『アクタージュ act-age』最新話79話のネタバレと感想!記者会見へと臨む面々、夜凪の覚悟を見た花子は……?

2019年9月2日(月)に発売した週刊少年ジャンプ40号の『アクタージュ act-age』の最新話79話のあらすじネタバレと感想をまとめて紹介します。

前話78話のネタバレを見逃した方は以下のページでレビューしていますので是非チェックしてみてください。

『アクタージュ act-age』78話のネタバレと感想はこちら

『アクタージュ act-age』第79話「記者会見」のネタバレ

「羅刹女」記者会見開催 それを見守る夜凪の友人たち

「怒り」を演じる上で、忌まわしき父の記憶に、活路を見出した夜凪。数週間ののち、夜凪のみならず、「羅刹女」を演じる演者たちは、記者会見に臨んでいました。

「ただの記者会見がまるでイベントみたいだ…!」

そう言って、多くのメディア関係者に混ざり、演者たちの登場を待つ、吉岡ら夜凪の同級生一行。

「スターズ」と因縁浅からぬ演者たちによる、勝負じみた「ダブルキャスト」への、世間の注目度の高さに、吉岡もまた、驚きを隠せません。

そんな中、遂に舞台上に、「羅刹女」の演者たちが登場。

「サイド乙」からは、千世子を先頭として。「サイド甲」からは、夜凪を先頭として、堂々たる面持ちの役者たちが、顔を揃えました。

それを見て、歓声を送る観客たち。夜凪の同級生一行や、阿良也が所属する「劇団天球」の面々も、それぞれの反応を送ります。

「景、お前思ったより落ちついてるな」

「うん、友達が観に来てくれてるから」

そう言って、穏やかな面持ちを見せる夜凪。そんな夜凪の、不安や動揺を見せない様子に、阿良也もまた、「あれから一月も経ってないのに」と、驚嘆します。

舞台袖で話をする黒山と花子

一方、舞台袖では、それぞれの演出家を務める2人、花子と黒山が、演者たちを見守っていました。

「先日は稽古を見学させて頂きありがとうございました」

「悔しかったです。千世子さんの芝居は素晴らしかった」

そう、黒山に言葉を送る花子。対する黒山は、「今はもっと伸びてるよ」と言い返しますが、花子は、「羅刹女は私の作品だから絶対に負けません」と言って、譲りません。

3週間前 1人稽古を抜けた夜凪の様子は……?

時間は少し戻り、記者会見の3週間前。夜凪たちが、千世子たちの稽古を見学した日より、2日後の事です。

千世子の演技を見せられた花子は、稽古場で、あからさまな苛立ちを見せていました。その原因を訪ねた白石に、花子はこう答えます。

「苛立ちますよ」

「千世子さんの方が景さんより」

「私の羅刹女のように感じた」

そう言って、花子はサイド乙の演出家・黒山についても言及。何より、自分に腹が立つ、と言って、更に苛立ちを募らせます。

「それで景はいつ戻るんだ」

「今日は一人で稽古をすると言っていたんだろう」

王賀美の言葉通り、その日夜凪は、稽古場へ来ていませんでした。そして、その王賀美の言葉を聞いた朝野が、不安を口にします。

「夜凪さん戻ってきますかね…」

「だってあの2人仲良かったんでしょう」

「なのにあんな風に稽古に利用されて傷ついてるんじゃ」

それを聞き、「夜凪に限ってそんなことは」と、否定の言葉を口にする武光。

しかし、不安を拭いきれない花子は、演出家として、夜凪家へと様子を見に行く事にしました。

そこで花子が見たものは、和室の角で、小さなテレビ画面に映ったビデオを、一心に観続ける、夜凪の姿でした。

夜凪の弟妹の、ルイとレイ曰く、昨日学校から帰ってから、ずっとこうしている、という夜凪。

そこで花子は、夜凪が観続けている、というビデオの棚を見で、思い出します。

(そうか失念していた…ここはあの人の家…!)

(たしかに彼が好きそうなラインナップだ…)

しかし、多量に揃えられた映画に対し、小説の類は1冊もありません。

(やはり処分したのか…)

そう1人納得する、花子。そんな時、花子の来訪に気づいた夜凪が、花子に声をかけて来ました。

父の記憶を辿る夜凪 その表情を見た花子は何を思う?

