『アクタージュ act-age』最新話93話のネタバレと感想!夜凪に影響されていく一同、しかし新たな問題が

2019年12月9日(月)に発売した週刊少年ジャンプ54号の「アクタージュ act-age」の最新話93話「大きな流れ」のあらすじネタバレと感想をまとめて紹介します。

前話のネタバレを見逃した方は以下のページでレビューしていますので是非チェックしてみてください。

「アクタージュ act-age」92話のネタバレと感想はこちら

「アクタージュ act-age」第93話「大きな流れ」のネタバレ

かつて「目を逸らした」朝野 武光に触発され舞台に上がって行く

「役者としての終わり」に抗うべく、夜凪と並び立つ決意をした、武光。一方、武光と共に、舞台へと出ていった朝野市子は、己の芸歴を、内心で振り返っていました。

(いちごちゃん)

(それが7才から15才までの私の名前)

子役としてデビュー、活躍し、しかし9才の頃に仕事が激減したという、子役時代の朝野。

「新人に仕事を奪われた」ことで、躍起になった朝野は、そのうちに、芸能界の中に流れる「大きな流れ」の存在に、気が付きます。

そうして、10才の頃の朝野は、「流れ」を生み出す、「本物」たち──すなわち日本で活躍していた、王賀美という役者の存在を知ることになります。

(私は分かりやすく腐ってしまったけど、なぜかその後すぐドラマが次々決まって)

(15才の時には実力者を退けて有名な賞まで貰ってしまった)

(流れが来ちゃってごめんなさいって感じだったけど)

(そういうものなんだから仕方ない)

そんな自身の半生を振り返りながら、夜凪の待つ舞台へ再び上がっていく朝野。

『やい羅刹女!』

『先生を守りながらってのがいけなかった!』

『これで終わりよ!』

そう、台詞を読み上げる武光と朝野。対する夜凪の表情を見て朝野は緊張から喉を鳴らします。

(本当は私だって気がついていた)

かつて朝野が感じた「大きな流れ」。夜凪こそが、「羅刹女」における「それ」なのだと悟り朝野は、今回も上手く乗り過ごそうとしていました。

白石の言う、役者がいずれ出会うという「終わりの日」。それに出会いつつも目を逸らしてきたという朝野は、「目を逸さなかった」武光の演技を目の当たりにします。

武光は、朝野の前の前で、夜凪こと「羅刹女」の攻撃を、寸止めではなく、「当てさせ」に行って、わざと受け止めてみせたのです。

「よし」

王賀美もまた、そんな武光の芝居を満足そうに眺めます。そして、武光を見て朝野もまた、それに触発されるように演技に熱を入れ始めました。

(私に同情される程あなたは弱くなかった)

(あなたに同情できる程私は強くなかった)

どうにかして夜凪に報いようと武光同様に考えていた朝野。しかし、夜凪を前にし武光に触発され浅野は、「もう何も舐めない」と気持ちを新たにします。

(だから)

(舐めんなよ新人)

そう思いながら、朝野は、「羅刹女」へと切り掛かって行きました。

阿良也の語る夜凪の「怖さ」 王賀美も加わり舞台は最高潮へ

一方、「サイド乙」の控え室でも、阿良也が武光と朝野の変化を敏感に感じ取っていました。

「…これだよ夜凪の怖いところは」

「共演者を本気にさせてしまう」

「たったの一度も本気になれないっま消えてゆく役者が大半のこの世界で」

「これは脅威だよ」

そして、舞台袖の花子もまた一同の演技を見て、何事かを感じたような視線を舞台上へと送っています。

「絵具と違うだろ」

そう言って、花子へと語りかける王賀美。

「俺たちは生きている」

「あんたの頭の中の絵なんかいくらでも超えてゆくぞ」

そう言って王賀美も、また再び舞台上へと上がって行きました。

王賀美の再登場により舞台は更に盛り上がり、登壇する役者たちは狂気すら孕んで実力を発揮していきます。

『俺たちは皆腹ん中に炎を宿している!』

『これは外に出さねぇとやべぇもんだ』

『さぁ始めようか!』

『殺し合いだ!』

そんな王賀美の台詞を聞きながら、「サイド乙」の面々も、武光と朝野変化に、戸惑いを覚えていました。

(敵も味方も一歩も引かない勝負…)

