とうとう最終回の放送を残すのみとなった、「3年A組-今から皆さんは、人質です-」。
3月2日に放送された9話では、これまでの放送の中で謎とされてきた部分に踏み込み、物語の謎を解くカギが少しだけ公開されました。
最終回の10話の放送前に、9話の内容を元にした黒幕の考察、そして本当の犯人像に迫ります。
目次
「3年A組」第9話ネタバレ!茅野さくら衝撃の告白をまとめてみた
ドラマ「3年A組」8話までの流れで、物語のキーとなる「景山澪奈の死」の黒幕が、学級委員であり親友の茅野さくらではないか?と噂されていました。
最終章のはじまりとなる9話では、柊先生の協力者として動いていた生徒・逢沢博巳が大きく動き、茅野さくらが衝撃の行動に出ます。
以下、茅野さくらの衝撃の告白について、ネタバレをまとめました。
「3年A組」第9話~柊先生の協力者・逢沢博巳の行動
これまでの放送の中で、柊先生には複数の協力者がいたことが明らかになっています。
その協力者の1人で、出席番号1番の逢沢博巳(あいざわひろき)が、「どうして柊先生に協力していたか」が明かされました。
逢沢博巳は、亡くなった景山澪奈に「ドキュメンタリーを撮らせてほしい」と頼んだことがきっかけで、景山澪奈とその友達・茅野さくらと仲良くなりました。
そのうちに、茅野さくらに片思いをするようになった逢沢博巳。
そして景山澪奈が亡くなったあと、柊先生から「(景山澪奈の死の)真犯人をあぶりだすため」という理由で、今回の人質計画に協力してほしいと持ち掛けられたのです。
そこで逢沢博巳は、柊先生の言う通りに「生徒たちのお目付け役」として動き、協力をしていたのです。
さらに逢沢博巳の口から、人質計画のもうひとつの目的も明らかに…。
柊先生は、逢沢博巳に「そしてこれは、茅野のためでもある」と語っていたというのです。
つまり柊先生は、景山澪奈の死の真相を暴くという目的だけで動いていたわけではありませんでした。
何らかの理由で、茅野さくらを守りたいと考え、この計画を立てていたのです。
「3年A組」第9話~柊先生の協力者2人目は茅野さくら!だけど…?
9話の中で、茅野さくらもまた、柊先生の協力者であったことが明かされます。
9話の後半で、3年A組の生徒たちに対し、最後の授業を行った柊先生。
授業を終え教室から出ていく柊先生を、茅野さくらは追いかけます。
そして屋上に行こうとする柊先生を、体を張って止めようとします。
このときの茅野さくらのセリフが、彼女が柊先生の協力者であったことを示しています。
-
- 「どうして人質を連れて屋上に行くんですか」
- 「自分を悪者にみせるためですか!?」
- 「世の中に今回の犯人が先生だって思わせるためですか!?」
- 「(柊先生の体を掴んで)行かないでください!行かないでください!」
- 「私は先生を信じてきました!今も信じています」
- 「でももう限界です」
- 「先生がこれ以上悪者にされるのだけは、納得できません!」
茅野さくらは、事前に柊先生の計画を明かされていました。
その上で柊先生に協力し、柊先生を信じてここまでの授業を受けてきたのです。
しかし、柊先生が景山澪奈殺しの犯人に仕立てあげられることに、茅野さくらは耐えられなくなりました。
なぜなら茅野さくらは、景山澪奈が死んだ本当の理由を知っていたからです…。
「3年A組」茅野さくらの告白「私が澪奈を殺したの」
上記で紹介したセリフには、続きがあります。
- 「先生に最後まで見届けるように言われて、今日まで先生の授業を受けてきて、揺らいでます」
- 「ずっと蓋をしてきたものが、真実なのか、偽りなのか」
- 「だから苦しいです、先生が自分を犠牲にして、背負い込もうとすればするほど、苦しいんです」
- 「お願いします!もうやめてください!」
上記のセリフから、茅野さくらは柊先生の単純な協力者ではなく、景山澪奈の死に関わる存在であることが予想できます。
景山澪奈の死に自分が関わっているからこそ、世間が柊先生を犯人だと決めつけていく状況が苦しいのでしょう。
柊先生とのやりとりが終わったあと、逢沢博巳と1:1で話をする茅野さくら。
そこで逢沢博巳から、柊先生が「そしてこれは、茅野のためでもある」と語っていた事実を聞かされます。
柊先生が一連の計画を立てたのは、景山澪奈のためだけではなかった。
それを知った茅野さくらは、教室に戻ってクラスメイトにこう告げます。
「私が澪奈を殺したの」
息をのむクラスメイト。屋上で撃たれる柊先生、騒然となる教室…。
ここで、9話が幕を閉じました。
「3年A組」黒幕は本当に茅野さくらなのかを考察!
