ここ数年、ノンシリコンシャンプーやアミノ酸シャンプー、果てはお湯だけで流す湯シャンなど美髪への意識が上がってきています。
最近新しく話題になっている、クリームシャンプーって聞いたことはありますか?
泡を使わずにクリームで洗い上げるので別名ノーシャンプー(ノープー)とも呼ばれるシャンプーのことです。
今回はそんな新感覚のクリームシャンプーの特徴やその効果、使い方を紹介します。
目次
泡が立たないシャンプーとは?
クリームシャンプーの最大の特徴は、何といっても「泡が立たない」ということです。
日本人はずっと泡の立つシャンプーばかり使っているので、物足りなく感じることもあるかもしれません。
でも、いつも使っている泡が髪への刺激になっていることを知っていましたか?
クリームシャンプーは泡で洗うことによって起きる髪への摩擦を少なくし、より優しく髪をいたわるシャンプーです。
クリームシャンプーのすごい特徴
1本で3役をこなす万能アイテム!
名前には「シャンプー」とつきますが、実はコンディショナーやトリートメントの役割もできる優れものなんです。
強い洗浄成分が含まれていないので、頭皮や髪の汚れを落としながらも潤いはそのまま守ることができます。
クリームという形状は頭皮や髪の油分を補う効果もあるので、洗った後はそのままでOK!時短にも繋がりますよ。
ツヤ髪になれる
一般的な泡で洗うシャンプーには「陰イオン界面活性剤」というものが使われており、これは洗浄力が強い反面、キューティクルを開くので髪が傷む原因にもなります。
クリームシャンプーに配合されているのは「カチオン界面活性剤」という、トリートメントなどに配合されている保湿力の高いものです。
そのため、洗っているときも指通りがよく髪の水分も逃さないので、洗い上りはしっとりとしたツヤ髪になります。
マッサージで頭皮を整える
クリームシャンプーはそのまま頭皮にもつけて使えるので、シャンプーしながら頭皮マッサージができちゃいます。
成分の中には植物由来エキスやオイルが入っているので、頭皮への栄養補給ができ、マッサージ効果で血行を促して健康な地肌が手に入りますよ。
カラーシャンプーとの相性ばっちり
ムラサキシャンプーと呼ばれるカラーシャンプーは、カラーした髪の黄ばみを取ってくれるという優秀なシャンプーです。
特にアッシュ系やブリーチをしている人に人気のシャンプーなのですが、色を付けて黄ばみを取ることに優れているので、カラーによるダメージ補修まではしてくれません。
そこで、カラーシャンプーで捕色をした後に、クリームシャンプーで足りない栄養や水分を補うことできれいな状態をキープできます。
クリームシャンプーのデメリット
洗浄力が低い
クリームシャンプーは髪や頭皮に優しい代わりに洗浄力が低いというデメリットがあります。
しっかり汚れを落としたい!という場合は、予洗いに時間をかけて汚れを流してから使用するか、低刺激のアミノ酸シャンプーで洗髪後にクリームシャンプーで洗うのがおススメです。
使用量が多い
クリームシャンプーは頭皮と髪全体に行き渡らせて洗うものなので、髪の長さによってたくさん使用します。
シャンプー、コンディショナー、トリートメントと1本で3つの役割をこなすので、仕方ないのかもしれません。
ボリュームダウンする場合もある
クリームシャンプーはしっとりとした洗い上りが特徴なので、毛が細くて毛量の少ない方や猫っ毛の方、ふわふわパーマの方ではボリュームダウンしてしまう恐れがあります。
クリームシャンプーは髪のまとまりが欲しい、しっとりさらさらな髪になりたい、という方におススメのシャンプーです。
クリームシャンプーを使ってみましょう
シャンプー前の下準備
クリームシャンプーは洗浄力が低いので、シャンプー前に丁寧にブラッシングをして、頭皮の表面についた汚れや髪についている大まかな汚れを取り除きましょう。
次に、予洗いです。温かいお湯で洗い流すことで、毛穴が開いて汚れが落ちやすくなるだけでなく、髪についている汚れの70~80%は落ちると言われています。
少量ずつ塗っていく
髪全体にシャンプーを塗っていくので、少量ずつ手に取っていくと塗りやすくなります。
頭頂部からこめかみまで、耳のあたりから後頭部、襟足、と大まかに3分割すると塗りやすいと思います。
髪のダメージが気になる場合は毛先から先に塗っていくといいですよ。
裏技として、マヨネーズなどをお好み焼きにかける時に使うような、口の細いドレッシングボトルに移し替えて使うと塗りやすくなります。
頭皮に塗ってマッサージ
毛先までしっかりと塗り込んだら、適量を手に取って頭皮マッサージをしましょう。
泡が立たない代わりにクリームでマッサージをするように洗うのがクリームシャンプーです。
頭皮全体を指の腹で揉みこむように2~3分くらいマッサージをしましょう。
しっかり洗い流す
たっぷりのシャンプーで頭皮と髪に有効成分を浸透させたら、しっかりとすすぎましょう。
泡がないのですすぎがきちんとできているか不安になるかもしれませんが、すすぎ残しがあると頭皮によくないので、時間をかけて流してください。
襟足や耳の後ろ、生え際などに残りやすいので気を付けましょう!
髪や頭皮のためにドライヤーは必須
髪や頭皮のためには自然乾燥は絶対ダメです!
濡れた状態のままにしておくと、雑菌が繁殖して臭いが出てしまったり、キューティクルが開いたままになって水分が蒸発してしまったりと良い事なしなんです。
タオルで髪を包んで、ポンポンと叩くようにしてタオルドライをした後、根元から乾かします。直接根元にはあてずに15cmほど放して風をあてましょう。
このとき、分け目とは反対の向きから乾かすとふんわりとしたボリュームがでます。
だいたいが乾いた頃に冷風を当ててキューティクルを閉めます。ブラシを使ってブローするときれいな艶が出ますよ。
クリームシャンプーが作れるって本当?
クリームシャンプーはドラッグストアなどで取り扱いがまだ少なく、通販で購入する方が多いと思います。また、1本で3役と考えると高くはないのですが、シャンプーとしてだけみると価格も高いものが多いです。
実は、このクリームシャンプーは家庭にあるもので簡単に手作りできるんです。
簡単にご紹介します。
材料
- 小麦粉
- 水
たったこれだけ!!
配分は小麦粉10に対して水を1~1.5です。
作り方
- 鍋に水を入れ弱火で温める
- 小麦粉を少しづつ混ぜ入れ、ダマにならないようにゆっくりとかき混ぜる
- ドロドロになってきたら完成
日本ではシャンプーが販売される前には粉で髪を洗っていたという記録があります。
髪に振りかけて使ったり、水で溶いてもみ洗いをしたということです。
小麦粉には汚れを落としやすくする効果や、保湿効果があるので、試しに作ってみてはいかがでしょうか?
健康な髪のための新しいシャンプー
これまでのシャンプーの常識を覆すクリームシャンプー、いかがでしたか?
最初は泡が立たないことの違和感があったりするかもしれませんが、慣れてくると、1本ですべてのケアが終わる手軽さに病みつきになるかもしれませんよ。
特にアトピーなどの肌トラブルを抱えている方には、クリームシャンプーはオーガニックで合成界面活性剤不要のものもあり、低刺激で優しいのでオススメです。
健康な髪のために、クリームシャンプーを一度お試ししてみませんか?
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