2020年の24時間テレビで、志村けんさんを題材にしたスペシャルドラマが作られることになりました。
志村さんは今年3月、新型コロナウイルスの肺炎により惜しまれつつ亡くなっています。
志村さんが多くの芸人・タレント・テレビ関係者から愛された理由は、単純に芸人として面白かったからだけではありません。
志村さんがプライベートでも愛される人柄を持っていたことは、多くの方が語っている通りです。
志村さんを追悼する意味も込められているであろうスペシャルドラマも、志村さんがどれだけ日本中で愛されていたかをよく示すものですね。
24時間テレビで放送されるドラマ『誰も知らない志村けん』について、これまでにわかっている情報をまとめました。
目次
24時間テレビスペシャルドラマは『誰も知らない志村けん』に決定
日本テレビで毎年恒例のチャリティー番組、24時間テレビでは8月22日(土)の21時ごろから、スペシャルドラマが放送されます。
今年放送されるスペシャルドラマは、『誰も知らない志村けん -残してくれた最後のメッセージ-』というタイトルです。
志村さんを主役にした伝記的なドラマではなく、志村さんと仕事をした方を通して見た志村さんの知られざる素顔を描いていく作品ということがわかっています。
ドキュメント映像もドラマの中で取り入れられるということなので、どのようなドラマになるか非常に楽しみですね。
ドラマ決定に賛否の声激しく
今回の志村さんを主役にしたドラマについて、ネット上では賛否両論の声が上がっています。
期待する声も多数ある一方、
- 亡くなって数カ月でドラマにするのはあざとすぎて応援できない
- 志村さんの死を利用して感動を演出するのはひどい
といった批判的な意見も非常に多く、半ば炎上しているかのような状態です。
番組製作陣は視聴者を納得させ、本当に志村さんをリスペクトしていることが伝わるようなドラマを撮ることはできるのでしょうか。
ドラマ放送終了後のネットの声にも注目です。
主役はジャニーズWEST重岡大毅
今年の24時間テレビ43 では「スペシャルヒューマンストーリー」として【誰も知らない #志村けん -残してくれた最後のメッセージ-】を放送します!主演はメインパーソナリティーの #ジャニーズWEST #重岡大毅 さんです。
放送は8月22日(土)よる9時頃です!#24時間テレビ43 https://t.co/7zXQtqRvQw— 24時間テレビ43 (@24hourTV) July 28, 2020
24時間テレビで放送される『誰も知らない志村けん』で、主役を務めるのはジャニーズWESTの重岡大毅さんです。重岡さんは、番組のメインパーソナリティーでもあり、ドラマにも抜擢されました。
1月期のドラマ『知らなくてイイコト』でクズ男を見事に演じ、その演技力にも定評のある方です。
『知らなくていいコト』重岡大毅は5クール連続ドラマ出演中!気になる演技の評価やファンの反応は?
重岡さんの役柄は、志村さんの姿を近くで見てきたディレクター役になります。
重岡さんが演じるディレクターの目に、志村さんがどのような人物に映っていたかがドラマの大きな見どころなので、非常に重要な役ですね。
その他、追加キャストとして発表されたのは、柄本明さん、川栄李奈さん、河合郁人さん(A.B.C-Z)、三浦獠太さんとなり、いずれも番組製作スタッフの役となります。
志村けんさんの役を務めたのは相川裕滋さんという俳優さんで、顔ははっきりと映らない形でしたが、姿や髪型などから志村けんさんの雰囲気が出ており、素晴らしい演技・演出でした。
相葉雅紀も出演決定し話題に
24時間テレビスペシャルドラマ『誰も知らない志村けん』には、嵐の相葉雅紀さんも出演することが決まりました。
相葉さんの役柄は本人役で、志村さんとの思い出やもらった言葉など、ドキュメンタリー形式で語られます。
相葉さんといえばもちろん、「天才!志村どうぶつ園」で16年志村さんと一緒に仕事をしてきたことが知られています。
相葉さんが志村さんについてどのような方だと感じていたのか、相葉さんと普段どのような話をしていたかなど、ドラマを通して知ることができる可能性もありますね。
日本テレビには「志村どうぶつ園」で収録しながら未放送の映像がたくさん残っていてもおかしくないので、ドラマでそういった映像が見られることにも期待しましょう。
一方、「天才!志村どうぶつ園」は、9月いっぱいで終了することが決まっています。
10月から相葉さんがMCとなり新しい動物番組がスタートすることになるので、ドラマはこの番組告知を兼ねているという見方もできますね。
『誰も知らない志村けん』あらすじ・感想
「コントの神様」と呼ばれた一人の男が居た。
その人物は、老いも若きも男性も女性も、誰もがその名を知るコメディアン:『志村けん』。
彼は、生涯をかけて『芸』の道を歩み、『笑い』を生み出し、世の中の人々に届け続けた。だが彼はそんな周りの人々にさえ、自身の『素』の姿を語ることを避けていた。
自分を曝け出すことを良しとはしていなかった。
しかし2004年、長く守りつづけた自身のルールを変える出来事が…
これは、誰も知らない『想い』を抱えていた志村けんの物語。
最後に残したメッセージとは…。
引用:https://www.ntv.co.jp/24h/
視聴者の感想


