『アクタージュ act-age』最新話77話のネタバレと感想!役作りに悩む夜凪 そんな中夜凪は千世子に対面する

2019年8月19日に発売した週刊少年ジャンプ38号の『アクタージュ act-age』の最新話77話のあらすじネタバレと感想をまとめて紹介します。

前話76話のネタバレを見逃した方は以下のページでレビューしていますので是非チェックしてみてください。

『アクタージュ act-age』76話のネタバレと感想はこちら

『アクタージュ act-age』第77話「殺陣」のネタバレ

殺陣の稽古に入った一同 しかし夜凪の様子がおかしく……?

夜凪・王賀美サイド、千世子・阿良也サイド共、「羅刹女」の稽古が進む中。

本番まであと2ヶ月を切ったという所で、両陣営は、殺陣の稽古に突入していました。

「羅刹女よ! 悔しいな! 寂しいな!」

「あんたなんで今一人で戦っているんだい!」

そう台詞を発する王賀美と、対面する夜凪。

2人もまた、殺陣による立ち稽古の最中でした。

(すごい迫力だ)

(これが観れるだけでこの舞台に参加した意義があると思える)

王賀美の芝居を観て、圧倒される武光。

しかし、その視線の先で、王賀美と対峙していた夜凪は、不意に体制を崩し、その場に尻餅を突いてしまいました。

それを見て、夜凪が「王賀美の圧に押し負けた」と分析する、殺陣師の男性。

ミスが増えてきた夜凪を見て、花子は「どうしたのでしょうか」と、不思議に思います。

夜凪の目の前にいた王賀美は、表向き「気にするな」と、夜凪を気遣います。

しかし王賀美は、夜凪の不調の原因を、「集中力不足」だと、見抜いていました。

(対面すりゃ分かる)

(自分の役に悩みながら演じている)

王賀美は、そんな夜凪に危機感を感じてか、花子に「どうする?」と、判断を仰ぎます。

それを聞いた花子は、夜凪に向けて、こう声をかけました。

「私の羅刹女はもっと強く燃え盛っています。だから強いんです」

「景さんはもっと燃えられませんか?」

そんな、抽象的な事を言う花子。

武光や朝野がそれを不思議に思う中、夜凪は、牛魔王に向ける羅刹女の「怒り」を、自分が持ち合わせていない不甲斐なさを、強く感じます。

(きっと花子さんの言う通り)

(私の中の羅刹女の炎が弱いから殺陣でも王賀美さんに押し負けてしまう)

しかし「銀河鉄道の夜」の時と違い、そのような「知らない感情」を、教えてくれる相手は今、いません。壁にぶち当たり、気落ちする夜凪。

そんな夜凪を見て、武光は、夜凪が単純に役作りに悩んでいるのだ、と合点が行きます。

突然の黒山からの誘い 千世子に会えると夜凪は喜ぶが……?

と、そんな時でした。

一同の稽古場に、スタジオ「大黒天」のスタッフ、雪が登場。

夜凪は、黒山が自分を呼んでいる事を知り、一行は、千世子たちが居る稽古場へと向かいました。

空港でもあまり話せなかった、千世子と会える事に、心を踊らせる夜凪。

しかし雪は、そんな夜凪に、「ごめんね」と謝罪の言葉を述べます。

そうして扉を開けた先。夜凪は、稽古に励む千世子と阿良也の姿を目にしました。

「羅刹女よ! 寂しいな! 悔しいな!」

「あんたなぜ今一人で戦っているんだ!?」

「あんたの旦那、牛魔王のおじきはどうした!?」

そう台詞を述べる阿良也。

そして、対面する千世子が、返す言葉を発します。

「黙れ猿」

そんな千世子の様子を観て、夜凪は絶句しました。

(顔立ちや雰囲気だけじゃない)

(声まで変わっている)

鬼気迫る千世子の演技 それを見た夜凪の新たな決意

夜凪の横で、同じように千世子の声を聞いた王賀美は、その喉が潰れているのだという事を看破。

夜凪は、千世子がそうまでして稽古に臨み、自分たちに勝とうとしているのだ、という事を知ります。

そんな中黒山は、千世子たちの芝居にストップをかけ、ダメ出しを始めます。

「また芝居に伯がなくなっている」

「お前の敵はそこにはいねぇだろ」

「絶えず思い出せ」

「そして忘れるな」

「お前の敵は誰だ?」

そう問われた千世子は、ゆっくりと振り返り、その瞳を夜凪の方へと向けました。

そこにあったのは、常軌を逸したとしか思えない、憎悪に満ちた瞳。

(千世子ちゃん)

(なんて眼で私を視るの)

その様子に、夜凪は思わず、畏怖を覚えます。

黒山は夜凪に「悪いな」と声をかけると、少し見学していってくれ、と続けました。

その言葉に夜凪は、黒山たちが自分を稽古に利用しようとしているのだ、と察知。

羅刹女の怒りが牛魔王へと向かうのと同じように、千世子がそれを自分へと向けているのだという事を、自覚します。

(確かに千世子ちゃんの羅刹女はすごい)

(でも)

(こんなの友達に向ける眼じゃない)

千世子の様子と、その尋常でない視線に、にわかにショックを受ける夜凪。

しかし夜凪は、阿良也の「自分以外は全て食い物、そうだろ?」との言葉を受け、演出家・巌裕次郎の言葉、そしてその指導を、思い出します。

そうして、改めて千世子の目を見返した夜凪は、王賀美の見る前で、決意を固めました。

(私も探さないと)

(自分の中から)

(千世子ちゃん以上の怒りの感情を…!)

『アクタージュ act-age』第77話を読んだ感想

そのTシャツはなんだ。

いえ、夜凪の変Tはいつもの事なのですが、今回、シリアスな場面ほど夜凪のTシャツが大映しになって、ダメでした。

特にラストコマ。

Tシャツの存在感がハンパじゃありません。

このシーン、作画担当の宇佐崎さんとそのスタッフは、どういう気持ちで描かれていたのでしょうか。

ともあれ、黒山の指導を受け、「怒り」の感情を得て、稽古を続ける千世子。

そんな千世子と対峙した夜凪が、自らの覚悟を見つめ直す。そういった回でした。

「勝負」という構造で物語が進む、この「ダブルキャスト編」。

千世子と違い、夜凪にはいまいち「相手側」を「敵」とみなす意識が薄いな、という感じがあったので、今回の話は、そのための転機となりました。

ほとんど「豹変」と言っていい様子の千世子と、夜凪を演技のために利用する黒山たち。

それらを目の当たりにした、夜凪の心境やいかに? という風に不安になったりもしましたが、思ったより夜凪は平気そうですね。

それどころかすぐさま思い直り、千世子に負けまいと奮起する様子すら見せました。

夜凪に関しては、すでに「羅刹女」に関しての、超えるべき壁や問題点は、超え終わっている、と思っていたので、今週の展開は予想外のものでした。

てっきりこのまま、千世子サイドに視点が移り、「妥当・夜凪」という展開に持っていくものとばかり。

しかしこうなると、このダブルキャスト編、ますますどちらサイドが勝つのか、解らなくなってきました。

とは言え、どちらが勝っても、千世子は元の「天使」には戻れないであろう事が、散々示唆されています。

もしもそこから千世子を連れ戻す事が出来るとするなら、それは夜凪を置いて、他にいないのでしょうが……果たして、どのような結末となるのでしょうか。

次号にも期待です。

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