市原悦子さんの病名は「自己免疫性脊髄炎」で、この病気の原因は特定することが困難な難病。
自己免疫性脊髄炎は、自分の組織を体が異物と認識し、攻撃してしまうことで、脊髄に炎症が起こる病気です。
病に倒れてからは市原悦子さんは自宅で療養を続け、最近ではナレーションなどの仕事をこなしてらっしゃいました。
外出できる状態じゃないため、テレビ局のスタッフが自宅を訪れ、なんとか収録をこなす日々。
そんな中、突然の樹木希林の訃報。
市原悦子さんは葬儀に出席ができず、さぞ悲しかったでしょうが、樹木希林さんへの思いを強めていたそうです。
全身のがんを患いながら、病気に負けず生涯現役を貫き通す、樹木希林さんの生き様を通して、市原悦子さんも自宅で自分らしく生きたいと決心されたようです。
市原悦子の夫や子供、家族構成は?
市原悦子(本名・塩見悦子)さんは、1936年1月24日千葉県千葉市生まれ。
夫は舞台演出家の塩見哲さんです。塩見さんは、2014年4月21日に肺炎のため亡くなっており、お二人には子供はいませんでした。
市原悦子と塩見哲はおしどり夫婦だった
市原悦子さんと夫の塩見哲さんは二人で一緒にメディアにでることもなく、詳細な結婚生活については謎に包まれていますが、周りの評判では、仲が良いおしどり夫婦だったようです。
その関係が特にわかるエピソードは、市原悦子さんが出演する舞台では必ず塩見さんが演出を行っていたとのこと。
また、2012年に市原悦子さんがS状結腸腫瘍になった時も、夫の塩見哲さんは寄り添って看病を行ったそうです。
市原悦子の経歴は?
市原さんは生涯現役を貫き、女優としてナレーターとして亡くなるまでずっと活動されてました。
そんな市原さんの経歴をご紹介します。
市原悦子の女優として経歴
市原さんの同期にはジェームス三木さん・大山のぶ代さん・冨士眞奈美さん・義那道夫さんたちがいます。
1957年に俳優座に入団し、「りこうなお嫁さん」でデビューしました。同じ年に新劇新人推賞を受賞し、1959年には「千鳥」にて芸術祭奨励賞を受賞しました。
そして、4年後の1963年に新劇演劇賞、翌年の1964年にはゴールデン・アロー賞新人賞を受賞し、新劇女優として高評価を得ました。
1971年には俳優座を退団し、1972年に番衆プロを設立しました。
1975年には「まんが日本昔話」で、すべての登場人物の声を常田富士男と担当し長年にわたって多くの視聴者に支持されました。
放送終了後には番組終了を惜しむ声が多く、2005年にはゴールデンタイムで再放送されました。
1983年からは、「家政婦は見た!」で25年以上も主役を務め上げ高視聴率を誇る自身最大の当たり役となり、土曜ワイド劇場の人気シリーズになりました。
1990年には、「黒い雨」で日本アカデミー賞最優秀助演女優賞を受賞しました。また、「家政婦は見た!」以外の2時間番組でも主演をこなして、その人気を不動のものにしました。
市原さんはその演技力から、「俳優座が生んだ三大新劇女優」の一人と言われています。(もう二人は岩崎加根子さん、渡辺美佐子さん)
2011年、福島第一原発事故に関連して「原発ゼロをめざす7.2緊急行動」の呼びかけ人を務めました。(他に湯川れい子さん、根岸季衣さん)
2012年には、S状結腸腫瘍手術のために翌年の2013年1月に公開予定だった映画「東京家族」をクランクイン前に降板されました。そのときの代役は吉行和子さんです。
2017年1月13日に、自己免疫性脊髄炎の治療のため休業を発表しました。同年6月27日に2018年放送のNHK大河ドラマ「西郷どん」のナレーションで現場復帰することが発表されていた。
しかし、体調不良により降板し西田敏行さんに変更されました。
市原悦子の主な出演作は?
市原悦子さんは、女優としてナレーターとして多大な功績を残された方。その出演作品の数は膨大ですべてを掲載するのが難しいほどです。
そのため、出演作として一部だけ掲載させていただきます。
- 2016年 しゃぼん玉
- 2016年 君の名は。
- 2015年 あん
- 2013年 明日の希望 悲しみよありがとう 高江常男物語
- 2012年 立入禁止区域 双葉 されど、我が故郷
- 2007年 ミヨリの森
- 2006年 バルトの楽園
- 2006年 筆子・その愛 天使のピアノ
- 2005年 あらしのよるに
- 2003年 蕨野行
- 1997年 うなぎ(1997)
- 1996年 エンジェルがとんだ日
- 1992年 一杯のかけそば
- 1990年 人間の砂漠
- 1989年 黒い雨
市原悦子さんは、テレビドラマ、映画、ナレーターとして本当に多くの作品に関わっていらっしゃった方という事を改めて実感できました。
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