『アクタージュ act-age』最新話80話のネタバレと感想!羅刹女の公演開始まで残り14日

2019年9月9日(月)に発売した週刊少年ジャンプ41号の『アクタージュ act-age』の最新話80話のあらすじネタバレと感想をまとめて紹介します。

前話のネタバレを見逃した方は以下のページでレビューしていますので是非チェックしてみてください。

『アクタージュ act-age』79話のネタバレと感想はこちら

『アクタージュ act-age』第80話「残り14日」のネタバレ

稽古に精を出す一行 阿良也は対王賀美に自信を覗かせる

「羅刹女」の舞台公開が迫り、記者会見を終えた夜凪たち。

その稽古も佳境を向ける中、千世子と阿良也は、「孫悟空が牛魔王に変化し、芭蕉扇を奪い取ろうとする」というシーンを、演じていました。

「ああ…よくも我が妻を…」

「すまぬ…すまぬ羅刹女……」

「私はもう二度とお前を離さぬ…!」

しかし、そんな時。演技を続ける阿良也の背後から、声がかけられます。

「うん、悪くねえんじゃねえの」

それは、阿良也が所属する「劇団天球」の所属員・亀太郎の声でした。

「悟空と牛魔王をよく演じ分けられていると思うよ」

しかし、そう言った亀太郎の言葉に反し、同じく「天球」の劇団員、七生が否を唱えます。

そうして、阿良也の周りの劇団員たちは、ああでもない、こうでもない、と、「孫悟空」という役柄がどうあるべきか、議論を開始。

やがて、死んだはずの「劇団天球」の演出家・巌までもが、阿良也の視界に現れ、言葉を放ちました。

「飲み込まれるなよ阿良也」

「変化の術を完璧に使いこなしてこそ孫悟空だからよ」

それを聞いた阿良也は、無表情のまま、沈黙。稽古に1段落ついた後、羅刹女を演じていた千世子へと、こう語りかけました。

「声が聞こえるんだよ」

「あいつらならあの人なら、俺の芝居にどう言ってくれるんだろう」

「そういうのが手に取るように分かるんだ」

それによって、「芝居に飲み込まれないで済む」と述べる、阿良也。更に阿良也は、その言葉が、いまいち腑に落ちていない様子の千世子に、「自分の居場所を忘れるのは嫌だろ」と告げます。

対する千世子はしかし、「居場所なんてない」と返答。阿良也は、その千世子の言葉をも、否定しますが、当の本人はやはり、よく分かっていない様子です。

「何を心配してくれているのか知らないけどわざわざありがとう」

「だけどそろそろ阿良也さんも自分の心配した方が良いんじゃないかな」

千世子はそう言って、阿良也にとってのライバル、すなわち王賀美陸を相手にする事の、懸念を伝えます。

しかし阿良也は、王賀美を相手取る事に関しては、特に不安を感じていない様子でした。

「羅刹女」の孫悟空は、牛魔王に化ける事で、1人2役を強いられる特殊な役。「カメレオン俳優」と呼ばれる阿良也は、この役においては、王賀美ではなく、自身の独壇場である、と、自信を覗かせます。

阿良也を相手にする不安を告げる花子 対する王賀美は……?

