2019年8月、お盆の時期に不在家庭を狙った空き巣被害を防ぐため、愛知県警がユニークな制度を発表しました。
その名も「住宅ドロボウ通報応援制度」です。
通報者には1万円の報奨金が支払われるということで、詳しく調べてみました。
目次
住宅ドロボウ通報応援制度とは?
愛知県警では、全国初の取り組みとして住宅侵入による空き巣や忍び込み犯に対する情報提供に報奨金を支払うことを発表しました。
8月にはお盆や祭りなど、人々が家を留守にしたりする機会が多くなります。
そんな時に侵入してこようとする泥棒を捕まえる為、「住宅ドロボウ通報応援制度」を開始しました。
この制度は、犯人逮捕に有力な情報を提供した通報者に対し、防犯団体が報奨金として1万円を支払うというものです。
対象日:2019年8月2日から2020年3月31日まで
通報内容:住宅侵入盗についての情報提供。防犯カメラ映像でも可。
報奨金支払い条件:事件の解決につながる有力な情報者
住宅侵入盗全国ワーストワンの愛知県
昨年度、愛知県では侵入盗による被害件数は2736件にものぼり、全国最悪の数字となりました。
この記録は昨年だけでなく、なんと12年連続記録なんです。
今年も、6月までに979件の侵入盗被害がでており、被害の増えるお盆とお正月期間にこの制度を打ち出すことで被害を食い止めようという作戦です。
実は愛知県警ではこれまでにも、自動販売機を狙った窃盗犯や自転車ドロボウなどに対して報奨金制度を導入していました。
その結果、45件もの検挙につながったという実績があります。
今回の制度も検挙に繋がっていくのか期待します。
実際の空き巣の手口を紹介
住宅侵入犯が狙う家は、新築や隣近所で工事をしている家が多いと言われています。
被害にあったお宅では、ちょうどお隣の家が建て替え工事をしていた時に侵入犯に入られました。
防犯意識が高く、住宅セキュリティにも加入していましたし、近所に住む親せきに、留守だと知られないように朝夕に室内の電気の入切をお願いしていたそうです。
しかし、侵入犯が入ったのは、その親せきが見回りを終え帰路についた5分後のことでした。
外壁を乗り越え、バールで玄関をこじ開ける姿が防犯カメラに写っていました。
およそ5分後に住宅セキュリティ会社が到着し、その3分後には警察が到着しましたが、犯人たちは逃げた後だったのです。
セキュリティ会社加入の家を専門に狙う侵入犯
住宅セキュリティ会社の人に話を聞くと、加入者の家を専門に狙う窃盗団がいるそうです。
彼らは複数のチームを組んで行動し、侵入係、物色係、逃走係とそれぞれの役割をもっているのだとか。
分担作業で行うことでより素早く行動し、住宅セキュリティ会社が到着する5分間にあらかたのことを終えてしまうのだそうです。
被害にあったお宅では、机の上に物色された貴金属が並んでいた状況だったそうで、あと少し住宅セキュリティ会社の到着が遅ければ、これらも盗られていたはずです。
高須クリニックの医院長も空き巣の被害に
今年度の侵入盗の被害者の一人に、高須クリニックの高須克弥医院長がいます。
2019年5月4日深夜2時ごろ、愛知県日進市にある高須医院長の別宅にドロボウが侵入し、3500万円相当の金塊7㎏とパソコンが盗まれました。
しばらく留守にしているうちにかっちゃんの家に泥棒が入った。警察の話しでは5月4日深夜の2時に三人組の男がバールで玄関の鍵を壊して侵入したらしい。ヘソクリ全部取られた。
SECOMとAMEXの保険の対象になるそうだが被害額がわからん。
命取られなくてよかった。もうけた。なう。 pic.twitter.com/TYbvrMv83r— 高須克弥 (@katsuyatakasu) May 8, 2019
こちらも、入り口がこじ開けられており、侵入時間はわずか3分程度だったそうです。
高須医院長はこまめにTwitterの更新をしており、今回の被害にあった時も海外に行っていることを呟いていました。
セキュリティが万全だからと過信をしてしまったと反省していた高須医院長。
ドロボウの方が上手だったようです。
地域の防犯意識を上げて侵入盗を防ごう!
今回の愛知県警が打ち出した制度は、報奨金を配ることではなく、地域の防犯意識を高めることが目的だそうです。
この制度により、不審者に対しての危機感を高めたり、留守中には電気をつけておいたり、戸締りに普段よりも注意を払うなどをして欲しいそうです。
報奨金があるならと、犬の散歩もや普段のジョギングも侵入盗や不審者を探すためのパトロールになるかもしれないので、ぜひこの制度を続けてほしいですね!
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