アルコールが分解される時間は?目安となる時間の算出法や二日酔い対策まとめ

今年も間もなく。忘年会シーズンがやってきますが、このシーズンは飲酒運転・酒気帯び運転による事故のニュースが繰り返される時期でもあります。

警察も取り締まりを強化しますが、取り締まるだけでは事故を防ぐことはできません。

お酒を飲む側・車を運転する側も、アルコールが分解される時間についてよく理解し、気づかずに酒気帯び運転にならないよう気をつける必要があります。

飲酒後にアルコールが分解されるまでにかかる目安の時間や、簡単な二日酔い対策についてまとめました。

アルコールが分解されるには2合でも6時間以上、3合なら10時間以上かかる場合も

飲酒後にアルコールが分解されるのにかかる時間は、2合の飲酒で6~7時間、3合なら9~10時間かかるという研究結果があります。

もちろん、アルコールに強い・弱いの体質の違いや、その時々の体調によって時間が変わるので、これ以上時間を空ければ絶対OKというわけではありません。

しかし、お酒2合となると、ビールで考えると500ml缶2本程度。よくお酒を飲まれる方なら、簡単に超えてしまうような量です。

酒気帯び運転予防のためには、翌日車を運転する場合、かなり早めにお酒を止める必要があることがわかります。

体重などで時間の目安も変化

アルコールが分解される目安は、体重などでかなり個人差があります

体が大きい、体重が重い人ほど、アルコールの分解が早い傾向があり、女性は体が小さい上、女性ホルモンの影響を受ける関係で、相対的に分解時間が遅くなります。

基本的なアルコール分解の目安の計算は、1時間ごとに「体重×0.1g」とされます。

女性で体重50kgの方を想定してみます。

500mlロング缶のビール(度数5%)に含まれるアルコールは500×0.05=25gです。

この方が1時間で分解できるアルコールは50×0.1=5gなので、1缶飲んだだけでも、目安としてアルコールが分解されるまで5時間かかる計算となります。

お風呂・サウナで二日酔い対策は間違い、まずは水分補給を

お風呂やサウナに入ると、翌日二日酔いになりにくいと言う方がいますが、実はこれは大きな間違いということがわかってきました。

アルコールを分解する肝臓に血液が集中せず、体中に血が巡るため、アルコール分解が遅くなります。

二日酔いの症状を感じた時は、水分補給が大切になります。アルコールの分解に糖分も必要となるので、スポーツドリンクなどはアルコールの分解を助けます。

しじみが良いとされるのも根拠あり

お酒を飲むときに「しじみ」というのも、栄養素的に根拠があります。

タンパク質やビタミンB、タウリンといった、肝臓の負荷を和らげたり、アルコールで分解されたりする栄養を豊富に含みます。

タンパク質やビタミンB類が豊富な、しじみや大豆食品は、お酒のおつまみで二日酔い防止に役立つ、非常に健康的なチョイスとなりますね。

多くの方はアルコールが分解される時間を把握しておらず、忘年会の酒気帯び運転防止に家庭用検知器の活用も

残念ながら、車を運転される方でも、多くの方がアルコールはどの程度の時間で分解されるかについて、よく理解していません。

「大丈夫だろう」で、忘年会などの翌日、実はアルコールが抜けきっていない体で車の運転をしてしまうことは、たいへん危険な行為です。

客観的にアルコールを検知できる、家庭用の簡易アルコール検知器が今は簡単に手に入るので、よくお酒を飲まれる方、マイカー通勤の方は是非準備しておきましょう。

もちろん、ベストなのは車を運転する前日はお酒を飲まない、飲んでも少量で、翌日の運転に影響が出ない時間に早く切り上げることです。

間もなく忘年会シーズン、飲酒運転防止のためにも二日酔い予防・飲みすぎ注意

間もなく忘年会シーズンで、どうしても多くの方がつい飲みすぎてしまう酒席が増えてしまいます。

しかし、飲酒運転は自分はだけでなく、他の方の命にも危険が及びます。

絶対に飲酒運転をしないという意識で、今年は二日酔い予防も兼ね、飲みすぎに注意し、適度なお酒を楽しむようにしてみませんか。

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