ドラマで描かれるほど、素を見せることを拒んでいたとは知らず、意外な一面も見ることが出来ました。でも一度心を開くと、とことんつきあってくれる懐の深い方だったのだと改めて知ることが出来て、本当に惜しい方が亡くなられたな、と思いました。
実際に志村けんさんと親交があった方が友情出演していて、志村さんを再現している俳優さんと演技をするのは本当にツラかっただろうな、と思うと、途中見ているのがツラい場面もありました。

志村動物園が始まったきっかけや、番組に込められた思いも描かれており、志村動物園への印象も変わりました。志村けんさんは一人の人間として、いつも誰かを支えてくれていて、貴重な方を失ってしまったことを突きつけられました。

志村けんさんの「けん」は芸名ですが、父親の名前から取ったものであるという話には感心しました。けんさんは父親をあまり良く思っていなかったそうですが、自分の芸名に父親の名前の一部を付けた訳です。やはり「つながり」って大切なんだなあと思いました。

テレビで見る志村けんさんは本当におもしろく、明るく人を笑わせてくれる芸人さんだというイメージだけど、裏の顔が少しでも知れたような気がする。志村どうぶつ園の制作にこんな裏側があったなんて知らなかった。
そして重岡大毅くんの演技を初めて見たけれど、吸い込まれるようだった。志村どうぶつ園での相葉くんとの秘話なんかも、もっと見たかったなあ。いつもは障害の話ばかりだけど、今年の24時間テレビは本当にいいと思う。

最初は距離感があった志村さんとの関係が徐々に縮まっていく見せ方や、志村さんからふいにもらった言葉に感極まるシーンのお芝居が印象的でした。
一番好きだったシーンは志村さんと重岡くん演じるディレクターの保科さんが定食を食べるシーンで、志村さんと保科さんのサツマイモとにんじんのやりとりに、自然と涙が流れました。

とくに、志村動物園初回の撮影後の打ち上げで、相葉さんが酔って志村さんのひざの上で寝てしまったエピソードの時には、こういうのを待っていたという、皆と楽しく、家族のようになりたかった志村さんの気持ちが伝わってきて、自分もこんな風に人との仲を築いていけるような人になりたいと思いました。

ドラマ出演の少ない相葉君に焦らずと声を掛け、「ドラマは3ヶ月で終わるけど、この番組は俺が続けさせるよ」と励ましたエピソードは泣けますね。仏さんみたい。共演者の方達羨ましいです。家族、チームですね。パン君、プリンちゃん子供や孫のようですもんね。恋しいです志村さん。

そんな中で相葉くんが本人役でエピソードを再現していたのは、なんとも不思議なカンジでした。ドラマと、関係者インタビューと、実際にオンエアされた放送が混ざった、スタッフの思い入れいっぱいに丁寧に作り上げた番組は、見ている側も胸がいっぱいになりました。あぁ、なぜ志村さんはコロナに。残念でなりません。

素の姿は、とても寡黙でストイック、それでいて周りを気にかけ、誰よりも優しい人。温かい気持ちになり、人として笑いだけでなく、とても魅力的な人なんだと長年多くの人に慕われ、愛され続けたことがすごく伝わってきました。もういないとは考えたくないけど、こうやって笑いを残していることを改めて認識できました。

また、出演者の皆さんが慕う志村さんの姿がすごく優しくて、もっと見ていたかったなと思いました。ご冥福をお祈りします。


動物にも愛されてきて、お笑いにも愛されてきた方がどれほどの偉人なのかコロナが来てしまったことに悔しさを感じました。声だけで顔を出さずに放送してくれていた配慮はさすがだと思いました。
本人以外の真似は誰もいないです。番組を盛り上げようとして相葉君を抜擢してくれたのも今の嵐に近づいてくれたのも志村けんさんのおかげだと思いました。今後は番組名が変わってしまいますが、今までやってきてくれた分をしっかりとみんなで盛り上げてほしいです。

志村けんさんが生前出演者それぞれに残したメッセージがどれも素敵で本当に感動しました。
主演の重岡大毅さんの演技もすごく良かったなと思いました。ドラマには相葉さんや柄本明さんなどが出ていてすごく豪華だなと思いました。
『誰も知らない志村けん』ドラマ内で公開される秘蔵映像などにも注目
24時間テレビのスペシャルドラマ『誰も知らない志村けん』は、志村さんの愛してきた音楽も交えたドキュメンタリー仕立てのドラマとなることが想像されます。
芸人さんから語られる志村さん像ではなく、ディレクターなど番組製作スタッフの目を通して見えてくる志村さんがどのような人物なのか、気になるところですね。
ドラマ内で貴重な秘蔵映像が出てくる可能性もあるので、そちらにも注目です。
また、『天才!志村動物園』制作の裏側はとても見応えがありました。志村けんさんがコロナウイルスにかかって入院したとき、番組制作会社の方々が「きっと元気で帰ってくる」と言っていた場面が見ていて切なかったです。
その当時は視聴者側も(私含めて)、誰もがそう思っていたはずですので。訃報が悲しくてドラマを見るか迷いましたが、ドラマを見て改めて志村けんさんの人柄がわかり、見てよかったと思えました。