愛知県で3年に一度開催されている芸術祭、「あいちトリエンナーレ」2019で、昭和天皇の御真影が焼かれている作品が展示されている、と非難を受けています。
2019年の監督を務める、津田大介監督にも非難が殺到する事態となりました。
来場して作品を見た方だけでなく、芸能人や政治家などもこの展示を問題視している方が多いです。
問題となっているのは、昭和天皇の御真影が焼かれるという映像だけではありません。
日韓関係が緊張している中、慰安婦像も展示されていると批判されています。
「あいちトリエンナーレ2019」が炎上する理由となった展示物や、展示に対する批判意見について紹介していきたいと思います。
目次
昭和天皇の御影が焼かれる映像・慰安婦像に非難の声

昭和天皇の御真影が焼かれていると、多くの批判を受けているのは、「あいちトリエンナーレ2019」という愛知県の芸術祭です。
3年に一度開かれる愛知県の芸術祭で、今年は津田大介さんが芸術監督を務めています。
特に問題となっている展示物は、
・『焼かれるべき絵:焼いたもの』・・・昭和天皇の御真影を焼いているように見える映像作品
・『平和の少女像』・・・韓国の彫刻家による、慰安婦像を想像させる少女の像
この2点です。
あいちトリエンナーレ2019が炎上!中止要請も
昭和天皇の御真影が焼かれる展示がある、という報道で、「あいちトリエンナーレ2019」は大炎上している状況です。
芸能人・著名人もコメントを出しています。
高須克弥さん
日本人の統合の象徴に対する侮辱。国家への侮辱
フィフィさん
芸術における表現の自由で許されるとは思わない。下品なプロパガンダ
和田政宗衆院議員
事実だとしたらとんでもないこと。しっかりと情報確認を行い、適切な対応を取る
松井一郎大阪市長
にわかに信じがたい!河村市長に確かめてみよう
河村たかし名古屋市長、展示中止を要請
地元愛知県・名古屋の河村たかし市長も、この展示を視察しました。
「どう考えても日本人の、国民の心を踏みにじるもの。いかんと思う」と取材に対してコメントを述べ、「平和の少女像」について、展示中止を要請するとしています。
ただ、8月2日(金)時点で、まだこの展示は続けられています。
報道陣への撮影禁止、SNSへの投稿禁止が決定されましたが、会場である名古屋市「愛知芸術文化センター」から撤去されてはいません。
昭和天皇の御真影が焼かれる映像は「表現の自由」

出典:https://www.jijitsu.net/entry/aichi-toriennale-syouwatennou
「あいちトリエンナーレ」で、昭和天皇の御真影が焼かれる映像や、慰安婦像が展示されているとされる展示は、「表現の不自由展:その後」という企画スペースにあります。
日本で表現の自由が脅かされているのではないかという危機感から、表現の機会を奪われた「タブー」とされる作品を、あえて展示しているという企画です。
公式ページでは、なぜこれらの作品が「排斥」されたのか、その理由とともに作品を展示していると説明しています。
監督の津田大介は、表現の自由にこだわり

出典:朝日新聞
今回、2019年の「あいちトリエンナーレ」で監督を務める津田大介さんは、ジャーナリスト・大学教員として知られています。
専門分野はメディア論などですが、「表現の自由」というテーマでも、執筆活動をしてきた経歴があります。
今回炎上している、「表現の不自由展」についても、Twitterで
なお、あいちトリエンナーレ実行委員会も、表現の不自由展実行委員会も、僕も「表現の不自由展・その後」に展示されている作品に対して何らかの賛否を述べるものではありません。来場者に実物を見ていただき、表現の自由を巡る状況に思いを馳せ、議論のきっかけにしたいということが展覧会の趣旨です。
— 津田大介 (@tsuda) 2019年8月1日
としています。
主催側は昭和天皇の御真影を焼いた疑惑否定
今回炎上の「あいちトリエンナーレ2019」ですが、主催側は批判意見を否定するコメントを発表しています。
・製作過程で昭和天皇の御真影を焼いた事実はなく、昭和天皇の写真のように見えるかもしれないが、昭和天皇をモチーフにした作品ではない
・慰安婦像ではなく、テーマが違う「平和の少女」
「表現の自由」を訴える展示がこのまま続くのか、中止せざるを得なくなるのか、今後の展開が注目されます。
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