9話での茅野さくらの言葉を信じれば、景山澪奈を殺したのは茅野さくらということになります。
茅野さくらが「私が澪奈を殺したの」と告白するシーンでは、
- 「澪奈、話があるんだけど」と、昇降口で話しかける茅野さくら
- 景山澪奈が亡くなったビルに入っていく景山澪奈と茅野さくらの姿
が映し出されます。
この流れだと「茅野さくらがビルの屋上で、景山澪奈を殺した」ということになりそうなのですが、これまでの「3年A組」を見る限り、そう単純に決着がつくとは思えません。
10話の予告映像では、ビルの屋上で「なんでそんなこと言うの」と涙声で話す茅野さくら、そして「ごめん」と謝る景山澪奈の声が映っていました。
このシーンを観ても、茅野さくらは本当に景山澪奈を慕っていたと想像でき、手に賭けることは考えられません。
SNSでも、多くの人が「茅野さくらが黒幕ではない」とツイートしています。
茅野さくらは、景山澪奈の死について何らかの責任を感じており、それについて「自分が殺した」と思い込んでいるのではないでしょうか?
おそらく、景山澪奈は殺されたのではなく、自殺なのでしょう。
いずれにしても、すべての真相は第10話の放送を待つしかないようです。
「3年A組」の黒幕はSNSやネット社会?
「3年A組」のストーリーは、SNSやネット社会と絡み合いながら進んできました。
亡くなった景山澪奈は、学校教師の武智先生が作ったフェイク動画により攻撃を受け、クラスメイトからいじめられていました。
その武智先生は、柊先生が作ったフェイク動画により「黒幕」と断定され、地位と名誉を失います。
どちらのケースも、対象の人物を苦しめたのは「フェイク動画そのもの」ではなく、動画を鵜呑みにしたネット民・SNS民でした。
武智先生は黒幕ではないにせよ、景山澪奈を追いつめた人物であることには変わりありません。
が、景山澪奈のドーピング動画については、何の罪もない努力家の女の子が汚名を着せられ、苦しむという最悪の結果に繋がっています。
景山澪奈の死の真相はハッキリしませんが、「3年A組」の訴えたいものが「ネットを使用する人間の無責任な行動が、いかに人を苦しめているか」であることは間違いありません。
現代社会になくてはならないものとなったインターネットが、同時に人を傷つけ、追いつめる武器にもなってしまっていること。
そして使用する側は、そのことに無頓着なままネットを使い続けていることに、警笛を鳴らした作品と言えるでしょう。
それだけに、最終話でのネット社会の着地点も気になるところです。
「3年A組」はHuluで配信中!必ず1話から見てほしいドラマ
放送が進むたびに、どんどん視聴者を惹き込んでいく「3年A組-今から皆さんは、人質です-」。
物語の鍵となる「景山澪奈の死」の真相に迫りつつ、現代社会にはびこる「ネット社会の闇」に切り込んでいくシナリオ展開は「圧巻」と言う他ありません。
柊先生が子供たちに語り掛ける言葉は、今まさにインターネットを使っている私たちへの警笛でもあります。
軽い気持ちで使っているインターネットが、これ以上ないほど人を追いつめ、やがて死に追いやる…その恐ろしさを、これだけリアルに伝えるドラマは他にありません。
ぜひ1話からドラマを観て、インターネット社会が関わって起きた悲劇の幕引きを確認されてください。
ドラマ「3年A組」はHiluにて全話配信中!
現在、配信サイト「Hilu」にて、「3年A組」全話を配信中です。
月額料金933円で視聴できますので、ぜひこの期間にご利用ください。
2週間の無料配信期間もありますので、この間に観れば無料で全話観ることも可能です。
大人から子供まで、多くの方にこのドラマをご視聴いただき、もう一度「インターネット社会の危うさ」「何気ない行為が人を追い込んでいる現実」を、考えてみてください。
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