花子は、夜凪の料理を手伝いながら、夜凪の話を聞きます。夜凪曰く、ビデオを観ていたのは、「あの頃のことを思い出したくて」との事。

それを聞き、しかし腑に落ちない、と言った様子の花子は、その真意を問いただします。

「私2人のことを放り出して映画ばかり観ていた時期があるの」

「今まで私自身お母さんが死んだ悲しさを紛らわすためにそうしてたと思ってた」

「でも違ったみたい」

「悲しみなんかじゃなかった」

「私はずっとあいつへの怒りを忘れるために映画を観ていたんだわ」

それを聞いた花子は、夜凪が父親のことを「あいつ」と呼んだことに、驚きを覚えます。

そして夜凪は言いました。

「千世子ちゃんに勝つ唯一の方法」

「映画を観ることによって忘れたあいつへの憎しみを」

「映画を観ることによって思い出す」

そこで花子はようやく、夜凪が、父親への憎しみによって、「羅刹女」を演じようとしている事を、理解しました。

「景さん…それは」

そう言って、夜凪を諭そうとする花子。

しかし、その時花子が見た夜凪の横顔は、底知れない後ろ暗さを感じさせる、不気味な笑顔に、染まっていました。

そしてそれを見た花子は、放とうとしていた言葉を、飲み込みます。

「この家はとても良い」

「あいつの思い出ばかりだから」

そう言った夜凪の様子を見た花子もまた、口元に薄い笑みを、浮かべていました。

そうして、3週間後。記者会見の会場で、夜凪たちを見守る花子は、黒山へとこう語りかけます。

「知っていますか黒山さん」

「女は面白いですよ」

「宝石のように綺麗な顔をしていても」

「皆腹の中に禍々しい炎を宿している」

そう言った花子と、それを聞く黒山。2人が見る先の夜凪と千世子は、とても穏やかな笑みを、浮かべていました。

『アクタージュ act-age』第79話を読んだ感想

夜凪さん怖いです。

時間は一気に進み、3週間後。記者会見へと臨む一行と、「決意」を固めた夜凪を見た、花子の反応が描かれた、第79話でした。

思ったよりもあっさりと時間が進み、すでに舞台まで1ヶ月を切った、という場面で、今回の話が始まりました。

記者会見に臨む面々は、相応に堂々たる面持ち。

千世子や王賀美たちなど、元から人気俳優だった面々はともかく、記者会見、という場で、夜凪までもがこういう「外向け」の顔をしているのは、成長を感じるというか、とても新鮮な気分にさせられます。

また、今週の見所は、夜凪家へと花子が様子を見に行った、一連の一幕です。

まず語るべきは、夜凪の父親。以前にも花子は、夜凪のことを「あの人の子供」と表現していたり、夜凪父を知っているかのような、素振りがありました。

しかし今回判明したのは、花子が夜凪父を「知っている」だけではなく、少なくとも知り合い以上の関係であった、という事。

子供を放りっぱなしの夜凪父に対し、軽く引いている事から、今の花子は夜凪寄りの立場でいてくれているようですが……どうにも、今後の災いの種になりそうな雰囲気です。

そして何より、夜凪自身です。父を語る表情や、手にした包丁。

レイの「昔に戻ったみたい」という言葉や、ブレーキをかけてくれると思いきや、アクセルを踏み込むような表情を見せた、花子、など。

不穏な材料を羅列すれば、枚挙に暇がありません。

先週の、夜凪の学校での様子を見た時は、「夜凪であれば大丈夫だ!」などと思えましたが……今週号を見た後だと、「ホントに大丈夫か?」と、不安な気持ちにさせられます。

この、「アクタージュ 」という漫画。狙っての事なのか、そうでないのかは解りませんが、読者の心を揺さぶって、展開の予想を立てさせないのが、本当に上手い漫画です。

次号は恐らく、記者会見での一幕を描くのだと思いますが……果たして夜凪は、稽古の成果を、どのような形で見せてくれるのか。期待して待ちましょう。

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