(それがこんなにも観客の心を引きつけるものだなんて)

そう評する和歌月を始めとして一向は、「サイド甲」の芝居に概ね好意的な反応を見せます。

「でもこれってさ、この後」

「ああ、この後の展開が実現するイメージができねぇな」

しかし、そう言った阿良也、そして黒山が、その後の展開に懸念を差し挟みます。

最後の懸念 夜凪は果たしてどうこの「怒り」を鎮めるのか?

「羅刹女は死闘の末」

「すべてを許し、自ら火焔山の炎を鎮める」

「許し」あるいは「諦念」とも取れる感情の変化。それを狂気に身を委ねた今の夜凪が演じ切れるのだろうかと黒山は訝しみます。

そして、舞台上の夜凪。

「随分楽しそうだけど大丈夫?」

「気づいてるよね?」

そう、夜凪へと背後から語りかけるのは、夜凪の「怒り」の出発点たる幼い夜凪の姿です。

「私たちにはできないよ」

「炎を消すなんて」

「あいつらを許すなんて」

一方、舞台袖でもまた、その問題に気付いていた白石が花子を問い詰めていました。

「そろそろ教えてくれませんか」

「最後羅刹女は自ら怒りを鎮める…」

「まるで自らの怒りの炎を鎮めるように」

「今の彼女には難しい芝居です。あなたはそれだけのことをした」

「こうなると分かっていて」

「なぜ夜凪さんにあんな真似をしたんですか」

白石の問いの先。花子は何も言わずそこに立っていました。

「アクタージュ act-age」第93話を読んだ感想

夜凪を立てる事ではなく、夜凪の「共演者」となるべく再び舞台に上がって行った武光。

武光が今しがた感じた、「大きな流れ」から、かつて目を逸らしてしまった女優・朝野もまた、それに追随するように、「怒り」に猛る夜凪に向き合います。

しかし、舞台「羅刹女」は、最終的に羅刹女が全てを許し自らの炎を鎮める物語。舞台袖で白石は今の夜凪には、それが難しいであろう事を花子に問いて詰めていました。

武光の決意や活躍から始まる、と思いきや朝野の独白から始まった、今回の「アクタージュ 」。

白石と同じように、朝野もまた、「経験」から武光の上を行く役者である──と思っていましたが、その本質は、やはり武光側であったようです。

そうして、夜凪に感化されたような格好で武光・朝野の2人は、「サイド乙」も認めるような芝居を展開。

武光の身体を張った演技や、朝野の「舐めんなよ」という強い言葉を始めとして、舞台上の雰囲気が、右肩上がりに盛り上がっていくのを感じ取れる回になりました。

また、「サイド乙」側が、惜しみない称賛を送る様子も、夜凪たちの好調さを表す指標として十分なものでした。

しかし、そんな「サイド甲」の好調を表現する一方で今話の終盤では新たな課題が持ち上がります。

それはつまり、夜凪のこの怒りを「どう鎮めるのか」という事。それに関し白石が花子を問い詰めたという事は、それに対する解法が花子の中にはあるという事でしょうか? しかし、黒山や阿良也が懸念するように夜凪の「怒り」が、簡単に鎮まるようなものでない事もまた事実。

花子はこれまで、人の所業とは思えない手段で、夜凪を煽り、散々読者のヘイトを集めてきましたので、この辺りの展開でその帳尻を合わせるという事もいかにもありそうです。

各出演者の掘り下げも終わったところですので、いよいよもって、舞台「羅刹女」サイド甲、クライマックスの気配がして参りました。

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