一方の王賀美は、バーで、花子と酒を酌み交わしていました。「寂しかったので呼んだ」などとうそぶく花子に、翻弄されつつも、自分を呼び出した理由を尋ねる王賀美。

対する花子は王賀美に、「あなたの牛魔王は強すぎる」と告げ、弱さを演じる事を、求めます。

「私の孫悟空は変化する」

「演じ分けこそ肝になる役」

「第一線で活躍を続けるあなたに私がこれを言うのは恐縮ですが」

「このままではカメレオン俳優明神阿良也に遅れを取りーー」

しかしそこで、王賀美は、花子の言葉を遮ります。

「観客が弱い俺を望んでいると思うか」

自分に相応しい役と台詞を演じ、「己であることを守りながら戦ってきた」と言う王賀美。

「そのプライド、命取りになりますよ」と、花子は再度忠言を伝えますが、王賀美は「逆にプライドを捨てることが命取りになる」と、忠言を申し入れる姿勢を見せません。

「安心しろ」

「俺は俺のまま、誰よりも輝き続ける」

「次の稽古からそれを証明してやるよ」

そう言って、王賀美もまた、己の芝居に自信を覗かせました。

垣間見える天知の策略 気落ちする和歌月に武光が告げた言葉

一方、オフを利用して、カラオケで台詞読みをしていた和歌月。

彼女は、駅に掲示された「デスアイランド」の広告を前に、何やら考え事をしていました。

和歌月はそこで、偶然にも、同じ目的で街へ出てきていた、武光と合流し、言葉を交わします。

「随分怖い顔して見ていたな」

「…いえ、羅刹女の公園とデスアイランドの公開時期、被ってるなと思って…」

武光は、その符合は偶然でなく、天知の策略だろう、と語りました。

それを聞いた和歌月は、キャリアで劣る自分たちが「羅刹女」に起用されたのも、それが理由なのだと、改めて悟ります。

(私はまた実力を見て貰えてなかった…)

そう考え、気落ちする和歌月。

しかし隣の武光は、和歌月と違い、とても前向きな様子で、こう告げました。

「俺たちは運が良いな和歌月」

「幸運こそ役者に一番必要な能力だ」

「あとは実力を見せてやればいいだけだからな」

その言葉を聞いた和歌月は、目を見開いたかと思うと、突如として己の頬を、両手で張りました。驚いて、和歌月を心配する武光。そんな武光へと、和歌月は、こう告げます。

「…烏山さん」

「的に塩を送るような真似、後悔しても知りませんからね」

そう言って、和歌月は礼を言います。しかし武光は、なぜそのような言葉を言われたのか、なぜ礼を言われたのか。どちらも分からず、困惑するだけでした。

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『アクタージュ act-age』第80話を読んだ感想

当然と言えば当然ですが、舞台「羅刹女」には、多数の役者が出演します。

単に主演、というだけでも、夜凪・千世子とは別に、王賀美・阿良也の存在があり、今回はその辺りに、スポットが当てられた回でした。

「羅刹女」の主演の1人である、「孫悟空」。

それを演じる阿良也は、己が「カメレオン俳優」と呼ばれている存在である事、そして「羅刹女」が映画ではなく舞台である事を根拠に、自信ある様子を見せました。

一方の王賀美は、「孫悟空」という役柄に弱さが必要である事を、半ば認めつつ、「王賀美陸」である事を放棄しないまま、阿良也に対抗してみせる事を、宣言します。

こういった対決構造の場合、普通、自分の実力に驕ったり、自分勝手に振る舞った方が負ける、という不文律があります。

しかし、夜凪・千世子の様子が描かれた時と同じく、こちらに関しても、どちらが勝つのか、まったく予想がつきません。

強いて言うなら、今回でまたもや「戻って来られなくなる」フラグが立った、千世子側が負ける、という目が高い気もしますが……それもまた、今後の展開で、どうにでも変わっていきそうです。

特に今回、阿良也が、「役に飲み込まれる」ということに対する、対策を語っていましたので、それが千世子に、どういった影響を与えて行くのか。今後の展開に注目です。

このように、先週に引き続き、いわば中継ぎ回となった今回。やや展開の遅さを感じ、やきもきさせられるものではありますが、読者は、着々と舞台へ向けた準備が進んでいく様子を、感じ取る事が出来ました。

勝負の行方も、先の展開もまったく予測させないまま進んでいく「アクタージュ 」。

主演の4人だけでなく、和歌月・武光にもスポットが辺り、ますます目が離せない展開に、なって行きそうです。

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