2019年7月22日発売の週刊少年ジャンプ34号『Dr.STONE』最新話114話のネタバレや読んだ感想を紹介します。
目次
『Dr.STONE』第114話「そして科学は静かに石を穿つ」のネタバレ
「宝箱」を見つけたコハク その中身は……石!?
党首一派の目を盗み、大樹に覆われた宇宙船ソユーズを探るコハク。
(まさに今この中に)
(全人類を石化から復活させる魔法石)
(プラチナがある……!)
樹木の枝をかき分け、その中身に手を伸ばしたコハク。
しかしコハクは、ソユーズの表面の金属が、数千年の時の流れにより、触れれば崩れてしまうほど劣化してしまっている事に、気が付きました。
「ならば中身は一体……」
経年劣化により、脆くも崩れ去ったソユーズ。
しかしその中から出てきて、コハクの目に留まったのは、両手で抱えきれない程の、巨大な石の塊。すなわち、コンクリートでした。
千空の父が遺した遺産、レコードも、同じ方法で保存されていた事に、コハクは思い至ります。
しかし開封をしようにも、ここは敵地の真ん中。以前のように、力づくで、という訳には行きません。
「く……目の前に」
「船の皆や全人類を救う」
「科学の秘宝があるというのに……!」
そう言って歯噛みをするコハク。一方、千空たちもその展開を予期し、コンクリートの塊を敵陣の中で、壊す方法を模索します。
その中で挙げられたのが、無音爆弾(サイレント・ボム)。千空たちは、かつて「静的破砕剤」と呼ばれていた、科学アイテムの製作に、取り掛かりました。
宝箱開封ミッションスタート! 銀狼の機転
やがて、全ての準備が整います。
「あ”ーー聞こえてっかスパイチーム」
「いよいよプラチナ入りのお宝箱」
「開封ミッションといこうじゃねえか……!」
そう言って千空は、先に製作した「モーター」で作った自走模型、「ネズミ二四駆」を使い、必要な工具をコハクへと届けます。
アマリリスと銀狼がダンスで党首一派の目を引く中、コハクは、宝箱の開封へと着手。まず最初に千空が出した指示は、「掘れ」。
「アホほど細い穴でいい」
「クククここは雌ライオンコハク、テメーのパワー頼みだ」
コハクはそれに対し、「可能な限り秘めやかに素早く行う」と宣言しますが、しかし、僅かな音はどうしても避けられません。
千空から届けられた、ドリル様の工具を使い、コンクリートに穴を開けるコハク。しかし、先に危惧していた通り、石を削る「ゴリゴリ」という音が、党首一派の監視の耳にも届いてしまいます。
音を不審に思う党首一派。しかしその時、銀狼が機転を効かせ、披露していた踊りを槍の演舞に変更。激しく槍を振り回し、時に壁や床に擦り付ける音で、コハクの作業音をごまかしました。
「いつだって戦わずに逃げられるように」
「こういうそれっぽいだけの無意味な槍の動き!」
「ずっと練習してきたんだからね……!」
と語る銀狼に呆れるアマリリスですが、作業自体は順調に進みます。
「堀った穴に二種類の薬」
「試験管二本丸ごとブチ込め!」
硫酸湖の水。無水硫酸カルシウム。千空の言う薬品を穴に投じ、最後にコハクは、開けた穴に楔でフタをします。
「あとはほっときゃ穴ん中で混ざって、石膏の結晶の爆誕だ!」
「ど……どうなるんだよ……?」
疑問を発するスイカに、千空は答えます。
「ふくらむ」
「アホほど狭い穴ん中でな」
「逃げ場の無くなった石膏様はーー」
「1平方センチあたり300kgもの超絶パワーで、内部から爆烈する……!」
ついに開かれた宝箱 その中身は……!?
そしてその夜。宝箱の様子を見にきたコハクは、コンクリート球にヒビが入る場面を目撃します。
かつて千空の父たちが残し、保存しておいてくれた、金、ダイヤ、そしてプラチナ。
「千空いつかお前なら」
「世界中の石化も」
「サクッと解いちまうだろーよ……!」
そんな千空の父・白夜の期待に答えるように、今、彼らの残した宝箱が、開封されます。
「クククサクッとじゃねえよバカ、実に地道なもんだ」
「それでも必ずいつかーー」
「科学は静かに」
「石を穿つ……!」
『Dr.STONE』第114話を読んだ感想
日本を発ってからの、当初の目標であった、宇宙船・ソユーズ。謎の原住民だとか、党首一派だとか、最近は色々と怒涛の展開でしたが、ついに当初の目標に手が届いた、という回でした。
そもそも、このDr.STONEという作品。基本的には「アレが欲しい!」→「作りました!」という流れが、1話内で展開するスピード感が魅力だったので、小目的のために複数話かけるのは稀だったんですよね。
ですがその分、期待は十分に溜まっています。とりあえずの目的はプラチナ、という事ですが、その他にも起床鉱物やアイテム、更には白夜たちからのメッセージなど、来週以降には、更なる展開に期待が持てます。
とは言え、プラチナはあくまで小目的。他、石化光線の奪取、ペルセウスの奪還、仲間の石化解除、そしてそのための復活液精製、など、解決すべき事柄は盛りだくさんです。
党首一派にしても、割と自由に動いているコハクたちを、このままにしておくとも、到底思えません。特にモズなどは、コハクの事を怪しんでいる節がありました。
宝箱の中身が明らかになるのは来週。ですが、展開的には、途端に党首一派が邪魔に来るとか、最悪、中身が空っぽだったなど、まだまだ展開には二転三転ありそうです。
とは言え、十数話をかけてようやくたどり着いた、白夜たちの「宝箱」。素直に期待して、来週を待ちましょう。
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