新型コロナウイルスが各地で猛威を振るう中、東北医科薬科大学病院が感染予防ハンドブックを発刊しました。
コロナウイルス対策や予防法の情報が錯綜する中で、医療機関が公式に発表したハンドブックは初のものです。
その内容やダウンロード先について紹介します。
目次
「新型コロナウイルス感染症~市民向け感染予防ハンドブック」が発刊!ダウンロード先は?
新型コロナウイルスの感染者が日々増加し、中には無症状の人も含まれるため、自覚のないまま外出し、感染を広めるといったことが増えています。
予防するにもマスクも消毒薬も品薄状態という中で、感染症対策の専門家が家庭でできる具体的な予防策を記したハンドブックを発刊しました。
このハンドブックは、現時点で分かっている最新情報をもとに作られたものです。
蔓延している国や地域の情報から、ウイルスに感染した時の症状、手洗いの詳細などの具体的な予防法についてまとめられています。
現在、東北医科薬科大学病院の大学ウェブサイトにて公開しており、ダウンロードが可能になっています。
東北医科薬科大学病院では、医学部 感染症学教室 賀来満夫特任教授監修のもと「新型コロナウイルス感染症 ~市民向け感染予防ハンドブック」を発刊しました。
ご家庭での新型コロナウイルス感染症を含む呼吸器感染症予防の一助となれば幸いです。https://t.co/VoEnkCyoM8— 東北医科薬科大学 (@Tohoku_mpu) February 25, 2020
「新型コロナウイルス感染症 ~市民向け感染予防ハンドブック」PDF
ハンドブックをまとめたのは感染症対策専門の賀来満夫特任教授
賀来満夫先生は、東北医科薬科大学病院の特任教授であり、東北感染症危機管理ネットワークに属しています。
感染症の研究だけでなく、地域社会の感染症の危機管理について研究をしてきた人物です。
今回の感染予防ハンドブックの冒頭には
「皆様が感染症予防について正しく理解した上で安心して生活していただくことを目標に、このガイドブックを作りました。
ご家族での新型コロナウイルス感染症を含む呼吸器感染症予防の一助となれば幸いです」
としたためられています。
正しく知り、正しく恐れるということが可能となるハンドブックとなりました。
賀来満夫教授のプロフィール
- 賀来満夫(かくみつお)
- 大分県出身
- 所属:東北医科薬科大学医学部感染症学教室特任教授、東北大学名誉教授
- 専門分野:感染症学、感染制御学、臨床微生物学
- 研究テーマ:感染症危機管理システム(研究・教育・診療)および地域ネットワークの構築
ハンドブックの内容は?
ハンドブックに記載されている内容は全部で10項目あります。
新型コロナウイルスについて2020年2月25日時点でわかっていることがとても分かりやすく書かれており、図やイラスト入りでとても見やすい内容になっています。
- 新型コロナウイルスとは?
- COVID-19が流行している国や地域は?
- COVID-19の症状?
- どうやって感染するの?
- 気になる症状があるときに気を付けることは?
- 感染伝播防止の徹底
- 咳エチケットを守りましょう!
- 手洗いをしましょう!
- 環境消毒・換気
- 感染予防に関するQ&A
看病についての注意事項が助かる!
ハンドブックの最後に記載されている「感染予防に関するQ&A」の中には、家族で罹患者が出た時の看病の仕方について書かれています。
衣類の洗濯方法やトイレの使用方法、換気の頻度やゴミの捨て方まで細かく記載してあります。
また、現在品薄になっている消毒薬の希釈液の作り方や使用上の注意も書かれており、感染していなくても知っておきたい知識が豊富にあります。
このハンドブックを見た人たちからは
「とてもわかりやすくてお勧めしたい」
「プリントアウトして使用します」
とコメントをするほか、Twitterやブログなどで拡散されています。
ネットの噂やスパムメールに注意
「コロナウイルスは熱に弱い」「お湯を飲めば予防できる」などの噂がネットやメールで出回っています。
信ぴょう性についてはわかりませんが、出所がはっきりと明確になっていない噂程度のものと言われています。
しかし、今回はきちんとした専門家が出したハンドブックということで、これまで不安だった情報の交錯がひと段落ついたのではないでしょうか。
不確かな情報に踊らされることなく、正しく知り正しく怖れるよう心がけましょう。
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