先日SNS上で景品が子犬のクレーンゲームの動画が投稿され、動物虐待であると批判が殺到し炎上となりました。
炎上のきっかけとなった「子犬クレーン」の動画や、加熱する中国でのペットブームについてまとめてみたいと思います。
中国の「子犬クレーン」とは?
炎上のきっかけとなったのはSNS上に投稿された、この「子犬のクレーンゲーム」の動画でした。
Some of those puppies in that game in #Japan are real. WTF. RT. #BeKindToAnimals pic.twitter.com/7Bl8f2zRuU
— Daniel Schneider (@BiologistDan) May 9, 2019
この動画を投稿したのは、アメリカの生物学者ダニエル・シュナイダー氏で、元々の動画はダニエル博士のところに送られて来たもので、どこで撮影されたかなどは明らかになっていません。
博士はハッシュタグに#Japanと入れていて、日本で撮影された動画だと思われいたようです。
しかし、景品を落とす筒の部分に書かれた文字や、動画の後半で子犬を持った男性の言葉からすると、日本ではなく中国で撮影されたものであることがわかります。
この動画がSNS上に投稿されると「可哀想!」「動物虐待である」と批判の声が上がり、瞬く間に炎上となりました。
そして海外のニュースサイトなどでも取り上げられ、中国のゲームセンターが本物の犬を景品に使っていると報じられました。
子犬だけでなく様々動物達がゲームの景品に
中国では今回の「子犬クレーン」だけでなく、ロブスター、亀、カニなどがUFOキャッチャーの景品になっていたり、2018年には四川省のショッピングモールで、くつわをハメられた本物の馬が、音楽に合わせて1日4時間延々と走らせるメリーゴーランドを作って批判を浴びるというケースがあったそうです。
その他にも、商業施設内に設置された柵の中で、生きたアヒルやガチョウを的にして輪投げをしたり、ウサギや金魚が景品として貰えるゲームなど、その他にも動物を“モノ”として扱う行為が横行しているようです。
背景には加熱する中国でのペットブーム
現在、中国ではペットブームで2010年に約2,200億円だったペット市場が、2020年には約3兆5,000億円と16倍にも膨れ上がると言われていて、そのブームは過熱の一途を辿っているのだとか。
その空前のペットブームを利用して、過激な商売の仕方で注目を集めるために、実際の生き物をクレーンゲームの景品にしたりしているようです。
悪質なペットの配送方法も

出典:FNN PRIME
中国で動物に対してひどい酷い扱いをしているのは、クレーンゲームだけではありません。
インターネットでペットを購入すると、宅急便でパグ犬が緩衝材でぐるぐるにされた状態で送られて来たり、段ボールの穴から首だけ出された状態のシベリアンハスキーが送られて来たりと、かなり悪質な配送方法でペット郵送するケースも起こっているようです。
画像を見た限りでは生き物というよりも“モノ”として扱われている印象を強く受けますよね。
こんな状態で発送されたペット達は、最悪死んでしまうことも考えられます。
クレーンゲームの子犬も然り、悪質な配送をされたペット達も然りですが、いずれも命のあるものですので、愛情を持って大切に扱ってほしいと思います。
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